夢と約束
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時間が時間なので、列車の中はがらんとしていた。
それとも、いかにも柄の悪そうなバレットの姿を見て、みんな他の車両へ移動したのか。
「見ろよ。俺たちの街が見えてきたぜ」
バレットが話しかけてきた。
クラウドは窓の外へ目をやる。
「・・・スラム、か」
上のミッドガルも酷い場所だが、ここはもっと酷い。
このミッドガルは神羅によって作られた都市で、大きなプレートの上に街がある。
魔晄炉もプレートの上にあり、俺たちは先程その1つを破壊した。
神羅カンパニーの本社もプレートの上の中心部分に建てられている。
自分たちの権力を示そうとしているのか、馬鹿みたいにでかいビルだ。
俺たちが今向かっているのは、そのプレートの下部分。
空をプレートが覆っているので、昼間でも日の光は届かない。
植物も育たないし、空気も汚い。
・・・最低の場所だ。
「ミッドガルのプレートさえなけりゃな。でっけぇ空が拝めんのに」
ミッドガルにある魔晄炉の番号に対応して、その下のスラムも番号で呼ばれている。
プレート上部の壱番魔晄炉の周辺は一番街という名前が付いていて、一番街のプレートの下にあるスラムは一番街スラムという風に呼ばれる。
アバランチのアジトがあるのは7番街スラムだ。
「神羅がミッドガルなんて空中都市を作りやがったせいで、俺たちは日の光を浴びられねぇ。魔晄炉が星の命を削ってるせいで、地面は枯れる一方だ」
突然、列車の中が薄暗くなり、ブザー音が鳴り響いた。
何事かと俺は辺りを見回す。
「大丈夫よ。列車に乗ってる人達のIDカードをチェックしてるだけだから」
ジェシーが微笑みながら言った。
「変な人が乗っていないか、定期的にチェックが入るの。もちろん私たちは偽のカードで乗車しているんだけどね」
そう言えば、作戦前にカードを渡された。
一分も経たないうちにブザーは鳴り止み、車内は元の明るさに戻った。
俺は再び、近づいてくるスラムを見つめる。
「どうしてみんな上へ引っ越さないんだろうな」
「・・・さぁな。腐っててもやっぱり地べたが好きなんじゃねえか」
俺は窓から目を逸らすと、目を閉じて肩をすくめた。
「分かってるさ。引っ越そうとしても、引っ越せないんだ」
ミッドガルからは、空が見える。
スラムには、土の地面がある。
どちらの方がいいのかは・・・俺には、分からなかった。
それとも、いかにも柄の悪そうなバレットの姿を見て、みんな他の車両へ移動したのか。
「見ろよ。俺たちの街が見えてきたぜ」
バレットが話しかけてきた。
クラウドは窓の外へ目をやる。
「・・・スラム、か」
上のミッドガルも酷い場所だが、ここはもっと酷い。
このミッドガルは神羅によって作られた都市で、大きなプレートの上に街がある。
魔晄炉もプレートの上にあり、俺たちは先程その1つを破壊した。
神羅カンパニーの本社もプレートの上の中心部分に建てられている。
自分たちの権力を示そうとしているのか、馬鹿みたいにでかいビルだ。
俺たちが今向かっているのは、そのプレートの下部分。
空をプレートが覆っているので、昼間でも日の光は届かない。
植物も育たないし、空気も汚い。
・・・最低の場所だ。
「ミッドガルのプレートさえなけりゃな。でっけぇ空が拝めんのに」
ミッドガルにある魔晄炉の番号に対応して、その下のスラムも番号で呼ばれている。
プレート上部の壱番魔晄炉の周辺は一番街という名前が付いていて、一番街のプレートの下にあるスラムは一番街スラムという風に呼ばれる。
アバランチのアジトがあるのは7番街スラムだ。
「神羅がミッドガルなんて空中都市を作りやがったせいで、俺たちは日の光を浴びられねぇ。魔晄炉が星の命を削ってるせいで、地面は枯れる一方だ」
突然、列車の中が薄暗くなり、ブザー音が鳴り響いた。
何事かと俺は辺りを見回す。
「大丈夫よ。列車に乗ってる人達のIDカードをチェックしてるだけだから」
ジェシーが微笑みながら言った。
「変な人が乗っていないか、定期的にチェックが入るの。もちろん私たちは偽のカードで乗車しているんだけどね」
そう言えば、作戦前にカードを渡された。
一分も経たないうちにブザーは鳴り止み、車内は元の明るさに戻った。
俺は再び、近づいてくるスラムを見つめる。
「どうしてみんな上へ引っ越さないんだろうな」
「・・・さぁな。腐っててもやっぱり地べたが好きなんじゃねえか」
俺は窓から目を逸らすと、目を閉じて肩をすくめた。
「分かってるさ。引っ越そうとしても、引っ越せないんだ」
ミッドガルからは、空が見える。
スラムには、土の地面がある。
どちらの方がいいのかは・・・俺には、分からなかった。