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大会まであと少し

意識を取り戻したシルスにカイルは騎士団の入団を勧めた
最初はあの身なりだし、カイルが連れてきた事もあって城内ではあらぬ噂を出す奴もいた

"あんな餓鬼に何が出来るんだっ"
"どうせカイルの女だろう"
"何処ぞとも知らぬ奴を招いて総長は何考えてんだか"

正直、その頃の俺も連中達と同じような考えを抱いていた
あんな華奢で女みたいな身なりのただの子供。
そんな奴に騎士団なんて到底できたもんじゃない、、と。




奴が来て1年、噂が城内で浸透した頃
第二騎士団では一つの朗報が届けられた

「え?シルスが第二騎士団長だとっ?」
思わず声を荒げるイルに対し、冷ややかな口調で言葉を交わすテル

「ああ、'あの'無能な第二騎士団長様が亡くなったんで枠が空いたらしい」

「だからって、、なんであんな奴に⁈せっかく団長が死んで体制を変えるチャンスだってのに!今度は子供のお守りかよっ」


今思え返せば当時の第二騎士団長は本当に屑野郎だった
騎士団の中でも特に若い輩の集合体だった俺たちは血の気がある奴ばかりで何かと騒動を起こしていた
だが、1番イラつくのはやる気のない上司と戦場にでた時、仲間が倒れてもピクリとも動かず安全な後衛で身を固める屑団長だった

まぁ、最後はあっさり矢で射抜かれて死んだけどな


だからこそ、屑野郎が死んだ今が体制を変えれる機会だと双子は考えていた・・のにーー


「ふざけやがって⁉︎なんで俺達があんな女みたいなやつにっ!!」

イルは怒りのままに思い切り拳を壁にぶつけた






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