令和5年、人里離れた町で。彼女は飯を食っていた。
内容はさつま芋のご飯。しじみの味噌汁。秋の秋刀魚。そして、白菜のオイスターソース炒めに。ケチャップがけ玉子オムレツ。
彼女は汽車に乗って遠出をすることはなかった。
殆ど車をまわしていた。
秋。世間は食の秋だとか。読者の秋だとか。いうかと思ったら。今年は文化の秋らしい。
季節は移ろい気温１８，8度　湿度６１％　紅葉は枯れてしわしわになったり紅葉していた。
緑草茂る最後の無花果の実が成り。檸檬（れもん）の実が大きくなっていった、まだ葵衣その実は。つるつるに光っていた。
彼女の日課はカワムツの餌やりで。
北海道牛乳の粉ミルクをせっせと摘まみそして、水槽に入れていた。
彼女は奈良の都の景色が好きで。よく、馬見丘陵公園と大和民族公園に通っていた。
彼女は犬を連れて居なかった。代わりに身内の家族と他人の爺さんを連れ出していた。