ショート ver. ~ifの世界線~
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朝、気持ちよく眠っていたら携帯が鳴った。
美弥:「もしもし…」
四季凪:『朝早くにすみません。そちらに、セラ夫いますか?』
美弥:「セラフくん?います…あれ?」
四季凪:『どうしました?…あっ、もしかして。』
横に自分より大きなセラフが寝ているはずだが、目の前に誰も見えない。
布団を捲ると、小さなセラフが眠っていた。
美弥:「セラフ…くん?」
四季凪:『雪平さん?どうしました?』
美弥:「小さな男の子…がいます。」
四季凪:『やはりですか。事務所から連絡が来て、セラ夫が幼児化するバグが起こってるらしいと。』
美弥:「バグ?」
四季凪:『我々は、バーチャルライバーでもありますから、バーチャルのバグはたまに起こるようです。』
美弥:「夢…ではないんですね。」
四季凪:『えぇ、残念ながら。事務所からの報告によると、バグの修正は1~2日で完了するそうです。』
そんな話しをしていると、幼稚化したセラフが目を覚ました。
セラフ:「んっ…」
四季凪:『幼稚化と言っても、今のセラ夫の記憶があるのか分かりません。最悪アレスに戻っていると、あなたの身が危険です。』
美弥:「なるほど…おはよう、セラフくん。」
四季凪:『もしかして、起きちゃいました?』
セラフ:「おはよ…」
美弥:「私の事…分かる?」
美弥は恐る恐る聞いた。
セラフ:「美弥ねーちゃん?」
美弥:「姉ちゃん?」
四季凪:『アレスになっては無いようですね。』
セラフ:「誰と話してるの?」
美弥:「四季凪さんだよ。セラフくんの事心配して電話してくれたの。」
セラフ:「俺?何で?てか、しき…何とかさんって誰?」
セラフがムスッとして聞いてきた。
美弥:「四季凪さん、セラフくんの相棒でしょ?いつも凪ちゃんって呼んで。」
セラフ:「しらな~い。」
そう言いながら、ギュッと美弥に抱きついた。
美弥:「奏斗さんや渡会さんは大丈夫ですか?」
四季凪:『ええ。一先ずランドリーで皆集まりますか。』
美弥:「分かりました。向かいますね。」
話している最中、ずっと抱きついたまま離れなかった。
セラフ:「ねぇ。」
美弥:「どうした?」
セラフ:「おなかすいた。」
美弥:「wご飯にしようか。」
朝食を済ませて、ランドリーに向かった。
セラフ:「どこいくの?」
美弥:「友達に会いに行くよ。」
セラフ:「…だっこ。」
美弥:「wおいで。」
普段のセラフならこんなに甘えて来ないのに、幼稚化のセラフだと引っ付いて離れようとしない。
奏斗:「うわ~~~~!!!セラちっちゃ~~~!!!」
雲雀:「やば~~~!!!!!」
四季凪:「ちょっとwうるさすぎでしょ。w」
奏斗と雲雀が駆け寄ろうとした時
セラフ:「こっち!」
急にセラフの雰囲気が変わって、キッチンへと美弥の手を引いて走った。
訳も分からず付いて行くと、セラフは素早く包丁を取り出した。
雲雀:「それはヤバイ!」
奏斗:「こら、セラ。そんな物持ち出すんじゃないよ。」
四季凪:「もしかしたら、雪平さんを守ろうとしてるんじゃないですか?」
奏斗:「えっ?俺等って、敵扱い?」
雲雀:「マジか!?」
四季凪:「どうやら、セラ夫は私達の事は覚えていないようですので。」
確かに、セラフは包丁を暗器のように握り、美弥の前に立っている。
それは、小さな暗殺者のようだった。
美弥:「セラフくん、大丈夫だよ。彼らは敵じゃないの。私たちの友達だよ。」
セラフ:「えっ?」
驚いて美弥の方を振り返った。
美弥は優しく微笑んで、抱きしめた。
美弥:「私を守ろうとしてくれて、ありがとう。」
セラフ:「うっ…ごめん…なさい。」
セラフは3人の方を振り向いて、小さく謝ってきた。
四季凪:「大丈夫ですよ。2人が大きな声出したから、ビックリしちゃいましたよね。」
奏斗:「悪い!驚かせてしまったね。僕は、風楽奏斗。奏斗って呼んでくれたら嬉しいかな。」
奏斗はセラフの前の目線に合わせて言った。
雲雀:「俺も!俺、渡会雲雀!雲雀って呼んで欲しい!」
雲雀も奏斗の横で屈んでそう伝えた。
美弥:「2人共、セラフくんの友達だよ。」
四季凪:「私も忘れられたら困りますね。四季凪アキラと申します。私はよく、凪ちゃんって呼ばれてますかね。」
セラフ:「かなと…ひばり…なぎちゃん」
セラフは一人一人の名前を呼んだ。
それぞれ優しく返事を返した。
それから皆で雑談したり、ゲームをして過ごした。
その間、セラフはずっと美弥の側を離れなかった。
奏斗:「セラ寝ちゃった?」
四季凪:「そうですね。このくらいの子どもだと寝る時間でしょう。」
雲雀:「アレスでも、セラおでも無いキャラだったな。」
奏斗:「ね。凄い甘えん坊だったもんね。」
四季凪:「彼の幼少期の願望か、本来の真逆の性格に変化されてるようだと、事務所から連絡ありました。」
雲雀:「もっと甘えたかったんかな?」
四季凪:「甘え方分からないって言ってましたもんね。」
奏斗:「あとは僕らでセラフみてるから、雪平さんは帰って休んでいいよ。」
四季凪:「そうてすね。万が一アレスになったら大変ですし。」
美弥:「そうてすね。じゃあ帰ります。」
雲雀:「俺送ろうか?」
美弥:「大丈夫です。タクシー呼ぶんで。」
美弥が立ち上がって、離れた瞬間
セラフ:「…どこいくの?」
美弥:「また明日ね。おやすみ。」
セラフ:「ひとりにするの?」
美弥:「泣かないで。四季凪さん達が側にいるから。ゆっくり休んで。」
セラフ:「…やだ。」
セラフの目から、涙がポロポロと溢れ落ちた。
雲雀:「セラお…」
奏斗:「セラは、雪平さんと一緒が良いの?」
セラフはコクリと頷いた。
奏斗:「僕等じゃダメかな?」
少し困った顔をしたが、美弥に抱き着いていった。
四季凪:「どうやら、ダメみたいですね。w」
セラフ:「美弥ねーちゃんと、かえる。」
奏斗:「仕方ない。何かあったらすぐに誰でもいいから連絡して。セラフの事お願い。」
美弥:「分かりました。セラフくん、帰ろうか。」
セラフ:「ん。」
まだ涙をポロポロと溢している、セラフを抱っこした。
美弥:「それじゃあ、おやすみなさい。」
四季凪:「気を付けて。」
帰りのタクシーの中もずっと、セラフは美弥に抱っこされていた。
帰り着く頃には、セラフは夢の中だった。
雲雀:「セラお、すげぇ可愛かったな。」
奏斗:「ホントにね。あれが、セラが望んでいた幼少期なのかな。」
四季凪:「本当はもっと甘えたかったのかもしれないですね。」
奏斗:「色々トレーニングさせられたり、兄弟の面倒をみたりしてたらしいからね。甘えるなんて出来なかったんだろうね。」
雲雀:「なんか寂しいな。」
四季凪:「ですけど、今のセラ夫は私たちが十分甘えさせてますし、彼女も出来ましたし、幸せな方なんじゃないでしょうか。」
雲雀:「バグの記憶が残るか分かんねぇけど、リアルな子どもの頃の分まで、彼女にいっぱい甘えられるといいな。」