MANKAIカンパニーとの出会い、運命の出会い
夢より素敵な
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恋人は現在、精神的に不安定だ。
持病ではなく、月の物が来ているらしい。
私にはそういった時期に性行為を強要する趣味はないのでまったく構わないのだが、性行為ができないからと言って浮気をする輩もいるのは事実である。恋人もそれを気にしてか、謝罪の言葉を聞くことも初めてではない。
「それだけが全てではないだろう?」
「そうだけど・・・。」
彼女は過去にそういった輩と交際したことでもあったのだろうか。普段はお姉さん振る恋人が少し年下のように思える。庇護欲、という感情かもしれない。
「おっぱい使えるよ?」
「そうやって自分を安売りするのはやめなさい。」
「だって、私なにもできない。」
できるだけ優しく頭を撫でてやると、目を瞑って擦り寄ってくる。そんな簡単なことでこんなに可愛らしい姿を見せてくれるというのに、過去の恋人たちはなにをしていたのか。まるで猫のような仕草にこちらも愛着が湧くというものではないのか。
よく腰などが痛くなると聞くので腰を摩ってやると、擽ったそうに身を捩る。
「あのね、なんでだか生理痛はあまりないの。」
「そうなのかね?」
「うん。昔よりは腰もお腹も痛くない。」
「これのお陰かな?」と言って、ベッドに敷かれた薄い毛布を捲ると、彼女が弟くんからもらったという電気毛布が現れた。
「確かにこれは温かいね。助かるよ。」
「誉も冷えるもんね。」
恋人は自他ともに認めるブラコンである。どんなに歳を重ねても弟くんが可愛いのだと、よく自慢する。因みに私とは誕生日の差で数ヶ月年上だが、『弟以上、叔父未満』という年齢制限を設けている彼女は「数ヶ月なんて誤差の範囲」と言って私を恋人として見てくれている。
「えっちすると温まるのにね。」
また泣き出しそうな顔をする彼女の頬を優しく摘み、ぷにぷにと解して撫でてやると少し笑顔が戻る。毎度のことだ。
「キミも学ばない人だね。」
「シたくなかった?」
「そういうことはお互いに万全の状態で臨むものだろう?」
「うん・・・、」
まだ渋る彼女の頬を人差し指で撫でながら、「女性の身体を持って生まれたのだから、なければ困ることだろう?」と問うと、「何年か前はまったく来なかったのに」と言う。持病の薬の影響か、数年前までは不規則どころか年単位で月の物が来なかったらしい。
「楽でよかったんだけどな。」
「本来あるべきものがないのは身体によくないよ。」
「よく言われた。」
まだ閉経には早い年齢だ。私にできることは、こうして気分が落ち着くよう撫でてやることだけ。それだけでも彼女は喜んで、「誉にできないことはないの?」と問うから、「離れていくキミの気持ちを変えることだけはできないかな」と答えると頬を膨らませた。
「私ね、多分ずっと誉が好き。」
「ふむ?」
「前に言ったでしょ?私はしつこいの。」
「そうか。ならばワタシは安心してキミの隣にいられるのだね?」
「大舟に乗ったつもりでいていいよ。」
「それはよかった。」
いよいよ来週に迫ったホワイトデー。沢山の贈り物をして、彼女は一体どれが気に入るだろうか。愛しい人への贈り物は、どれだけ金や時間をかけても痛くはない。
20190304
持病ではなく、月の物が来ているらしい。
私にはそういった時期に性行為を強要する趣味はないのでまったく構わないのだが、性行為ができないからと言って浮気をする輩もいるのは事実である。恋人もそれを気にしてか、謝罪の言葉を聞くことも初めてではない。
「それだけが全てではないだろう?」
「そうだけど・・・。」
彼女は過去にそういった輩と交際したことでもあったのだろうか。普段はお姉さん振る恋人が少し年下のように思える。庇護欲、という感情かもしれない。
「おっぱい使えるよ?」
「そうやって自分を安売りするのはやめなさい。」
「だって、私なにもできない。」
できるだけ優しく頭を撫でてやると、目を瞑って擦り寄ってくる。そんな簡単なことでこんなに可愛らしい姿を見せてくれるというのに、過去の恋人たちはなにをしていたのか。まるで猫のような仕草にこちらも愛着が湧くというものではないのか。
よく腰などが痛くなると聞くので腰を摩ってやると、擽ったそうに身を捩る。
「あのね、なんでだか生理痛はあまりないの。」
「そうなのかね?」
「うん。昔よりは腰もお腹も痛くない。」
「これのお陰かな?」と言って、ベッドに敷かれた薄い毛布を捲ると、彼女が弟くんからもらったという電気毛布が現れた。
「確かにこれは温かいね。助かるよ。」
「誉も冷えるもんね。」
恋人は自他ともに認めるブラコンである。どんなに歳を重ねても弟くんが可愛いのだと、よく自慢する。因みに私とは誕生日の差で数ヶ月年上だが、『弟以上、叔父未満』という年齢制限を設けている彼女は「数ヶ月なんて誤差の範囲」と言って私を恋人として見てくれている。
「えっちすると温まるのにね。」
また泣き出しそうな顔をする彼女の頬を優しく摘み、ぷにぷにと解して撫でてやると少し笑顔が戻る。毎度のことだ。
「キミも学ばない人だね。」
「シたくなかった?」
「そういうことはお互いに万全の状態で臨むものだろう?」
「うん・・・、」
まだ渋る彼女の頬を人差し指で撫でながら、「女性の身体を持って生まれたのだから、なければ困ることだろう?」と問うと、「何年か前はまったく来なかったのに」と言う。持病の薬の影響か、数年前までは不規則どころか年単位で月の物が来なかったらしい。
「楽でよかったんだけどな。」
「本来あるべきものがないのは身体によくないよ。」
「よく言われた。」
まだ閉経には早い年齢だ。私にできることは、こうして気分が落ち着くよう撫でてやることだけ。それだけでも彼女は喜んで、「誉にできないことはないの?」と問うから、「離れていくキミの気持ちを変えることだけはできないかな」と答えると頬を膨らませた。
「私ね、多分ずっと誉が好き。」
「ふむ?」
「前に言ったでしょ?私はしつこいの。」
「そうか。ならばワタシは安心してキミの隣にいられるのだね?」
「大舟に乗ったつもりでいていいよ。」
「それはよかった。」
いよいよ来週に迫ったホワイトデー。沢山の贈り物をして、彼女は一体どれが気に入るだろうか。愛しい人への贈り物は、どれだけ金や時間をかけても痛くはない。
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