その恋の形は臆病で
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長い時間をかけて温めた恋や、短時間で一気に燃え上がる恋。
あるいは友達という関係から次第に発展していく恋や、はたまた他の誰かを犠牲にして奪った恋。
この世界には本当に沢山の恋の形があって、どれが正しくてどれが間違いかなんて分からない。
少なくとも20年かそこらしか生きていない私には、それを見極める事なんか出来ない。
…でも、これだけは言える。
この世界には、大きく分けると二種類の恋の形があるという事。
一つめは、想いが通じて報われる恋。
そしてもう一つは、どんなに想っても振り向いてもらえない、報われない恋。
私の恋の形をどちらかに当てはめるなら、間違いなく後者だ。
私の想いはきっと報われる事はないんだと思う。今までも、そしてこれからも。
でも、それでも諦められなくて。断ち切る事なんて出来なくて。
いっその事嫌いになれならどんなに楽だろう、と思ってしまうくらい切なくて、ただ胸の奥がズキンッと痛くて苦しくなる──そんな恋。
……それが、私の恋の形だったのだ。
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