ストーリー ver.
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突然チャイムが鳴った。
宅配便でも来たのかの覗くと、美弥の姿が。
明らかに具合が悪そう。
急いでオートロックを解除して、上がってくるのを待った。
部屋のインターフォンが鳴ったので、慌てて玄関を開けた。
美弥:「ゴメン、たすけt…」
言い終わる前に、美弥が倒れた。
咄嗟に手を出して支えたが、意識が戻る事は無かった。
一先ず抱えてベッドへ運んだ。
四季凪:『もしもし。セラ夫?どうしましか?』
セラフ:「今、美弥ちゃんがウチに来て、助けてって言いながら倒れた。」
四季凪:『はぁ~?熱があるとか?』
セラフ:「触った感じ、熱は無さそう。」
四季凪:『今奏斗も一緒だから、そちらに向かいますね。呼吸が苦しそうとか、体に異変はありませんか?』
セラフ:「…何もない。」
四季凪:『お願いです。私たちが行くまで、彼女の側を決して離れないでください。』
セラフ:「…分かった。」
四季凪はセラフの声を聞いて、凄く焦っていた。
でも、それを悟られないように、努めて冷静に話しをした。
奏斗も状況を察したようで、部下に車を出させて急いでセラフの家に向かった。
四季凪たちが家に着くと、明らかにセラフが怒っていた。
まるで、昔暗殺をやっていた頃のセラフの顔だった。
四季凪:「彼女に会わせて頂いても良いですか?」
セラフ:「うん。」
四季凪と奏斗が脈や四肢に異常が無いかの確認を行った。
四季凪:「どうやら眠っているだけのようですね。一先ず彼女が目を覚ますまで、待ちましょうか。」
セラフ:「凪ちゃん、美弥の事みといて。」
四季凪:「あなたは?」
セラフ:「アイツ…やってくる。」
そう言って美弥のいる部屋を出ようとした。
奏斗:「待て待て~セラフ~!やっちゃダメでしょ~!」
奏斗がセラフを引き留めた。
セラフ:「何で?やったらやり返さないと。」
奏斗:「そいつがやった証拠が無いでしょ!」
セラフ:「証拠なんてなくても良い。」
そう言いながら、奏斗の腕を払いのけて出ようとする。
四季凪:「そんな事して、彼女…喜びますかね?」
セラフ:「え?」
四季凪:「貴方の手を汚すのを彼女は喜ばないと思いますけどね。」
セラフ:「でも…」
四季凪:「彼女が目を覚まして、情報を聞いてからでも遅くはないのではないでしょうか。」
セラフ:「っ…」
奏斗::「セラ、気持ちは分かるけど一旦落ち着こうか。雪平さんが目を覚ました時、セラがいなかったら不安になると思うよ。」
セラフ:「分かった。」
セラフは寝ている彼女の横に座った。
その光景をみて、一先ず奏斗と四季凪は胸をなでおろした。
2時間ほど経っただろうか。
美弥の目が薄く開いた。
セラフ:「美弥。分かる?」
美弥:「せ…ら…」
セラフ:「誰にやられた?」
奏斗:「セ~ラ。焦るなって。」
美弥:「奏斗さ…ん。」
奏斗:「おはよう、雪平さん。体調どう?」
美弥:「大丈夫。ゴメンね。」
美弥は体を起こした。
美弥:「ゴメンね。迷惑かけちゃって。」
四季凪:「セラ夫は、貴方に怒ってる訳では無いので安心して下さい。」
奏斗:「何があったのか、聞いてもいい?」
美弥:「大した事じゃないですよ。ただ、実家に荷物を取りに帰った後、道中で眩暈がして急に眠気に襲われて。家に帰るよりセラフくんの家が近かったから、助けて貰いに来たの。」
四季凪:「具合が悪かったのですか?それとも睡眠不足とか。」
美弥:「ううん。元気でした。睡眠も結構しっかり取ってたし。」
セラフ:「薬…」
四季凪:「そうですね。誰かに薬を飲まされたとかも?」
美弥:「ないけど…」
奏斗:「けど?」
美弥:「チョコレート頂いたかな。」
セラフ:「誰に?」
美弥:「父の会社の重役の方に。」
四季凪:「どういう風に貰ったんですか?」
美弥:「普通に。良かったらどうぞって感じで。いつも怒ってる雰囲気だったのに、今日は笑顔で驚きはしたけど…。良い事あったのかな。」
セラフ:「それは、どんなチョコレートだった?」
セラフが半ば食い気味で問うた。
美弥:「奥様が作ったって言ってた。中にお酒のような物が入っていたかな。」
セラフ:「味は?」
美弥:「周りは普通のチョコだったよ。中のお酒のような物が、私には苦く感じたけど…お酒好きな人には美味しいのかもね。」
それを聞いて、セラフはスッと立ち上がった。
美弥:「セラフくん?」
セラフ:「奏斗。これでもう証拠出来たよね。」
奏斗:「えっ…」
セラフ:「これでもう…やれる…よな。」
四季凪:「待ってください。それが薬だって証拠が無いじゃないですか?現段階では、こちらが不利過ぎます。」
美弥:「あの人が、薬を盛ったって事?」
四季凪:「その可能性は十分にあります。」
美弥:「何で?」
奏斗:「この前、外を歩いても大丈夫かチェックしたじゃん?会社内を歩いて貰っている時に、雲雀がその男の声を聞いたんだよ。」
美弥:「何を?」
セラフ:「帰って来やがったか…」
四季凪:「恐らく、貴方を誘拐するように仕向けたのも、その男の線が強くなっています。彼は、普通の企業であれば次期社長ポジションです。しかし、あの会社は代々雪平家が継いでいる。貴方が邪魔なんでしょう。」
美弥:「そうだったんですね…」
セラフ:「だから俺は、アイツを許さねぇ。」
セラフは握った拳に力を込めた。
美弥:「ありがとう、セラフくん。」
そう言って、美弥はセラフの拳を優しく包んだ。
美弥:「凄く嬉しい。けど、セラフくんの手をそんな奴の為に汚さないで。」
セラフ:「でも…」
美弥:「そういう人は、いつかちゃんと制裁が下るから。それよりも、私の側にいて欲しい。」
セラフ:「美弥。…分かった。でも、今度何かあったら許さないから。」
宅配便でも来たのかの覗くと、美弥の姿が。
明らかに具合が悪そう。
急いでオートロックを解除して、上がってくるのを待った。
部屋のインターフォンが鳴ったので、慌てて玄関を開けた。
美弥:「ゴメン、たすけt…」
言い終わる前に、美弥が倒れた。
咄嗟に手を出して支えたが、意識が戻る事は無かった。
一先ず抱えてベッドへ運んだ。
四季凪:『もしもし。セラ夫?どうしましか?』
セラフ:「今、美弥ちゃんがウチに来て、助けてって言いながら倒れた。」
四季凪:『はぁ~?熱があるとか?』
セラフ:「触った感じ、熱は無さそう。」
四季凪:『今奏斗も一緒だから、そちらに向かいますね。呼吸が苦しそうとか、体に異変はありませんか?』
セラフ:「…何もない。」
四季凪:『お願いです。私たちが行くまで、彼女の側を決して離れないでください。』
セラフ:「…分かった。」
四季凪はセラフの声を聞いて、凄く焦っていた。
でも、それを悟られないように、努めて冷静に話しをした。
奏斗も状況を察したようで、部下に車を出させて急いでセラフの家に向かった。
四季凪たちが家に着くと、明らかにセラフが怒っていた。
まるで、昔暗殺をやっていた頃のセラフの顔だった。
四季凪:「彼女に会わせて頂いても良いですか?」
セラフ:「うん。」
四季凪と奏斗が脈や四肢に異常が無いかの確認を行った。
四季凪:「どうやら眠っているだけのようですね。一先ず彼女が目を覚ますまで、待ちましょうか。」
セラフ:「凪ちゃん、美弥の事みといて。」
四季凪:「あなたは?」
セラフ:「アイツ…やってくる。」
そう言って美弥のいる部屋を出ようとした。
奏斗:「待て待て~セラフ~!やっちゃダメでしょ~!」
奏斗がセラフを引き留めた。
セラフ:「何で?やったらやり返さないと。」
奏斗:「そいつがやった証拠が無いでしょ!」
セラフ:「証拠なんてなくても良い。」
そう言いながら、奏斗の腕を払いのけて出ようとする。
四季凪:「そんな事して、彼女…喜びますかね?」
セラフ:「え?」
四季凪:「貴方の手を汚すのを彼女は喜ばないと思いますけどね。」
セラフ:「でも…」
四季凪:「彼女が目を覚まして、情報を聞いてからでも遅くはないのではないでしょうか。」
セラフ:「っ…」
奏斗::「セラ、気持ちは分かるけど一旦落ち着こうか。雪平さんが目を覚ました時、セラがいなかったら不安になると思うよ。」
セラフ:「分かった。」
セラフは寝ている彼女の横に座った。
その光景をみて、一先ず奏斗と四季凪は胸をなでおろした。
2時間ほど経っただろうか。
美弥の目が薄く開いた。
セラフ:「美弥。分かる?」
美弥:「せ…ら…」
セラフ:「誰にやられた?」
奏斗:「セ~ラ。焦るなって。」
美弥:「奏斗さ…ん。」
奏斗:「おはよう、雪平さん。体調どう?」
美弥:「大丈夫。ゴメンね。」
美弥は体を起こした。
美弥:「ゴメンね。迷惑かけちゃって。」
四季凪:「セラ夫は、貴方に怒ってる訳では無いので安心して下さい。」
奏斗:「何があったのか、聞いてもいい?」
美弥:「大した事じゃないですよ。ただ、実家に荷物を取りに帰った後、道中で眩暈がして急に眠気に襲われて。家に帰るよりセラフくんの家が近かったから、助けて貰いに来たの。」
四季凪:「具合が悪かったのですか?それとも睡眠不足とか。」
美弥:「ううん。元気でした。睡眠も結構しっかり取ってたし。」
セラフ:「薬…」
四季凪:「そうですね。誰かに薬を飲まされたとかも?」
美弥:「ないけど…」
奏斗:「けど?」
美弥:「チョコレート頂いたかな。」
セラフ:「誰に?」
美弥:「父の会社の重役の方に。」
四季凪:「どういう風に貰ったんですか?」
美弥:「普通に。良かったらどうぞって感じで。いつも怒ってる雰囲気だったのに、今日は笑顔で驚きはしたけど…。良い事あったのかな。」
セラフ:「それは、どんなチョコレートだった?」
セラフが半ば食い気味で問うた。
美弥:「奥様が作ったって言ってた。中にお酒のような物が入っていたかな。」
セラフ:「味は?」
美弥:「周りは普通のチョコだったよ。中のお酒のような物が、私には苦く感じたけど…お酒好きな人には美味しいのかもね。」
それを聞いて、セラフはスッと立ち上がった。
美弥:「セラフくん?」
セラフ:「奏斗。これでもう証拠出来たよね。」
奏斗:「えっ…」
セラフ:「これでもう…やれる…よな。」
四季凪:「待ってください。それが薬だって証拠が無いじゃないですか?現段階では、こちらが不利過ぎます。」
美弥:「あの人が、薬を盛ったって事?」
四季凪:「その可能性は十分にあります。」
美弥:「何で?」
奏斗:「この前、外を歩いても大丈夫かチェックしたじゃん?会社内を歩いて貰っている時に、雲雀がその男の声を聞いたんだよ。」
美弥:「何を?」
セラフ:「帰って来やがったか…」
四季凪:「恐らく、貴方を誘拐するように仕向けたのも、その男の線が強くなっています。彼は、普通の企業であれば次期社長ポジションです。しかし、あの会社は代々雪平家が継いでいる。貴方が邪魔なんでしょう。」
美弥:「そうだったんですね…」
セラフ:「だから俺は、アイツを許さねぇ。」
セラフは握った拳に力を込めた。
美弥:「ありがとう、セラフくん。」
そう言って、美弥はセラフの拳を優しく包んだ。
美弥:「凄く嬉しい。けど、セラフくんの手をそんな奴の為に汚さないで。」
セラフ:「でも…」
美弥:「そういう人は、いつかちゃんと制裁が下るから。それよりも、私の側にいて欲しい。」
セラフ:「美弥。…分かった。でも、今度何かあったら許さないから。」