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黒龍騎士団

武闘会まであと3日と迫る頃
国中をいれてのイベントの為か首都エリルではいつも以上の賑わいを見せていた

第一騎士団長 イスラは見回りと共に一つの目的の為、団員達を引き連れある場所に向かっていた

「イスラさん、、あの」

「何ですか?シルス」

「何故私だけこんな格好を、、、?」
'黒髪'をした小柄な少年はフードをかぶりイスラに話しかけた。

「総長の命令ですからね、申し訳ないのですが少々我慢して下さい」
イスラは優しい笑顔と口調で言った
それに対し「はぁ」とため息にも似た了承の声

銀髪に青い瞳はこの国では珍しく、街中を歩くなら自然と視線を集めてしまう傾向にある
だからいつも城外に出る際はフードを被り人目につかないようにしているのだが、、

今回はカツラまで被り、何故か騎士見習いの姿までするなんて

「まぁまぁ、代わりに対戦相手の視察もできますから。ね?」
イスラは総長命令に対して何やらモヤモヤと考えているシルスを宥めるように言った


本日、隣国ユリウスの騎士団がここシュエレイン国の首都エリルに来日する予定であった
その為総長命令で第一騎士団が出迎えに行くように言われ今に至ると言う事

だがその際、シルスから同行したいと言う希望があった。武闘会前に相手側の視察も兼ねているのだろう

カイルは最初却下の一点張りだったが
引き下がらないシルスを見て、頬杖をつきながら一つの条件をだした。
それがこの変装という訳だ
事の発端を思い返して笑みがこぼれるイスラ

ボソッ「皆の目に触れさせたくないとはいえ、相変わらずのドSっぷりですね」

「、、、?何かいいました?」

「いえ、それより隣国の騎士団が到着されたみたいですね」

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