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黒龍騎士団

あの黒龍騎士団長を平手で殴った後、逆上したドラゴンを見た俺は女の子を助けるために身を投げ出した際右手を少々捻挫してしまった。

「・・・」

「・・・」

また沈黙、、、
恐らくカイルの怒りが収まらなかったのはこのせいだと俺は思った。

「いつから、、気づいていたんですか?」

「ああ?テメェ舐めてんのか?」
恐る恐る聞く俺に棘ある返答

「だ、だって、イスラさんでさえ気付かなかったのに、、」


カイルは煙を吐き出しタバコを吸い殻に押し付けた
「部屋に入るとき右手じゃなく左手を使っていた」

「、、、、。」

それは無意識とも言える動作だった


「それに俺は知っている、お前が本気で相手にする時以外左手を使わない事を」


それは自分で決めた唯一のルール
俺以外誰も知らない事のはずなのに今目の前にいるこの人は当たり前かのように俺を暴こうとする
「あの、話し、、「俺は誰にもやるつもりはない。」」

突然のカイルの発言に?が浮かぶ

「分からないなら多少お仕置きだな」

そう告げたカイルにまた思い切り手を引かれ、今度は身体までもがもっていかれた

「わっ」

強引に引き寄せられた俺は椅子に座るカイルに身体ごともたれかかる体勢になった。

「ちょ、何っ⁈離してください!総長」

言葉をかけるがカイルは艶のある瞳でこちらを見て俺の右手首にフッと唇を滑らせた
袖から剥き出しになった手首部分に伝う濡れた感触が俺を襲った

「やっ、、、」
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