5
ひとまず変人速攻ができることが分かった日向達は、それ以外の技術を確認していく。
結果分かったことは、威力や跳躍力などは落ちているものの、技術そのものは“前回”のままだと言うことだった。
「サーブが弱くなった」
「いやうん知ってるけどさぁ、今ので十分殺傷能力あるよな」
体は中学2年の癖に、恐ろしい威力のサーブだった。頭にぶつかれば脳震盪ぐらいは起こしそうな威力は、まさしく"殺傷能力"だと、日向は顔を引き攣らせる。
「精度はそのままだし。怖い怖い」
「お前のは相当弱くなったな」
「お前のと比べんな!」
「いってーな」
「イダダダダダ!」
影山の背中を思い切り叩いた日向は、頭を掴まれて悲鳴を上げた。と、
「あれ、翔ちゃん?」
「え、マジで?」
聞き覚えがある声がした。
「イズミン!? コージーも!?」
バスケ部の友人、イズミンこと泉が、ぱたぱたと走ってくる。後ろにいたサッカー部の友人、関向も一緒に駆け寄ってきた。
2人は、興味津々で日向と影山を見比べる。
「友達か?」
「そう! 一昨日、うちの近所に引っ越してきた影山!」
「影山飛雄です」
「関向幸治です。よろしく」
「泉行高です。もしかしてバレーするの?」
「おう」
「へぇー、よかったな、翔陽」
日向がいつもたった1人で練習していたことを知っている泉達は、ようやく人数が増えたことにほっとする。
「…うん、良かったよ、本当に」
(2人が思ってる以上に)
10年来の友人で相棒である人間と、もう一度バレーができるのだから。
結果分かったことは、威力や跳躍力などは落ちているものの、技術そのものは“前回”のままだと言うことだった。
「サーブが弱くなった」
「いやうん知ってるけどさぁ、今ので十分殺傷能力あるよな」
体は中学2年の癖に、恐ろしい威力のサーブだった。頭にぶつかれば脳震盪ぐらいは起こしそうな威力は、まさしく"殺傷能力"だと、日向は顔を引き攣らせる。
「精度はそのままだし。怖い怖い」
「お前のは相当弱くなったな」
「お前のと比べんな!」
「いってーな」
「イダダダダダ!」
影山の背中を思い切り叩いた日向は、頭を掴まれて悲鳴を上げた。と、
「あれ、翔ちゃん?」
「え、マジで?」
聞き覚えがある声がした。
「イズミン!? コージーも!?」
バスケ部の友人、イズミンこと泉が、ぱたぱたと走ってくる。後ろにいたサッカー部の友人、関向も一緒に駆け寄ってきた。
2人は、興味津々で日向と影山を見比べる。
「友達か?」
「そう! 一昨日、うちの近所に引っ越してきた影山!」
「影山飛雄です」
「関向幸治です。よろしく」
「泉行高です。もしかしてバレーするの?」
「おう」
「へぇー、よかったな、翔陽」
日向がいつもたった1人で練習していたことを知っている泉達は、ようやく人数が増えたことにほっとする。
「…うん、良かったよ、本当に」
(2人が思ってる以上に)
10年来の友人で相棒である人間と、もう一度バレーができるのだから。