このサイトは1ヶ月 (30日) 以上ログインされていません。 サイト管理者の方はこちらからログインすると、この広告を消すことができます。

マジコスアナザー

「わ……」

衣裳室から出てきた少年を見て、カルミアは小さく声を上げた。
いつもと違い白を基調としたカラーリング。それは彼をより凛々しく彩る。ジャケットから覗くフードが少しやんちゃな印象だ。腰のポーチに揺れる飾りはピカチュウの尻尾を模したものだろうか?

なんにせよ。


(かっこいい…………)


頬が上気するのを感じる。
思わずカルミアは視線を落とした。

「…………?」

そんな姿に疑問を抱いたのか、レッドが首を傾げる。一歩カルミアの側へと歩を進めた。

「――っあ」

思わず呻くと、反射的に一歩退いてしまう。
レッドはただただ不思議そうに瞬く。

「そ、その………」

もごもごと言葉を転がしていたが、意を決して
大きく口を開ける。


「か……………っこいい、です」


今にも消え入りそうな声でようやくそう口にすると、堪らず俯いた。
先程とは違った驚きに目を見開いたレッドだったが、ふと柔らかく微笑む。

「…………」

ぽん、とカルミアの頭をなでた。
体温が急上昇していくのを感じ、思わず両頬を押さえた。

二人の間には、ひどく優しく甘い空気が漂っている…。




「お前らさぁ……そういうのは他所でやれ!」

グリーンの言葉にカルミアは更に顔を赤くし、レッドは首を傾げるばかりだった。
1/1ページ
    スキ