皇昴流はそんな事言わない~春夏秋冬ver+α~
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■11月 ポッキーゲーム
昴流「…ただいま」
京珂「あ、お帰り昴流君。今日は遅かったんだね」
昴流「うん。ちょっと、仕事の帰りに買い物して来たから…」
京珂「買い物? …って、これ全部ポッキー?? しかもこんな何箱も…。昴流君ってそんなにポッキー好きだったっけ?」
昴流「好き、というか…。今日はポッキーの日なんだよね。この間有洙川君が教えてくれたんだ」
京珂「…有洙川君が、って時点で嫌な予感しかしないけど。とりあえず最後まで話を聞きましょうか」
昴流「…君、ひょっとして知らないのかな。今日はポッキーゲームをする日なんだよ」
京珂「…うん、思った通りだね。嫌な予感的中したね」
昴流「なんだ、君も知ってたんだね。…なら話が早い。やり方は有洙川君に教わってきたから、早速やろうか?」
京珂「や・り・ま・せ・ん・よ。私はあなたのそういう手口に何回騙されたと思ってるんですか。私だってバカじゃないんだから、もうその手には乗りませんからね」
昴流「ああ…安心して。チョコのかかってない部分は僕が担当するから、君はちゃんとチョコのかかってる方を…」
京珂「そういう問題じゃないし。しかも担当って何よ」
昴流「…やっぱり、駄目かな?」
京珂「駄目です」
昴流「駄目なの?」
京珂「駄目です」
昴流「…どうしても?」
京珂「昴流君が何と言おうと、駄目です」
昴流「……そう。なら、諦めるよ。…無理言ってごめん」
京珂(…え…? め、珍しい。昴流君が大人しく引き下がるなんて…)
昴流「…ポキッ…。ポキッ…(ポッキーを独り寂しげに食べる音)」
京珂「……」
昴流「…ポキッ、ポキ……。……ポキ…ッ」
京珂「………。あの」
昴流「……?」
京珂「一回だけ…だからね? あとは絶っっ対しないからね?」
昴流「っ…!」