任務が予定より早く終わってしまった帰り道、セラフは美弥にメッセージを送った。

セラフ：『何してるの？』
美弥：『今、レンタルスタジオでピアノ弾いて遊んでる。』
セラフ：『一人？』
美弥：『一人だよ。』
セラフ：『俺も今ヴァイオリン持ってるから、そっち行っても良い？』
美弥：『良いよ！じゃあ、住所送るね。』

送られた住所を頼りに、美弥の元に向かった。

美弥：「任務帰り？お疲れ様。」
セラフ：「美弥ちゃんってピアノ弾けるんだ。凄いじゃん！」
美弥：「一応社長令嬢として育ったので、嗜む程度には？ｗ」
セラフ：「何か一緒に弾こうよ！」

今美弥が練習しているカノンを弾いた。
それにセラフが合わせた。
音が合わさった時、とても気持ちいいと二人共思っていた。

セラフ：「めっちゃ良いじゃん！」
美弥：「凄く気持ちよかった！」
セラフ：「美弥ちゃんの伴奏を録音しといて、それに合わせて生演奏する配信とか良いかも。」
美弥：「やめてｗ下手なピアノを世界に流さないでｗｗ」
セラフ：「そんな事ないけどなぁ。」

その後彼女を家まで送ると、雲雀からメッセージが。

『今日暇なヤツいるか？』

どうやら、今後の打ち合わせ兼カフェの新作の試作をするらしく、ランドリーにその足で向かった。
任務も早く終わり、彼女にも会えて演奏も凄く楽しくて、メンバーにも会えて、雲雀の美味しいご飯まで食べれるなんて、今日は凄く良い日だと思い、鼻歌でも歌いそうになりながらランドリーへ向かって行った。

奏斗：「あれ？セラ今日任務じゃなかったの？」
セラフ：「昼には終わったよ。」
奏斗：「じゃあ、終わって家帰ってまた出て来たって事か。お疲れさんだね～。」
セラフ：「ううん。任務終わった足でレンタルスタジオ行って、その足でここに来た。」
四季凪：「レンタルスタジオって。貴方自宅でヴァイオリン弾いても大丈夫って言ってませんでしたっけ？」
セラフ：「美弥ちゃんがね、ピアノ弾くからって借りてたの。そこに遊びに行って、少し一緒に演奏してた。」
奏斗：「なんとまぁ、高級貴族のようなデートだこと。」
セラフ：「デ…デート///」
四季凪：「デートで照れないで下さいよ。」
セラフ：「そんなつもり無かった…」

雲雀：「飯出来たぞ～！食べようぜ。」

ランドリーのキッチンで作業していた雲雀が戻って来た。
皆すぐに立ち上がり、テーブルを片付けたりお皿を運ぶのを手伝ったりと動いている。

皆：「いただきまーす！」

雲雀の作ったパスタはとても美味しかった。
奏斗も、新作か期間限定メニューにしようかと本気で考えていた。

雲雀：「そういえばさぁ、これ作ってる時にデートが何やらって聞こえたけど。なんかあったんか？」
四季凪：「セラ夫がデートしてからここに来たんですよ。」
雲雀：「マ～？？ｗｗセラおが～？？」
四季凪：「ピアノとヴァイオリンで演奏してたらしいですよ。」
雲雀：「えっ…それは、デートなんか？」
セラフ：「だよな！！ほら～！」
奏斗：「デートでしょ！雪平さんと１つの部屋でイチャイチャと…ｗｗ」
セラフ：「別にイチャイチャはしてないし…」
雲雀：「子供だと思ってたうちの末っ子も、いっちょまえになって…ｗｗ」
セラフ：「今日、会話ダルっ…ww」