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1章

アスファルトから照り返した日はあまりにも眩しく目も満足に開けない昼間、光満 茜は下校していた。
全身から汗がしみ出すような日に手荷物が少ないのはかなりありがたいことだ。
日々少しづつ物を持ち帰っていた自分を褒めながら茜はいつも通りの帰路を歩んでいた。
「茜様!」
その呼びかけはいつも通りではなくあまりにも唐突であった
「え?」
振り向くとそこにはやわらかな笑みを浮かべた金髪碧眼の青年
「茜様」
笑みを崩さず再度呼びかける青年に茜は戸惑い固まっていた。
そうしている間に青年は1歩、また1歩と茜に近づく
「…ど…どなた…ですか…?」
言い終えたか終えないか、青年の顔が間近に迫り茜の意識はそこで途絶えてしまった。
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