夢と約束
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・・・ティファとは目を合わせられなかった。
多分彼女は、今後もアバランチに協力するように言ってくるだろう。
だが俺は、これ以上こいつらと馴れ合うつもりはなかった。
こんな小さな組織にちまちま協力しなくても、もっと条件の良い仕事が沢山あるはずだ。
さっさとバレットから報酬を受け取って、ここから去ることだけを考えていた。
「おい、バレット」
「あ?」
バレットは鬱陶しそうな表情でこちらを向く。
娘との憩いの時間を邪魔されたのが不快だったようだ。
しかし・・・まさかこいつに娘がいたとは。
「さっさと報酬をくれ」
「帰ったらすぐ金の話かよ・・・。ほらよ」
バレットは近くに置いてあった封筒に手を伸ばすと、それを投げてきた。
中を確認すると、ちゃんと金は入っている。
しかし・・・ある程度覚悟はしていたが、本当にしけた給料だ。
これでは割に合わない。
「おい、クラウドさんよ。1つ聞きたいことがある。今日戦ったやつの中にソルジャーはいたか?」
バレットの問に、俺は訝しげな表情を浮かべる。
「何故そんなことを聞く」
「今後の参考だ」
知ったところでどうこう出来るわけでもない気がするが・・・。
俺は肩をすくめると、バレットから視線を逸らした。
「いや、いなかった。あの場にソルジャーがいたら、あんた達は全員無事ではいられなかっただろうからな」
「なに・・・?」
バレットの表情が怒りに染まる。
だが俺は、平然と腕を組んだ。
事実を言っただけだ。
こんなしけた集まりでは、ソルジャーの相手にはならない。
「自分が元ソルジャーだからって偉そうに言ってんじゃねえよ! いいか!? お前は今はアバランチに雇われてる身だ! 神羅の肩を持つんじゃねぇ!」
「・・・肩を持つ?」
その言葉が気にくわなかった。
もう神羅には何の未練もないし、かといってアバランチの意見に賛同したわけでもない。
「俺はあんたの質問に答えただけだ。神羅の肩を持つわけじゃない」
「なに・・・?」
「だが、勘違いするな。あんたたちに協力すると決めたわけでもない。俺はただ金で雇われただけだ。あんたたちの活動にも、星の命にも興味はない。せいぜい、無駄な活動をしていればいいさ」
アバランチのメンバーはみんな、こちらを見ていた。
バレットは声にならないほど怒りを感じているのか、顔の血管を浮き立たせ、口をパクパクと動かせている。
部屋の中が、急に静まりかえった。
誰も、何も言わない。
・・・もういいだろう。
俺はこれ以上、ここにいるつもりはない。
妙な静けさに包まれた店を後にして、俺はドアを開いて外へ出た。
多分彼女は、今後もアバランチに協力するように言ってくるだろう。
だが俺は、これ以上こいつらと馴れ合うつもりはなかった。
こんな小さな組織にちまちま協力しなくても、もっと条件の良い仕事が沢山あるはずだ。
さっさとバレットから報酬を受け取って、ここから去ることだけを考えていた。
「おい、バレット」
「あ?」
バレットは鬱陶しそうな表情でこちらを向く。
娘との憩いの時間を邪魔されたのが不快だったようだ。
しかし・・・まさかこいつに娘がいたとは。
「さっさと報酬をくれ」
「帰ったらすぐ金の話かよ・・・。ほらよ」
バレットは近くに置いてあった封筒に手を伸ばすと、それを投げてきた。
中を確認すると、ちゃんと金は入っている。
しかし・・・ある程度覚悟はしていたが、本当にしけた給料だ。
これでは割に合わない。
「おい、クラウドさんよ。1つ聞きたいことがある。今日戦ったやつの中にソルジャーはいたか?」
バレットの問に、俺は訝しげな表情を浮かべる。
「何故そんなことを聞く」
「今後の参考だ」
知ったところでどうこう出来るわけでもない気がするが・・・。
俺は肩をすくめると、バレットから視線を逸らした。
「いや、いなかった。あの場にソルジャーがいたら、あんた達は全員無事ではいられなかっただろうからな」
「なに・・・?」
バレットの表情が怒りに染まる。
だが俺は、平然と腕を組んだ。
事実を言っただけだ。
こんなしけた集まりでは、ソルジャーの相手にはならない。
「自分が元ソルジャーだからって偉そうに言ってんじゃねえよ! いいか!? お前は今はアバランチに雇われてる身だ! 神羅の肩を持つんじゃねぇ!」
「・・・肩を持つ?」
その言葉が気にくわなかった。
もう神羅には何の未練もないし、かといってアバランチの意見に賛同したわけでもない。
「俺はあんたの質問に答えただけだ。神羅の肩を持つわけじゃない」
「なに・・・?」
「だが、勘違いするな。あんたたちに協力すると決めたわけでもない。俺はただ金で雇われただけだ。あんたたちの活動にも、星の命にも興味はない。せいぜい、無駄な活動をしていればいいさ」
アバランチのメンバーはみんな、こちらを見ていた。
バレットは声にならないほど怒りを感じているのか、顔の血管を浮き立たせ、口をパクパクと動かせている。
部屋の中が、急に静まりかえった。
誰も、何も言わない。
・・・もういいだろう。
俺はこれ以上、ここにいるつもりはない。
妙な静けさに包まれた店を後にして、俺はドアを開いて外へ出た。