Phototaxis
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「……何してんの?」
「え?うわ!凪木!!」
「おっおおおおおお前こそなにしてるんだよ!」
「私おつかい中」
商店街にて怪しい集団を発見した。
雷門イレブンだ。
こそこそと不審者まるだしである。
染岡たちが慌てふためく中建物を見上げるとメイド喫茶だった。
「あー…」
なるほど、次は秋葉名戸か。
メガネくんがかっこいいところだ。
「ち、違うぞ凪木コレは次の試合の偵察で…」
微妙な声を漏らした私に対して、慌てふためく半田。
何をそんなに顔を赤くしてるんだろう。
メイドさんは男の子のロマンじゃないの?
じぃと半田を見ると「本当だってば!」と声を上げる。
「別にいいじゃん…そうやって慌てるほうが怪しいけど」
「うっ」
「しかし染岡はこういう店似合わないねー」
「うううるせぇ!俺だって好きで来てるわけじゃ」
「はいはい」
こそこそと壁山の陰に居るカラフル帽子を覗き込む。
ほんのり顔が赤いマックスが居た。
「な、なんだよ」
その顔を見たら妙に苛めたくなって「ふふ~」と笑いを漏らす。
「いくらマックスくんでもメイドさんは不慣れか」
「違う!そ、んなんじゃ」
「うふふふふ良いって良いって」
純情だね~とニコニコしてやればマックスが半分涙目で睨みつけてくる。
あはは、普段の仕返しだ。可愛いなもうマックス。
ぼそぼそ宍戸君が「凪木先輩ってあんなキャラなんだ」と噂しているのを小耳に挟みつつ、あんまり弄るのも可哀想かと思ってお使い袋を抱えなおす。
「じゃ、私お使い残ってるから」
「凪木こないのか?」
「いや、なんで私も行くのよ」
ええ~と言う円堂。
風丸がやめとけ円堂と肩に手を置いた。
「でも凪木もこんなところまで買い物ってのも大変だよな」
「え?あー、ははは…なれたよ」
そうか風丸たちには家逆方向って言ってあるんだった。
良心にイケメンスマイルがぐさりと突き刺さる。
皆が緊張している中、通常運転なイケメン風丸。
風丸は慣れてるなこういう雰囲気。
これだからイケメンは。
「じゃあみんな頑張ってね~」
「おーう」
「はいっ任せてください!!」
メガネ君はノリノリでいいね、慣れてる感すごい頼りになるよ。
皆に手を振って私は夕飯のおかずの大根を買いに八百屋を目指した。