「この国の王女である余の前でこのような狼藉、許してはおけぬッ！！」
「――アルトリウス王子、余はもう甘えん坊なお姫様ではいられぬのだ……」
「わぁーい！！　アンリ、デコレーションカレーだぁーいすきー♪」
「う、っく……ひっく……どうして会えないの……アルトお兄ちゃぁん……」

名　前：アンリエット＝ネーヴェ＝イクリール
種　族：バドレックス♀寄り
一人称：余（ヨ）、アンリ（本来の口調）
好きなカレー：あまくちデコレーションカレー
小さな悩み：ただでさえ癖っ毛なのに寝癖で更に悪化してしまうこと

ガラル大陸二大国家に次ぐ有力国家イクリール、
その第一王女でもあるのがこのアンリエットである。

母を早くに亡くし、重い病で伏せてしまった現国王の代理として国を支えている。
幼いながらも国を任せられることもあり誰もが認める天才児。
性格は至って冷静沈着で常に威風堂々としている。

とはいえ、素は年相応の寂しがりやで甘えん坊な女の子。
ふとした拍子に素を出しては「今のは忘れるのである！」と顔を真っ赤にする一面も。

父が倒れる前に一度だけアルトリウスと会っており、
一人っ子の彼女は彼のことを本当の兄のように慕っている。
自分を妹のように可愛がってくれた彼とまた会う約束をしていて、
その約束を支えにあらゆる困難を乗り越えてきたのだという。

因みに彼女が連れているレイスポスにはネクロメアという名前があり、流暢に喋る。



なお魔剣に纏わる事件が解決し立派な女性に成長した頃、
災厄と呼ばれしムゲンダイナの復活を予知するのだが――
それはまた別の話。