爆破ミッション
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神羅カンパニーは、世界を股に掛ける大企業だ。
元々は武器などの機械の開発会社だったが、数年前、魔晄と呼ばれるエネルギーを発見してから劇的に発展した。
今や、この世の全ては魔晄エネルギーで動いている。
魔晄エネルギーが無ければ生活は成り立たない。
神羅も世界各地に魔晄炉を作り、その経済力は留まるところを知らない。
しかし、何の考えもなく無造作に魔晄エネルギーを使い続けることに疑問を持つ人々も現れた。
それが、アバランチ。
「お前、元ソルジャーなんだろ? なら、魔晄エネルギーのことは知ってるよな?」
右腕が銃の男が、半ば睨むようにこちらを見ながら尋ねてくる。
今俺たちは、魔晄炉の動力源に向かうため、エレベーターで地下へ下りている。
アバランチのメンバーも全員乗っているのだが、この組織は俺を抜いて全員で4人しかいないらしい。
そんな小さな、組織とも呼べないような集まりが巨大企業に反発しようというのだから驚きだ。
俺は軽く肩をすくめた。
「この世界の動力源だろ?」
「そうだ。だがな、石油や石炭みたいなただの燃料じゃねえ。魔晄エネルギーはこの星の血なんだ。星は魔晄がないと生きられねぇ。なのに神羅はそんなことはなんにも考えないで魔晄を使い続けてる。そんなことしてたら、いつかはこの星は――――」
「悪いが、興味ないね」
俺は男の言葉を遮ってそう言った。
星の血?
星が生きていられない?
そんなこと、知ったことではない。
男は一瞬、ポカンとした表情を見せた。
しかし見る見るうちに、それは怒りの表情へと変わってゆく。
「・・・興味がないだと? 星が死んじまったら、お前さんも死ぬんだぞ?」
「そうかもな」
「星を守ろうとは思わねえのか!?」
「興味ないね。今俺が考えていることは、さっさとこの仕事を終わらせて報酬をもらうことだけだ」
「こ、こいつ――――!」
男が腕を振り上げる。
慌てて別の男が取り押さえた。
「お、落ち付けってバレット! こいつは、ほら・・・重大な仕事を前にしてナイーブになってるだけだ」
「これのどこがナイーブだ!」
「ま、まあそれは・・・。ほら、そういえば自己紹介がまだだったよな!? 俺、ビッグス! よろしくな!」
ビッグスと名乗った男は、愛想笑いを浮かべながら俺と男の間に入った。
「オレはウェッジっス」
ぽっちゃりした体型の男が名乗る。
肥満のせいか、先程から動きがいちいち遅い。
戦えるのかどうかすらも怪しい男だ。
「私、ジェシー。ねぇ、あなた、元ソルジャーって本当?」
アバランチ唯一の女性が、目をキラキラさせながらそう尋ねてきた。
俺はチラリと彼女の方を見るが、すぐに視線をそらす。
「・・・ああ」
「それってすげぇ事だよな! ソルジャーっていったらめちゃくちゃ強いって評判だし」
「オレは・・・正直、ちょっと不安っすけど・・・」
「大丈夫よ、ウェッジ。彼、ティファの幼馴染みらしいから」
「そうなんすか?」
「ティファが、こいつは絶対役に立つからって雇うのを勧めてきたんだ。オレは断ったんだけどよ・・・」
バレットが不満そうに腕を組みながら、ブツブツと言う。
俺は軽く目を細めた。
・・・やはりティファの勧めがあったようだ。
俺は金がもらえればどこで働いてもよかったんだが、ティファがやたらとアバランチを勧めてきたので仕方なく彼らに協力することになったのだが・・・。
こんな小さな組織では、報酬もしれている。
その割にはリスクが高すぎる。
話を聞く限り計画もかなり杜撰だし、戦力も・・・見る限りでは、銃の男、バレット以外は使い物にならない。
やはり、断るべきだったか・・・。
「あなたの名前は?」
ジェシーが尋ねてくる。
それと同時にエレベーターが地下に着き、扉が開いた。
「クラウドだ」
俺はエレベーターを出ながら、そう答えた。
元々は武器などの機械の開発会社だったが、数年前、魔晄と呼ばれるエネルギーを発見してから劇的に発展した。
今や、この世の全ては魔晄エネルギーで動いている。
魔晄エネルギーが無ければ生活は成り立たない。
神羅も世界各地に魔晄炉を作り、その経済力は留まるところを知らない。
しかし、何の考えもなく無造作に魔晄エネルギーを使い続けることに疑問を持つ人々も現れた。
それが、アバランチ。
「お前、元ソルジャーなんだろ? なら、魔晄エネルギーのことは知ってるよな?」
右腕が銃の男が、半ば睨むようにこちらを見ながら尋ねてくる。
今俺たちは、魔晄炉の動力源に向かうため、エレベーターで地下へ下りている。
アバランチのメンバーも全員乗っているのだが、この組織は俺を抜いて全員で4人しかいないらしい。
そんな小さな、組織とも呼べないような集まりが巨大企業に反発しようというのだから驚きだ。
俺は軽く肩をすくめた。
「この世界の動力源だろ?」
「そうだ。だがな、石油や石炭みたいなただの燃料じゃねえ。魔晄エネルギーはこの星の血なんだ。星は魔晄がないと生きられねぇ。なのに神羅はそんなことはなんにも考えないで魔晄を使い続けてる。そんなことしてたら、いつかはこの星は――――」
「悪いが、興味ないね」
俺は男の言葉を遮ってそう言った。
星の血?
星が生きていられない?
そんなこと、知ったことではない。
男は一瞬、ポカンとした表情を見せた。
しかし見る見るうちに、それは怒りの表情へと変わってゆく。
「・・・興味がないだと? 星が死んじまったら、お前さんも死ぬんだぞ?」
「そうかもな」
「星を守ろうとは思わねえのか!?」
「興味ないね。今俺が考えていることは、さっさとこの仕事を終わらせて報酬をもらうことだけだ」
「こ、こいつ――――!」
男が腕を振り上げる。
慌てて別の男が取り押さえた。
「お、落ち付けってバレット! こいつは、ほら・・・重大な仕事を前にしてナイーブになってるだけだ」
「これのどこがナイーブだ!」
「ま、まあそれは・・・。ほら、そういえば自己紹介がまだだったよな!? 俺、ビッグス! よろしくな!」
ビッグスと名乗った男は、愛想笑いを浮かべながら俺と男の間に入った。
「オレはウェッジっス」
ぽっちゃりした体型の男が名乗る。
肥満のせいか、先程から動きがいちいち遅い。
戦えるのかどうかすらも怪しい男だ。
「私、ジェシー。ねぇ、あなた、元ソルジャーって本当?」
アバランチ唯一の女性が、目をキラキラさせながらそう尋ねてきた。
俺はチラリと彼女の方を見るが、すぐに視線をそらす。
「・・・ああ」
「それってすげぇ事だよな! ソルジャーっていったらめちゃくちゃ強いって評判だし」
「オレは・・・正直、ちょっと不安っすけど・・・」
「大丈夫よ、ウェッジ。彼、ティファの幼馴染みらしいから」
「そうなんすか?」
「ティファが、こいつは絶対役に立つからって雇うのを勧めてきたんだ。オレは断ったんだけどよ・・・」
バレットが不満そうに腕を組みながら、ブツブツと言う。
俺は軽く目を細めた。
・・・やはりティファの勧めがあったようだ。
俺は金がもらえればどこで働いてもよかったんだが、ティファがやたらとアバランチを勧めてきたので仕方なく彼らに協力することになったのだが・・・。
こんな小さな組織では、報酬もしれている。
その割にはリスクが高すぎる。
話を聞く限り計画もかなり杜撰だし、戦力も・・・見る限りでは、銃の男、バレット以外は使い物にならない。
やはり、断るべきだったか・・・。
「あなたの名前は?」
ジェシーが尋ねてくる。
それと同時にエレベーターが地下に着き、扉が開いた。
「クラウドだ」
俺はエレベーターを出ながら、そう答えた。