私の神様(仮)
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「 あとがき 」
ここまでお読みいただきありがとうございました。
あとがき、と銘打っていますが
どっちかというと脳内のアウトプットの方針を描いただけ、ってかんじかもしれません。
もしご興味あればご覧ください。本編読んでて難解なところがあれば補助資料には…なるかもしれません
■動機
15年前の小説を直視する
しんどすぎる 恥ずかしすぎる ネタが古すぎる!!!!!!
ニコニコ最盛期…
でも、書き直したいと思うのは、これを書いてた当時に
①絶対に伝えたいと思ったテーマがあった
②でも表現しきれなかった
③甘やかした結果物語のEDに納得感を出せなかった
→結果未完結になっている
って今でも思うからで…
今ならやれるかもな。と思ったので着手開始。ほとんど当時とは流れを変えていません。
結果的にはやってよかった半分、やりすぎてしまった感半分くらい。
夢小説か…っていわれると微妙である
■構成
ちゃんと練り直した…というよりはまず当時に「こう書きたかった」と思ってたものや何に後悔していたかをサッと書き出した。
①しょーちゃんと杉大方の関係性
②弥三郎の掘り下げ
③梵ちゃんと母の関係を否定も肯定もしてはいけない
→美談にしない方が良かったなと思ってた
④豊臣軍全般
→今にして思えば秀吉たちってギャグがあっちゃいけない
→この軍が抱えている「義」と「理」のバランス、今見るとすごい繊細で怖い。とてもいい軍ですね
⑤松永
→いいおっちゃんにしちゃったので直したい
⑥幸村の告白に返事を返したこと
⑦信仰に関する話
結果的にこのあたりが積み重なって、15年前に書いていたときは「この主人公はどこに着地させるべきなんだろう、なんで戦場に向かわせるんだろう」ってなってしまった、と思った。
なので今回は
・秀吉、松永の部分はぜったいに書き直す
ここをメインに進めていくことにした
BASARAというコンテンツを見ていくと「理」「義」という言葉であの世界は動いていて、私はそれを
・理:目に見える行動やルール、何を成すのかなど
・義:行動理由や理念、動機
ととらえた。なので、主要キャラの立ち位置を置き直した。
あとは⑦の信仰に関する話
これを道中でどうやって伝えて入れ込んでいくべきなのかはすごい苦心した
やりすぎると説教臭くなるし、そうじゃないと伝わらない
ここのバランスはAIを使ったりしてとにかく殴り合った
創作の殴り相手がいるのいい時代ですねえ…
整理した結果、昔の物よりデカちびちゃんズとの会話や、わちゃわちゃを入れる隙間ができたのは結果的にすごい良かったなと思っています。
■キャラクターについて
*シズカ
あんまり変えてない。
「綺麗すぎる」言葉を消していったくらい。例えば、森の中に消えていく大和を見送るときに「大和くんなら絶対に大丈夫だから!それで生きて、生きて、…未来で会おうね!」ってセリフがあったんですが削除しました
今思えばこれも借り物言葉ですね
私は夢主は苦しめば苦しむほどいいと思っているので大分楽しかった。
▼ちびちゃんズ
*与一
一番気に入っている。もう1人の主人公。
最初から戦国の時代に生きている名も無きキャラクターであり、シズカよりもいつも「少し先」に学んでいく。無力感も、寂しさも、覚悟も、全部シズカより先に感じるんですよね。だからシズカはいつも与一から学ぶし、与一に教えることになる。
与一の健気な等身大の背伸び感が伝わっていればいいなあと思っています。
エピローグのあとは、薬師になるためにあちこち廻って勉強するために小田原の家を出ると思います。
*梵天丸
大きくはリテイクしてない。
与一の悪友にして親友
多分小田原の家を誰より楽しんでたと思う。
*弥三郎
結構リテイクした。
弥三郎の「ダメだと分かっていてもそれが楽だから許容する」みたいな逃げの姿勢をもう少しわかりやすい形にしました。
元親の決意とのギャップをわかりやすい感じにしたというか…
一番メンタルが弱いのに背がデカいの好き
*松寿丸
ほぼぜんぶリテイクした
松寿丸は元々あまり元就とのギャップがないキャラにしていたんですが、大人になった時に一番小田原の家での関係が根付いているキャラにしたかった。
なので、現実主義しょーちゃんに対しては誠実な感じにシズカの応対も変えています。
▼武田軍
*幸村
ほとんど変えてない
再会後の小田原でのやりとりはだいぶ変えましたけど、幸村の感情曲線を滑らかにしたって感じが近い。行動も覚悟も当時のままではあります。
幸村は「理」を信玄から借りて、「義」を自分の中で迷うことなくまっすぐ燃やせる強さを持っている。そこはブレないようにした、つもり。
シズカのことを好きになるのも
シズカは強さを持っていないのに、子供を背に庇う強さがある→それは武人の幸村からしたら衝撃→きっと幸村の知らない「義」があるに違いない!→気づいたら目で追っている→それって恋では?!?!!!!
ってかんじなので、恋が成就するかどうかはあんまり気にしていない。
だからどっちかと言うとうちの幸村は、感情に言葉を付けただけ、って感じの方がしっくりきますね
15年前、ED""だれ落ち""にしようか悩んでた時にアンケート取ってたんですが幸村が圧倒勝利だったので、今回はちゃんと幸村落ちにしました。おち…落ちてるよ!!ほんとだよ!!!これは幸村夢だよ!!!
*佐助
安心安全夢小説の猿飛佐助
書いてて筆が乗りすぎてしまう危険な男です
白雲斎のことは覚えている、けどもう思い出す価値もない。だから忘れています。
*信玄
ただの良い人から、もう少し国主としての思惑を入れました
本当は最後の戦場のシーンで「いい目をするようになったのう…!どうじゃ、正式に武田軍に加わるというのは!」とか言わせたかった
*勘助兄ちゃん+マー君+ノブさん
お茶目で愉快な武田軍
ノブさんだけは脳内の見た目イメージを少し変えたけど、出力はあまり変えてない。
幸村や佐助が絶対説明してくれないことを説明してくれる善人集団。
▼伊達郡
*政宗
今でも花見のシーンで泣かせるべきだったかを悩んでいる。
かなり自分としては解釈違いの極みなんだけど、意図的に解釈違いを入れることに意味があったというか…でもあそこまでやらなくてもよかったんじゃないか…?
「梵天丸の頃には戻れない=何も知らなかったあの楽しい時間に戻れない」ではなくて「梵天丸に戻れない=感情だけを無責任に吐き出していたあの頃を封印している=寂しいとか、悲しいとか、国主として判断を鈍らせるものは梵天丸と共に置いてきた」という覚悟があるので、あのシーンではそれを引っ張り出したかった。実質あのシーンは失われた幼少期のお葬式でもありました。
シズカを守るのは自分の役割だったけど、国主になった今は違う
そういうのが積み重なっての花見シーンにしたんですけど、やっぱり読み返しとかしてると解釈違いすぎて痒くなる…ごめんな政宗…
*小十郎
ほぼいじってない。
梵天丸がじつはこっそりたびたび脱走しているのは知ってるし、多分小田原の家に行ってるんだろうという事も分かってるけど、梵天丸にとっては小十郎や伊達軍より外にある大事な場所なので深く追求したことはないと思う。
脱走するのは怒るけど、どこに行ってたか?までは聞かない。
*成実
チャラ男
この小説を書いてたころはBASARA3が発表されたときとかそのくらいだったんですが、成実が最後までキャラクターにならなかったのが結構意外だったなと
結構政宗の周辺武将を書くときに出てくる人なんですけどね
梵天丸が小田原に行くときに後をついていったり脱走の手助けをしていたのは成実です。ただそれも「なんかすごい行きたがるから着いていってるだけで別にそんな人たちがいるなんて信じてない」し「夢でしょどーせ」くらいに思っている
小田原でシズカに会ったときは内心マジでめちゃくちゃ驚いたと思う
*こちゃーん
政宗BIGLOVE
ほぼ手入れしてない。政宗の生きる強さに惹かれて憧れているんですが、深堀するとどんどんモンペになるのでやめました。
▼松永軍
*松永
BASARAキャラクターフィルターを乗せているのでなんかいい感じのオジサン…とシズカは思っていますが、そんなことはない。
ルイスの語る「信仰」や「生きること」に対して真向反対のキャラだと思っているので、ルイスを手元に置くことで「南蛮の宗教」をどう壊すのかということを試していた感じです。
そこに未来人のシズカの話が出てきて、どんな反応が起きるかな?と愉しみにしていましたが、結局シズカの答えは「深入りしない」という一番つまらない結果だったのでがっかりしています
*ルイス
お前は伊達軍に置きたい
が、本編上は松永のところなのでここに置きます
ルイス、昔もこの信仰ってテーマを書くうえで入れたのですが、今現在も続く宗教の宣教師ですし、いまもそれを心に置いて生活してる方がいっぱいいらっしゃるので、こんな「オタクが推しを推すのと同義」みたいなこと書いちゃっていいのか…とこれもかなり不安に思ってました。
昔はそれで折れてやめてしまったんですが、今回は双方の主張をそのままに調整する方向で落ち着けられたのでかなり良かったなと思っています。
松永軍でやりたかったことをやりきれる技術がついているのを感じて、ここが上手くいったから書ききれるなって確信を持てたな、というのは凄く感じた。
とくにルイスの「信仰はココロの内から出るもの」ってセリフが浮かんだときは勝ったなと思いました。
▼豊臣軍
*秀吉
ここは全面リメイク。本当に全部書き直した。
秀吉がねねさんを引きずるいい人になっていたので、ちゃんと原作らしく理の覇王っぽくなるようにしてみましたがどうですかね…
今の私の解釈は秀吉は乱世にルールを敷く、そのために力を振るう……という建前を立てた権力欲の強い人。
秀吉がシズカに言葉をかけるのも「かつて自分がそうだったから」であり「それが未来からの理なら打ち砕く価値がある」とおもっているからに他ならない
故に…ラストシーンで幸村がシズカへの感情だけで立ち上がったのを見て笑ってしまうわけです。
*半兵衛
半兵衛は優しくない。シズカのことを励ますような言葉をかけたけど、あれは優しさじゃない。哀れみです。分からないなら、これ以上の会話はしない、という意味でもあるし、いつまで気づかないでいるつもりだ、という嫌味でもある。
こんなに血を流してつくりあげた先の未来には言葉も芯もない人間ですら生きていける場所があるというのは半兵衛にとって失望であり…秀吉の掲げる理想を裏付けるものでもあると思う。
*三成+左近+吉継
まさかBASARA3で全員武将になるとは思わなかった
でもおおまかな解釈はあんまり公式とずれてなかったから結構安心した記憶があります。
今回はだいぶリテイクしたのもあって、3人の距離感とシズカへの対応も変えました。
秀吉の理想に目を焼かれ、脳を焼かれた三成の放つ光に焼かれた左近と吉継。
第六部で三成を暴れさせましたが、じつは蘭丸でも松永でもよかったかもな、とちょっと思ってた。ただ、BASARAのキャラクターだと「可愛い面」を知ってしまっているシズカに刺すにはちょっと足りないなと思いまして。三成を選んだんですが、結果的には満足しています
左近は目を焼かれて脳を焼かれた盲目の信徒。吉継は行き先が地獄だと分かっていてもついていくと決めた人、みたいな役割分担。
▼徳川軍
*家康
結構BASARA3・4の影響を受けてしまったなと思っている。
2のときはただ可愛い竹千代君、だったんですけどね…
まあでも後の天下人なので上手く賢く立ち回れるでしょう。信之からシズカのことを聞いて「彼女が何をするかを決めたのなら支援する」というスタンスを取る。そして……織田と豊臣が消耗するのを虎視眈々と狙っていた。なぜなら武田も北条も「絆を結ぶための話し合いができる相手」だから
*信之
本当は天下分け目の戦いで幸村VS信之やらせたかった!!!!!!!!!!
うちの信之は、お家のために徳川に行くことで物わかりのいい兄…という外面を取り繕っているだけで、本当は内心武田に残って真田家のために血を流したいと思っていた、という立ち位置にしています。もう自分の手は届かないからシズカに幸村のことを託す。
もうちょっと出番あげたかったけど最終局面で出したらテーマがブレるのでやめました
▼瀬戸内組
*元親
ちびちゃんズで一番メンタルよわよわだった元親が、実は一番最初に腹をくくって前に進んだ人、であり、変化を恐れない強さを手に入れているっていうのが伝わっていればいいなと。家の燃え跡にも、お花見にも、「人も物も変わっていく」という価値観の前提があるセリフや振る舞いを多く入れたのでそれが滲んていればいいなぁ
与一との絡みを多くしているのもそれが理由だったりなんだり…
*元就
私BASARAのキャラだと元就が一番好きなのですが、まあ彼の夢小説に向いてないことと言ったらない
年齢的には元就>元親>>政宗くらいの年齢差を意識してるんですが、兄貴分と言うよりもとりまとめ役。元就は誰より小田原の家の事やあそこで起きたこと、知ったことを大切にしているような、ちびちゃんズとして暮らしたからこそ「元就」のほうに影響があるのを一番強く意識して書いてました。
だからうちの元就は笑顔を浮かべるし、軽口を叩くし、一緒にふざけてもくれる。
誰よりちびちゃんズのこと大切にしている知将毛利様、楽しんでもらえたら嬉しいな
▼忍びの里
*ちのびーず
かわいい。構成や空気感はかなりちびちゃんズを意識してました。
ただ違うのは「命を懸ける」ことが前提にあるかないか。彼らはみんな仲介人から白雲斎に買われ、次期風魔候補として育てられていた…という設定。BASARA2の頃は「佐助と小太郎は(髪の色が似てるし同じ闇属性なので)兄弟なんじゃない?」って説があったんですよ。で、私はそれを採用しました。
うちでは佐助と小太郎は血のつながった兄弟です
かすがは、諸々の事件を全部知ってるし覚えてる。だけど風魔のことも佐助の内心も何も知らないから、話すことを辞めてしまっている。佐助が里を滅ぼして初めて、かすがにもできることがあったのだと気付いたらいいな。
*白雲斎
ここまでシズカがなあなあにしてきたこと、物語のなかで匂わせていたけど明文化しなかったものを全部直接ダイレクトに突き刺す役を背負わせていました。既存のBASARAキャラじゃだめで、彼自身が救われることはあっては行けなくて、そして美しい死でありすぎてもいけない。そう思ってずっと書き進めていました。
彼の言葉が誰かを刺して、血を流して苦しんだとしても、現実を直視するということは、生きていく力を得ること。 白雲斎はそうやって自分のことすら他人事にして生き残ってきたので、同じようなものを与えることしかできないんですね。かぎりなく不器用で、いっぱいいっぱいだった男、でもあります。
白雲斎のそういったいびつな愛情は、名前は小太郎へ、冷酷さは佐助へ、一直線さはかすがへ、本人も望まぬうちに継承されています。
*小太郎
小太郎は、覚えていてほしかった
白雲斎のことを
あの夜何があったのかを。自分がなぜ生きてこれたのかを。
シズカが落ちてきたときに「あ、ようやくか」と思ったけど、自分が知ってるシズカとはどうにも様子が違うので、そのうち一緒に忍びの里へ行くことがあると思っていた。武闘祭の中でその瞬間が来たとき、小太郎は今度こそ正しく白雲斎の意志を引き継げると考えていたため、シズカと一緒に穴へ飛び込んでいる。
そして師匠の2度目の死を見届けたあと、忍びの里で白雲斎がそうしたように、小太郎はシズカに現実をちゃんと突きつける。
それがあの夜自分と一緒に泣いて悲しみを分かち合ってくれたシズカに返せる最大のお礼だと思っていたから。
■さいごに
いろんな物を削ってしまったし、なんならめちゃくちゃ重たい形になってしまいましたが、場末の書き手としてはこれを書き切れたことに非常に満足しています。
こんなすみっこまで目を通してくださっている方、ありがとうございます。
楽しくなかったかもしれませんし、思ってた甘さも全然なかったと思います。
ごめんなさい
でも、もしシズカと一緒に苦しんで、シズカにとっての神様を一緒に感じてくれたとしたのなら…今の私も、15年前の私も報われます。
ここまでご覧頂きありがとうございました。