信じる心
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「はぁ? こいつの世話係? ふざけんじゃないわよ! どうして私がそんなことしなきゃいけないわけ!?」
予想通りのラクシーヌの反応に、私はため息を吐いた。
機関の中でゼムナスの次に権力を持っているらしいサイクスが、彼女に私の世話係を命じたのだ。
その命令に返ってきた返事がこれだ。
まあ、私もこんな奴に世話なんかしてもらいたくないので、丁度良かったかもしれないが。
「女同士の方が良いだろうと思ったんだがな」
「女同士だからダメなの。冗談じゃないわ」
「まったく・・・」
ラクシーヌの毅然としたした反応に、サイクスはため息を吐いた。
「とにかく、任せたぞ。お前以外に適任者がいない」
「ちょっと! 適任どころか、私が一番向いてない・・・って、逃げんじゃないわよ!」
ラクシーヌの叫びも空しく、サイクスは素早く闇の回廊に姿を消した。
仕事を押しつけられた彼女は、苛立ちのこもった舌打ちをする。
「あいつ・・・! 今度会ったら、ぶちのめしてやる!」
吐き捨てるようにそう言うと、ギロリと私を睨んだ。
「私は絶対に、あんたなんかの世話はしないからね!」
「こっちもあなたなんて願い下げよ」
私はラクシーヌとは対照的に、冷めた口調で言う。
その態度がさらに気に入らなかったのか、ラクシーヌの視線に殺気がこもってきた。
「へぇ・・・でかい口きいてくれるじゃない。勝手にしな!」
そう捨て台詞を吐くと、彼女も闇の中に姿を消した。
私は、先ほどまで彼女がいた場所を見つめると、深いため息を吐く。
確かにあんな奴に世話をされるのは願い下げだが、いざ世話係たる者がいないとなると、正直困ってしまう。
この城は結構広いようなので迷子になってしまうかもしれないし、第一、自分の部屋がどこにあるかも分からない。
・・・取り合えず、ブラブラしてみようかな。
そう考えたときだった。
「困ってるみたいだな」
いきなり、声を掛けられた。
振り向くと、真っ赤な髪の男――――アクセルがそこに立っていた。
私はワザと大げさに、困ったように肩を竦めてみせる。
「ええ、そうなの。せめて自分の部屋の場所くらい分かれば良いんだけど・・・」
「なら、俺が案内してやる。ついてきな」
そう言うと、彼はいきなり歩き出した。
私も慌てて後を追う。
しかし、彼には注意が必要だ。
私の第六感がそう告げていた。
迷う様子もなくスタスタと歩いてゆく彼の背中を、ジッと見つめる。
彼は、何かを企んでいるような気がする。
・・・気のせいかもしれないが。
予想通りのラクシーヌの反応に、私はため息を吐いた。
機関の中でゼムナスの次に権力を持っているらしいサイクスが、彼女に私の世話係を命じたのだ。
その命令に返ってきた返事がこれだ。
まあ、私もこんな奴に世話なんかしてもらいたくないので、丁度良かったかもしれないが。
「女同士の方が良いだろうと思ったんだがな」
「女同士だからダメなの。冗談じゃないわ」
「まったく・・・」
ラクシーヌの毅然としたした反応に、サイクスはため息を吐いた。
「とにかく、任せたぞ。お前以外に適任者がいない」
「ちょっと! 適任どころか、私が一番向いてない・・・って、逃げんじゃないわよ!」
ラクシーヌの叫びも空しく、サイクスは素早く闇の回廊に姿を消した。
仕事を押しつけられた彼女は、苛立ちのこもった舌打ちをする。
「あいつ・・・! 今度会ったら、ぶちのめしてやる!」
吐き捨てるようにそう言うと、ギロリと私を睨んだ。
「私は絶対に、あんたなんかの世話はしないからね!」
「こっちもあなたなんて願い下げよ」
私はラクシーヌとは対照的に、冷めた口調で言う。
その態度がさらに気に入らなかったのか、ラクシーヌの視線に殺気がこもってきた。
「へぇ・・・でかい口きいてくれるじゃない。勝手にしな!」
そう捨て台詞を吐くと、彼女も闇の中に姿を消した。
私は、先ほどまで彼女がいた場所を見つめると、深いため息を吐く。
確かにあんな奴に世話をされるのは願い下げだが、いざ世話係たる者がいないとなると、正直困ってしまう。
この城は結構広いようなので迷子になってしまうかもしれないし、第一、自分の部屋がどこにあるかも分からない。
・・・取り合えず、ブラブラしてみようかな。
そう考えたときだった。
「困ってるみたいだな」
いきなり、声を掛けられた。
振り向くと、真っ赤な髪の男――――アクセルがそこに立っていた。
私はワザと大げさに、困ったように肩を竦めてみせる。
「ええ、そうなの。せめて自分の部屋の場所くらい分かれば良いんだけど・・・」
「なら、俺が案内してやる。ついてきな」
そう言うと、彼はいきなり歩き出した。
私も慌てて後を追う。
しかし、彼には注意が必要だ。
私の第六感がそう告げていた。
迷う様子もなくスタスタと歩いてゆく彼の背中を、ジッと見つめる。
彼は、何かを企んでいるような気がする。
・・・気のせいかもしれないが。