MANKAIカンパニーとの出会い、運命の出会い
夢より素敵な
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「そういえば、みゆちゃんコスプレさせられそうになってたよね。」
「やめてー!あいつのことはもう過去の話!」
今日は私の愛しい恋人の友人が訪れていた。過去の話に花を咲かせ、女性特有の過去の恋愛話にまで花を咲かせている。
「有栖川さん、気になりませんか?」
「そうだねぇ。」
気にならないわけではないが、彼女が嫌がるのであれば聞かない方がいいのではないか。そんなことを考えていると、「これですよ」と友人は携帯電話のアルバムを見せてきた。それは、私の恋人の前で土下座をする過去の恋人であったであろう人物の姿だった。
「どうしてもコスプレしてほしいって頼み込まれて断ったシーンですよ。」
「だってチビデブドブスじゃん!」
「あまり自分を卑下するものじゃないよ。」
「だって、なんかエロいお姉さんやらされそうになったし。」
それは聞き捨てならない。過去の彼女の写真は、露出のあったものもあったからだ。
「FFのルールーとかさ、BASARAの濃姫とかさ。」
作品名とキャラクター名らしきものを挙げると、ぷくっと頬を膨らます。これを潰すのが最高に可愛らしいのだ。
「だってみゆちゃん、そういう雰囲気あるからぁ。」
「雰囲気だけでしょ。」
先程挙げられたキャラクターを調べると、露出は際どいものだった。この格好を拒否した恋人に拍手を送りたい。
「今どうしてるんかねー?」
「性格がとても悪くなった。」
「みゆちゃんの前の人と付き合ってからおかしくなってったよね。私、嫌がらせされたもん。」
「えー!」
話が長くなりそうだったので新しい紅茶を淹れようと席を立つと、楽しそうな笑い声が聞こえる。もう過去に未練はなく、私との交際を自然に受け入れてくれているのが嬉しい。
私の知らない恋人のことを、恋人の友人は色々と教えてくれた。きっとこの人物が恋人の恋愛話の窓口だったのだろう。
「みゆちゃんは恋愛対象幅広いよね。」
「弟以上叔父未満だからね。」
「性別も問わないし。」
恋人は、性別の枠に囚われる人ではなかった。先程見た写真も、女性のように見えたからだ。
謎の多い恋人は、それを隠すことはしない。プライベートに関しては、訊かれたら答える、訊かれなければ答えない。誰が相手でもそういう人物だ。
新しい紅茶を淹れて運ぼうとすると、「有栖川さんってどんな人?」などと訊かれている。盗み聞きはよくないが、聞こえてしまったのだ。恋人は一言、「優しい人よ」と答えた。
「変人って言ってなかった?」
「変わってるけど優しいよ。」
「・・・そっか、みゆちゃんがそう言うならそうなんだろうね。」
「大丈夫。幸せだから。」
「よかった。」
それだけ聞ければ私も満足だった。恋人が、私と一緒にいて幸せだと言ってくれただけで私も幸せなのだ。
「おかしくて不思議な人だけどね、」
(それはキミもだろう?)
「でも大好き。」
(・・・ワタシもだよ。)
今すぐにでも抱き締めたいが、そんなことを人前ですれば照れ隠しに拗ねてしまうだろう。そんなところも可愛らしくて愛おしい。
「で?ハンコックはやらないの?」
「やらないよ!」
20190116
「やめてー!あいつのことはもう過去の話!」
今日は私の愛しい恋人の友人が訪れていた。過去の話に花を咲かせ、女性特有の過去の恋愛話にまで花を咲かせている。
「有栖川さん、気になりませんか?」
「そうだねぇ。」
気にならないわけではないが、彼女が嫌がるのであれば聞かない方がいいのではないか。そんなことを考えていると、「これですよ」と友人は携帯電話のアルバムを見せてきた。それは、私の恋人の前で土下座をする過去の恋人であったであろう人物の姿だった。
「どうしてもコスプレしてほしいって頼み込まれて断ったシーンですよ。」
「だってチビデブドブスじゃん!」
「あまり自分を卑下するものじゃないよ。」
「だって、なんかエロいお姉さんやらされそうになったし。」
それは聞き捨てならない。過去の彼女の写真は、露出のあったものもあったからだ。
「FFのルールーとかさ、BASARAの濃姫とかさ。」
作品名とキャラクター名らしきものを挙げると、ぷくっと頬を膨らます。これを潰すのが最高に可愛らしいのだ。
「だってみゆちゃん、そういう雰囲気あるからぁ。」
「雰囲気だけでしょ。」
先程挙げられたキャラクターを調べると、露出は際どいものだった。この格好を拒否した恋人に拍手を送りたい。
「今どうしてるんかねー?」
「性格がとても悪くなった。」
「みゆちゃんの前の人と付き合ってからおかしくなってったよね。私、嫌がらせされたもん。」
「えー!」
話が長くなりそうだったので新しい紅茶を淹れようと席を立つと、楽しそうな笑い声が聞こえる。もう過去に未練はなく、私との交際を自然に受け入れてくれているのが嬉しい。
私の知らない恋人のことを、恋人の友人は色々と教えてくれた。きっとこの人物が恋人の恋愛話の窓口だったのだろう。
「みゆちゃんは恋愛対象幅広いよね。」
「弟以上叔父未満だからね。」
「性別も問わないし。」
恋人は、性別の枠に囚われる人ではなかった。先程見た写真も、女性のように見えたからだ。
謎の多い恋人は、それを隠すことはしない。プライベートに関しては、訊かれたら答える、訊かれなければ答えない。誰が相手でもそういう人物だ。
新しい紅茶を淹れて運ぼうとすると、「有栖川さんってどんな人?」などと訊かれている。盗み聞きはよくないが、聞こえてしまったのだ。恋人は一言、「優しい人よ」と答えた。
「変人って言ってなかった?」
「変わってるけど優しいよ。」
「・・・そっか、みゆちゃんがそう言うならそうなんだろうね。」
「大丈夫。幸せだから。」
「よかった。」
それだけ聞ければ私も満足だった。恋人が、私と一緒にいて幸せだと言ってくれただけで私も幸せなのだ。
「おかしくて不思議な人だけどね、」
(それはキミもだろう?)
「でも大好き。」
(・・・ワタシもだよ。)
今すぐにでも抱き締めたいが、そんなことを人前ですれば照れ隠しに拗ねてしまうだろう。そんなところも可愛らしくて愛おしい。
「で?ハンコックはやらないの?」
「やらないよ!」
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