美弥：「えっ？私も参加なの？」

ボルタの飲み会があるとは聞いていたが、セラフから突然美弥も来るようにと言われ、参加した。

個室のお座敷に案内されており、壁側奥から、四季凪、セラフ、美弥。
そして通路側奥から、奏斗、雲雀が座っている。

雲雀：「皆、何飲むよ？」
奏斗：「雲雀は酒飲むの？」
雲雀：「いや、俺はソフトドリンクにするわ！今日は寝たくないしな！！」
奏斗：「確かに。ｗｗ」

皆それぞれ、メニュー表を眺めている。

雲雀：「雪平さんは、お酒飲めるんか？」
美弥：「お付き合いできる程度は飲めますけど、普段は飲まないですね。」
セラフ：「ちょっと、美弥。そこは強いからやめときな。」
美弥：「えっ？」

美弥が見ていたのは、ワインのページだった。

セラフ：「梅酒とか、カシスオレンジとかにしな。」
美弥：「じゃあ、カシスオレンジかなぁ。」
奏斗：「好きな物選ばしてあげなさいよ。ｗｗ」
セラフ：「だって、美弥ちゃんが酔うのマズくない？」
四季凪：「気持ちは分かりますけど。ｗｗ別に私達は構いませんけどね。ｗｗ」

皆それぞれ決まり、雲雀がオーダーをした。

奏斗：「じゃあ～、今日はアキラ！乾杯の音頭ヨロシク！」
四季凪：「私ですか！？え～っと…これって、何の会でしたっけ？」
雲雀：「確かに！何の会だこれ？」
奏斗：「ただの飲み会じゃねぇ？ｗｗ」
四季凪：「兎に角！かんぱ～い！！」
皆：「かんぱ～い！」

奏斗が選んだこの店は、お酒やノンアルコールのカクテル、ソフトドリンクも豊富だし、食事も美味しくて、皆ワイワイ飲んだり食べたりしていた。

セラフ：「寝ててもいいよ。」
美弥：「大丈夫。起きてる…。」
セラフ：「もう寝るじゃん。ｗ」

ウトウトしだした美弥の頭を自分の肩に乗せた。
そうすると、美弥は目を閉じてしまった。

雲雀：「雪平さん、寝たか？」
セラフ：「うん。普段あんまり遅くまで起きてないらしいからね。」
雲雀：「雪平さんてさぁ、可愛いよな。」
四季凪：「確かに、綺麗か可愛いかで言うと、可愛い方ですよね。」
奏斗：「なんかさぁ、社長令嬢って言われるとさ、厳しい感じっていうか、気が強いイメージあるんだけど、真逆だよね。」
セラフ：「全然、気弱いもんな。ｗｗ」

そう言って、美弥の手を握った。

セラフ：「だから、俺が守ってあげないといけないんだよ。」

その言動を雲雀は嬉しそうに見ていた。

雲雀：「でも雪平さんと出会えて良かったよな。ちゃんと人を愛するとか、愛されるって事が出来るようになったんだもんな。」
セラフ：「うん…でも…」

セラフが少し悲しい表情をした。

奏斗：「何？彼女と上手くいってないの？」
セラフ：「そうじゃないんだけど…1個分からない事があって。」
四季凪：「分からない事？」
セラフ：「俺、酔っぱらってるって事にして聞いてくれない？」
奏斗：「良いよ。僕も酔っぱらってるていで聞くわ。」

セラフ：「甘えるって何？」
奏斗：「甘える？」
セラフ：「よく、甘えたいとか、甘えられたいとか聞くじゃん？」
四季凪：「まぁ、セラ夫は甘えるは分かんないかもしれませんね。」
奏斗：「でも、甘えられる事はあるんじゃないの？」
セラフ：「分かんない。何されたら甘えられたになるの？」
奏斗：「そう言われると難しいね…」

四季凪：「あれじゃないですか？ハグしたいとか？」
セラフ：「美弥ちゃんから、そんな事言われたこと無い…」
奏斗：「だって、セラがスキンシップは～みたいな事言ってるからじゃない？」
四季凪：「なるほど…」

奏斗：「じゃあ、頼み事されるとかは？」
セラフ：「パッとは思いつかない…」
奏斗：「雪平さんって、甘えたりしないタイプなのかな？」

雲雀：「俺が思うんは、何か出来た時に『見てみて～』とか言われたり、ちょっと妹とか年下っぽく感じた時とかじゃないかなって思うわ。」
セラフ：「なるほどねぇ。」

奏斗：「逆に、セラが甘えてもいいんじゃない？」
セラフ：「俺が？」
四季凪：「あなた、私達といる時は甘えキャラだなって思いますけどね。」
雲雀：「確かに！セラ男可愛いもんな！」
セラフ：「俺、甘えてんの？」
奏斗：「って、無意識か～ぃ！！ｗｗｗ」
セラフ：「そうだったんだ…」

奏斗：「アンタ、いつかのゲームで『ねぇ奏斗、スタバ作ったぁ』って僕に言ってたじゃない？」
雲雀：「あったな！」
四季凪：「あなたは、見て見てっていうスタイルが多い気がしますね。」
奏斗：「アキラに猫の動画いつも見せてるもんな。」
雲雀：「あとは、これ出来た～って俺等に褒められに来るとことかな！ｗ」
セラフ：「なんか…恥ずかしくなってきた…」

奏斗：「でもまぁセラは、彼女に甘えるよりカッコイイ彼氏でいたいだろうけどね。」