Phototaxis
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季節は冬だ。
肉まんが美味しい季節である。
学校帰りにコンビニで買い食い。今日は特性肉まんちゃんである。
はむっ、うおおおうまー!
ほっこり幸せ、なんて思いながら落ちてきたマフラーを巻きなおしてコンビニの駐車場を歩く。
「あ?凪木じゃねえか」
「?あぁ、染岡君…と」
「同じ部活の半田だよ」
半田は小さく頭を下げる、双葉が揺れて、顔がマフラーにすこし埋もれた。
ぐぅかわである。
「買い食いかよ、校則じゃ禁止されてるんじゃねえの?」
「みられちゃったか~。…でも染岡君たちもだよね」
「ああ、あんまん食いたくてよ」
「美味しいよねー私もこれと悩んだ」
へへ、笑う。
同意を求めて半田に視線をやる…がふいと逸れた。
なんだろう、半田にめちゃくちゃ目を逸らされてる。
ごめん、肉まんみてたらおなかすくよねそりゃ、
「半田君ちょっと食べる?」
「え?!」
「にくまん」
「だっだだだだ大丈夫!いい!平気!!ぜんぜん平気!!」
全否定された。
地味にショック。
「…そうか……、じゃあね染岡君、半田君。」
「ああ。」
「う、うん」
半田とは結局目が合わないままだった。
帰り道、なぜかにくまんがしょっぱかった。
あれおかしいな目の前が……