選ばれたのは
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「・・・ちょっとさぁ。どう思う、エアリス」
「酷いと思う」
「だよね」
男臭が充満する部屋の中に、私とエアリスは連れてこられた。
ティファは別の部屋に連れて行かれたようだ。
私たちも人の心配をしていられるような状況じゃないが、彼女は大丈夫だろうか。
どうせ別の部屋もこの部屋と同じような状況なんだろうな・・・。
私はため息を吐きながら、部屋に群がる男達に目を向ける。
欲望丸出しの男達が、腕を前に突き出しながら、こちらに近づいてきていた。
「確かにクラウド、綺麗だったけど・・・。女のわたしたちを差し置いて彼を選ぶなんて」
「女遊びが好きみたいだけど、見る目は無いのね、コルネオって」
男達が、すぐ側まで近寄ってきた。
面倒くさいけど・・・。
私はロッドを取り出し、構える。
その瞬間、男達の顔色が変わった。
・・・エアリスには指一本触れさせない。
見せしめとばかりに、一番前にいた男を武器で殴った。
部屋の中がざわめく。
男達も武器を取り出して構えだした。
「お前ら、2人で俺たちの相手をする気か?」
「やめとけやめとけ。怪我して終わりだぞ」
私はニヤリと笑った。
「2人じゃないわ。1人よ」
「うん。ミキ、頑張ってね」
エアリスは武器を取り出す様子もなく、後ろで手を組みながらこちらを見て微笑んでいる。
タークスに追いかけ回されるときも、いつもこんな感じだ。
戦うのは私。
エアリスは応援するか、見てるだけ。
たまに魔法を使って援護してくれるけど、エアリスは戦うのはあまり得意じゃないから、遠くで見ていてくれる方が私としても安心で、ありがたかった。
「さあ、どこからでもどうぞ?」
私は不敵に微笑む。
挑発的な態度にカチンと来たのか、男達はこちらに突っ込んでくる。
私は軽くロッドを構え直すと、風の魔法で男達を後ろへ弾き返したーーー。
ーーー数分後。
男達は全員、呆気なく地面に倒れ込んでいた。
思ったより弱かったな・・・。
「ミキ、強ーい!」
エアリスは嬉しそうに手を叩いている。
私は肩を竦めた。
「時間の無駄だったね。さ、行こう」
痛そうにもがく男達を置いて、私たちは部屋から出て行った。
*
コルネオの部屋の前に行くと、ティファもこちらに走ってきた。
「ミキ、エアリス! 大丈夫だった?」
「うん。わたしはミキと一緒だったから」
「ティファこそ、大丈夫?」
私が尋ねると、ティファは笑顔で頷いた。
・・・きっと、彼女もとても強い。
立ち振舞いを見てても隙が無い。
「さあ、クラウドを助けに行きましょう」
ティファの言葉にエアリスは力強く頷くが、クラウドなら別に助けに行かなくても大丈夫そうな気がするけど・・・。
私たちはコルネオの部屋に乗り込んだ。
「酷いと思う」
「だよね」
男臭が充満する部屋の中に、私とエアリスは連れてこられた。
ティファは別の部屋に連れて行かれたようだ。
私たちも人の心配をしていられるような状況じゃないが、彼女は大丈夫だろうか。
どうせ別の部屋もこの部屋と同じような状況なんだろうな・・・。
私はため息を吐きながら、部屋に群がる男達に目を向ける。
欲望丸出しの男達が、腕を前に突き出しながら、こちらに近づいてきていた。
「確かにクラウド、綺麗だったけど・・・。女のわたしたちを差し置いて彼を選ぶなんて」
「女遊びが好きみたいだけど、見る目は無いのね、コルネオって」
男達が、すぐ側まで近寄ってきた。
面倒くさいけど・・・。
私はロッドを取り出し、構える。
その瞬間、男達の顔色が変わった。
・・・エアリスには指一本触れさせない。
見せしめとばかりに、一番前にいた男を武器で殴った。
部屋の中がざわめく。
男達も武器を取り出して構えだした。
「お前ら、2人で俺たちの相手をする気か?」
「やめとけやめとけ。怪我して終わりだぞ」
私はニヤリと笑った。
「2人じゃないわ。1人よ」
「うん。ミキ、頑張ってね」
エアリスは武器を取り出す様子もなく、後ろで手を組みながらこちらを見て微笑んでいる。
タークスに追いかけ回されるときも、いつもこんな感じだ。
戦うのは私。
エアリスは応援するか、見てるだけ。
たまに魔法を使って援護してくれるけど、エアリスは戦うのはあまり得意じゃないから、遠くで見ていてくれる方が私としても安心で、ありがたかった。
「さあ、どこからでもどうぞ?」
私は不敵に微笑む。
挑発的な態度にカチンと来たのか、男達はこちらに突っ込んでくる。
私は軽くロッドを構え直すと、風の魔法で男達を後ろへ弾き返したーーー。
ーーー数分後。
男達は全員、呆気なく地面に倒れ込んでいた。
思ったより弱かったな・・・。
「ミキ、強ーい!」
エアリスは嬉しそうに手を叩いている。
私は肩を竦めた。
「時間の無駄だったね。さ、行こう」
痛そうにもがく男達を置いて、私たちは部屋から出て行った。
*
コルネオの部屋の前に行くと、ティファもこちらに走ってきた。
「ミキ、エアリス! 大丈夫だった?」
「うん。わたしはミキと一緒だったから」
「ティファこそ、大丈夫?」
私が尋ねると、ティファは笑顔で頷いた。
・・・きっと、彼女もとても強い。
立ち振舞いを見てても隙が無い。
「さあ、クラウドを助けに行きましょう」
ティファの言葉にエアリスは力強く頷くが、クラウドなら別に助けに行かなくても大丈夫そうな気がするけど・・・。
私たちはコルネオの部屋に乗り込んだ。
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