あくま
あくまそれは、空間であった、その中には食う感が紛れ込んでいた。
素の正体は熊。
あーー熊に襲われたーーー。
痛い。
そう、あの熊は食う為に必死であった。決死であった。
決死の覚悟で襲う熊は。我々の的であった。
まとなりて飾りしは祭壇。
的は今は熊である。
射矢を射かけて殺し来る義勇(よしゅう)を待っていたのは。
祈りであった。
血糊は祈りに消された。
熊に続き今も烏は柿を食う。
こうして世は事無きを得た。
素の正体は熊。
あーー熊に襲われたーーー。
痛い。
そう、あの熊は食う為に必死であった。決死であった。
決死の覚悟で襲う熊は。我々の的であった。
まとなりて飾りしは祭壇。
的は今は熊である。
射矢を射かけて殺し来る義勇(よしゅう)を待っていたのは。
祈りであった。
血糊は祈りに消された。
熊に続き今も烏は柿を食う。
こうして世は事無きを得た。