黒龍騎士団
ワニのような頭に長く太い尾を持ち、その全身は硬い鱗に覆われている二翼の竜
ーまさしくドラゴンの集団だったー
「黒龍騎士団だっ!」
「黒いドラゴンなんて、、」
「あんなバケモノ、、。」
周囲のどよめきを他所にイスラは堂々と先頭を歩き黒騎士団と対面し右手を心臓に添え頭を少し下げた
「この度は遠方より足をお運び頂き深く感謝致します。黒龍騎士団団長アスラン殿 」
「こちらこそお招き感謝する。」
シルスはこの時イスラの背後に隠れるようにして相手側を伺った
この人がユリウス団随一の凄腕騎士か、、、
漆黒の髪に深く冷たい瞳の彼を見た。
先程発した言葉に対して感情などまるでないかのような表情でこちら側を見るアスラン
同様に黒龍騎士団のドラゴン達もこちらの様子を伺うようなに見つめていた。
まさに'天'を支配する、、、か
「長旅お疲れでしょう、城内にご案内いたしましょう」
「ああ、よろしく頼む」
その時、一瞬だけ見えた彼の不敵な口元が見えた。そばにいた俺はわずかに違和感を覚えてた
、、この男、、、
イスラはそれを知ってか知らずか
表情変える事なく口を開いた
「では、そろそろ後方にいるドラゴン達の気を
静めて頂ければ幸いなのですが?」
アスランが立つ後方には
黒騎士団達の他にドラゴンがこちらの様子を伺うように見つめていた
それはまるで我々の行動を監視しているようにも捉えられた
「これは失敬、ドラゴンは気性が荒く気高い生き物。ましてやここが"敵国"という認識がある故に少々落ち着かないみたいでな」
アスランの言葉に引っかかるイスラ
「敵国、、ですか?」
「無論我らは敵国同士、必要な視察のもと来たまでだ。武道会であなた方の能力を見極めさせてもらおう」
「だから必要以上な馴れ合いはしないと?」
「愚問だな」
アスランのあからさまな態度に第一騎士団員達はどよめきを隠せなかった
「なんだよっアイツ」
それを一緒に聞いていたイルは腹を立てたのか前に出ようと一歩踏み出した
ーーが、すかさず押しとめる手があった
「何で止めるんだよ、団長⁈アイツが俺たちに失礼な事を言うからっ」
「やめろ」
俺は小声で一言言うとイルはすぐに押し黙った。その姿は一喝された子供のようだと横にいたテルは思った
テルはイルの耳元でささやく
「あのアスランという男の後方にいるドラゴン、恐らく奴のモノだろう。こちらの様子をずっと伺っている」
テルの言葉にイルはドラゴン側に目をやる
「少しでもこちらがあの男に手を出すようならドラゴン達が襲ってくるだろうな」
「、、、、ッ」
イルの姿をみてシルスは少しホッとした
流石テルだな、いざという時にちゃんと言う事を聞かせるあたり兄という事だろう
こちらでそんなやりとりをしている最中
事件は悲鳴と共に突然おこったーー
ーまさしくドラゴンの集団だったー
「黒龍騎士団だっ!」
「黒いドラゴンなんて、、」
「あんなバケモノ、、。」
周囲のどよめきを他所にイスラは堂々と先頭を歩き黒騎士団と対面し右手を心臓に添え頭を少し下げた
「この度は遠方より足をお運び頂き深く感謝致します。黒龍騎士団団長アスラン殿 」
「こちらこそお招き感謝する。」
シルスはこの時イスラの背後に隠れるようにして相手側を伺った
この人がユリウス団随一の凄腕騎士か、、、
漆黒の髪に深く冷たい瞳の彼を見た。
先程発した言葉に対して感情などまるでないかのような表情でこちら側を見るアスラン
同様に黒龍騎士団のドラゴン達もこちらの様子を伺うようなに見つめていた。
まさに'天'を支配する、、、か
「長旅お疲れでしょう、城内にご案内いたしましょう」
「ああ、よろしく頼む」
その時、一瞬だけ見えた彼の不敵な口元が見えた。そばにいた俺はわずかに違和感を覚えてた
、、この男、、、
イスラはそれを知ってか知らずか
表情変える事なく口を開いた
「では、そろそろ後方にいるドラゴン達の気を
静めて頂ければ幸いなのですが?」
アスランが立つ後方には
黒騎士団達の他にドラゴンがこちらの様子を伺うように見つめていた
それはまるで我々の行動を監視しているようにも捉えられた
「これは失敬、ドラゴンは気性が荒く気高い生き物。ましてやここが"敵国"という認識がある故に少々落ち着かないみたいでな」
アスランの言葉に引っかかるイスラ
「敵国、、ですか?」
「無論我らは敵国同士、必要な視察のもと来たまでだ。武道会であなた方の能力を見極めさせてもらおう」
「だから必要以上な馴れ合いはしないと?」
「愚問だな」
アスランのあからさまな態度に第一騎士団員達はどよめきを隠せなかった
「なんだよっアイツ」
それを一緒に聞いていたイルは腹を立てたのか前に出ようと一歩踏み出した
ーーが、すかさず押しとめる手があった
「何で止めるんだよ、団長⁈アイツが俺たちに失礼な事を言うからっ」
「やめろ」
俺は小声で一言言うとイルはすぐに押し黙った。その姿は一喝された子供のようだと横にいたテルは思った
テルはイルの耳元でささやく
「あのアスランという男の後方にいるドラゴン、恐らく奴のモノだろう。こちらの様子をずっと伺っている」
テルの言葉にイルはドラゴン側に目をやる
「少しでもこちらがあの男に手を出すようならドラゴン達が襲ってくるだろうな」
「、、、、ッ」
イルの姿をみてシルスは少しホッとした
流石テルだな、いざという時にちゃんと言う事を聞かせるあたり兄という事だろう
こちらでそんなやりとりをしている最中
事件は悲鳴と共に突然おこったーー