女性時(ノーマル)の名前と、男装時の名前を入力してお楽しみください。
3章 星を継ぐ希求
!!必読!!夢小説名前設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
あてがわれた個室は、五条悟という男の好奇心を刺激するには十分すぎるほど異質だった。
五条はベッドに身を投げ出すと、手元の端末を指先で弄ぶ。操作一つで、無機質な天井が瞬時に瞬く星空へと変貌し、次の瞬間には原色のキャンディが跳ね回るポップな意匠へと塗り替えられる。
五条「……へぇ。視覚情報の書き換えじゃなくて、物質そのものの構成を変えてるわけ。……これ、どういう術式構成になってんの?」
「六眼」でその仕組みを暴こうと意識を集中させるが、核心に触れようとした瞬間、視界の端に薄く『Error:管理者権限が必要です』という文字が浮かび上がった。五条は不満げに唇を尖らせ、ベッドから起き上がるとバルコニーへと続く窓を開けた。
そこには、高専の森があるはずの場所に、穏やかな南国のさざなみが打ち寄せる幻想的な海岸線が広がっていた。空間を拡張し、個人の理想を反映させる高度な魔術。
五条は隣の部屋に想いを馳せる。隣は傑、そしてその向こうはナマエの部屋のはずだ。
五条「……行けないなんてこと、ないよね」
五条は試しに、とばかりにバルコニー越しに隣へ侵入するイメージを強く持つ。…すると、不可視の障壁が霧のように晴れ、隣のバルコニーが地続きのように姿を現した。
なんと…窓越しに、背中を丸めて何枚ものホログラムパネルと格闘するナマエの後ろ姿が見えたのだった。
五条「……見ーっけ」
五条はニヤリと口角を上げると、音もなく隣のバルコニーへと飛び移った。
甚爾には「夜這いをしたらドームごと吹き飛ばす」と脅しておきながら、自分は涼しい顔で禁を破る。
それが五条悟という男の流儀だった。
鍵のかかっていない窓を滑らせ、吸い込まれるように室内へ侵入する。
五条「ナマエー! 来ちゃった!」
ナマエ「ひぇ⁈あ、え……ぇえっ!? ど、どうやって……っ」
背後からの声に、ナマエは椅子ごと飛び上がるほど驚き、口をパクパクとさせて硬直した。
五条「ふふーん! ボクって何でもできちゃうんだよね。この家の仕組み、少しだけ分かっちゃった。……ナマエがボクに甘いから、家も僕を通してくれるのかもね?」
ナマエ「えぇえ!? ……あなたって本当……規格外なのね。……というか、勝手に入ってこないでください」
五条「んんふ! もっと褒めて! ほら、仕事なんて後回しにしてボクと遊ぼうよ」
五条は言うなり、座っているナマエの肩越しに後ろから腕を回した。
わざと長い指が彼女の鎖骨をなぞり、耳元で熱い吐息を漏らす。
ナマエの体はビクリとし、身構えた。
ナマエ「わっ! 顔が近いです……! 仕事中なんです。せっかくですけど、すぐにお帰りください。……人類の命運がかかってるんですよ?」
五条「ツレないねぇ。……やだ、って言ったらどうするの?」
ナマエ「……ソフィアに命じて、物理的につまみ出すだけです」
五条「じゃあ、その前にそんなこと考えられなくさせてあげるよ」
ナマエがパネルに手を伸ばそうとした瞬間、五条はその手首を掴み、椅子をクルリと回転させた。
抗う暇も与えず、ナマエの細い体をひょいと抱き上げると、そのまま背後の柔らかなベッドへと押し倒す。
ナマエ「ちょっ……悟さん!? ……んっ」
五条の長い体がナマエの上を覆い、逃げ場を塞ぐ。至近距離で見つめる蒼い瞳は、慈しみと同時に、獲物を追い詰めた猛獣のような昏い熱を孕んでいた。
だが、その甘美な沈黙を破ったのは、少し控えめな無機質なノックの音だった。
…コンコン。
夏油「おやぁ? 悟……。……先に来ていたのかい。……お楽しみの最中だったかな?」
返事も待たずに開いたドアの先に立っていたのは、穏やかな、けれど一切の光を宿さない瞳をした夏油傑だった。
夏油はベッドの上で重なり合う二人を一瞥し、驚く様子も見せずに室内へ歩み寄る。
ナマエ「す、傑さんまで!? ……なんで皆、僕の部屋に……っ」
五条「……傑。お前、不粋だね。……大人しく自分の部屋で呪霊と添い寝してれば良かったのに」
五条はナマエを組み敷いたまま、忌々しそうに親友を睨みつける。
しかし、夏油はその視線を受け流し、ナマエの足元の方へと迷いなく回り込んだ。
夏油「……悟だけが良い思いをするのは、公平じゃないだろう? ……それに、ナマエ。……私だって君と特別な時間を過ごしたいんだ。……私にも可愛がらせておくれよ」
夏油はベッドの縁に腰を下ろすと、ナマエの足首を優しく、けれど逃がさない強さで掴み、その掌で熱をなぞる。
ナマエ「あ、……っ、ちょっと……二人とも! ……離してください! ……これじゃ仕事が……っ」
五条「仕事なんて明日やればいいんだよ。……今はボクたちのことだけ見てて」
夏油「そうだね。……甚爾という毒を、私たちが綺麗に浄化してあげよう」
二人の最強が、一人の魔術師を囲い込み、夜の帳の中でじわじわと理性を削り取っていく。
甚爾という共通の敵を前にした二人は、いつしか「共犯者」として、ナマエを独占するための甘い包囲網を完成させていた。
ドームの壁の外では夜風が鳴いているが、この密室内では、銀河の法理すら届かない、熱狂的な不条理が幕を開けようとしていた。
next