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はじまりは突然に

ーバタンッー

「まったく、どうしていつもイタズラしちゃうんですか?」
優しい声でカイルに語りかける
長髪の貴公子 第一騎士団長 イスラは少々呆れていた。

「別にいいだろう、俺にも息抜きさせろ」
まだ先程の余韻が残っているのか口元が緩い

その姿をみてため息をつくイスラ
「その息抜きのせいであの子にストレスを与えるのはやめてください。いくらかわいいからと言ってもいつか嫌われてしまいますよ」

総長室の窓辺から太陽の陽が射し込む、青々しい空

「あの子が来てから2年ですね」

不意にイスラから出た言葉は
書簡を見ていたカイルの手を止める

「姿形は子供、ただ戦に出れば風貌とは違う剣技に誰もが目を奪われる、シュエレント王国の銀翼の悪魔。
本人は無自覚ですがあの見た目ですからねぇ、
実力もあると分かった他国軍の中で欲しがる輩もいるでしょうね」

「ふんっやれるもんなら、やってみろだがな」

あからさまに嫌な顔をする騎士団総長にやれやれと肩を下ろし窓外を見上げた

さて、大会まであと1週間ー

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