このサイトは1ヶ月 (30日) 以上ログインされていません。 サイト管理者の方はこちらからログインすると、この広告を消すことができます。

あくま

あくまそれは、空間であった、その中には食う感が紛れ込んでいた。

素の正体は熊。
あーー熊に襲われたーーー。

痛い。

そう、あの熊は食う為に必死であった。決死であった。

決死の覚悟で襲う熊は。我々の的であった。

まとなりて飾りしは祭壇。

的は今は熊である。

射矢を射かけて殺し来る義勇(よしゅう)を待っていたのは。

祈りであった。

血糊は祈りに消された。

熊に続き今も烏は柿を食う。

こうして世は事無きを得た。
1/1ページ
スキ