トモダチこれくしょん?
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バキィィィィン!!
暴力的な破壊音と共に、恵の部屋のドアが枠ごと吹き飛んだ。土足で踏み込んできたのは、苛立ちを隠さない甚爾だ。その後ろには、心配そうな顔をした虎杖と乙骨、そしてどこか冷ややかな視線を送る五条たちの影があった。
--しかし、部屋に一歩踏み入れた瞬間に、全員が言葉を失った。
朝の光に照らされた室内には、濃厚な精の匂いと、乱れきったシーツ。そして何より、半裸のまま、今なおナマエを背後から固く抱きしめて離さない恵の姿。ナマエの肌に残る生々しい痕が、昨夜の惨状を何よりも饒舌に物語っていた。
虎杖「……っ、……/// 恵! そ、それって……!!」
虎杖は顔を真っ赤にし、あまりの衝撃に目を逸らそうとして、けれどナマエを案じて視線を彷徨わせた。健康的な彼にとって、目の前の光景は「ほのぼのした島生活」の範疇を完全に逸脱していた。
乙骨「……。関係値を見るに、結婚イベントも……ううん、告白イベントすらも、まだですよね?」
乙骨が、いつになく低い、冷徹な声で呟く。彼の瞳は笑っておらず、その背後には形容しがたい圧が立ち上っていた。
乙骨「システム上、君たちはまだ『友達』の段階のはずだ。……恵くん、君、自分が何をしたか分かってるの? 手順を飛ばして、管理者を無理やり自分のモノにするなんて」
恵「……関係ない……」
恵は顔を上げず、ナマエの肩口に顔を埋めたまま、うわ言のように繰り返した。
恵「手順も、イベントも、もう関係ない。俺がこうして触れて、彼女が俺を受け入れた。それが全てだ。……誰にも渡さない。今さら善人面して、彼女を連れ出そうなんて思うな」
甚爾「……ハッ、言うようになったじゃねぇか、クソガキ」
甚爾が、首の骨を鳴らしながらゆっくりとベッドへ近づく。
甚爾「だがなぁ、恵。お前が独り占めしていい器じゃねぇんだよ、そいつは。……まずはその汚ねぇ腕を離せ。教育の時間だ」
五条「あーあ、恵。僕の教え子がこんなに強欲だとは思わなかったよ。でも、ルールを無視した『バグ』は修正しなきゃね」
五条が指先を鳴らすと、室内の重力が一変した。
恵の腕が、不可視の力によってナマエから引き剥がされようとする。
恵「嫌だ……離せ……!! ナマエさん……っ!!」
必死に指を食い込ませ、ナマエを繋ぎ止めようとする恵。その腕を、今度は虎杖が「これ以上はダメだ」と悲しげに、けれど力強く掴んだ。
乙骨「……ナマエさん、こちらへ。大丈夫、すぐに……すべて元通りにしますから」
乙骨がナマエに手を差し伸べるが、その「元通り」という言葉が、今のナマエには別の恐怖として響いた。
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