私の神様(仮)
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「ろ」
私は確か学校帰りだったはず。
帰り道で雨に降られて涙をこぼしながら走っていたはず!
ただでさえ今日帰って来たテストは「ワオ赤点ギリギリ!」って感じで微妙にネタにもしづらい点数だったし、たまたま鉢合わせた生物担当にパシられ戻って来たら友人は先に帰ってるしで最悪の一日だと思ってたのにまだ追い討ちかよ!!
「くそぅ、なんだこの雨は!ゲリラ豪雨か?!私がいったい何をしたっていうんだ!」
駅から15分、されど15分。
この豪雨の中ではびしょ濡れになるには十分過ぎる距離だ。すぐ右隣を車が走っていく。その車が跳ね上げた水が更にかかって、私はもはや半眼である。
へっへっへ、ローファーは中に水が入りまくってぐじゅぐじゅ鳴いてるしもう全身びしょ濡れすぎて何も怖く無いね!
傘を持たずにヘラヘラと笑う私に、サラリーマンが哀れなものを見る視線を送ってくるがそんなもん知ったこっちゃない!!
「くそーっ!これはもしかしてレベルMAXのコタで各地の武将撃破してボイス収集していた罰ですか?!いいじゃん忍トリオ好きなんだから!!神様のバカたれ!!」
ざぁぁぁ、
水も滴る良い女を通り越して滝行する貞子になりつつあるレベルに強く雨が打ちつける。
おいおいおいこれはマージでやばいのでは?
数メートル先も見えんが!と口を開こうとした瞬間、私の右足は地面を踏むことに失敗した。
「う、お」
そしてそのまま何故か今さっきまでコンクリートを踏んでいたはずの左足まで突然空中に投げ出され、
「お、ぎゃぁぁあああああ!!!!!」
赤ちゃんもドン引きする産声をあげて、私は何故か地面の中へと吸い込まれていった。