ストーリー ver.
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奏斗:「セラさぁ、これあげるよ。」
セラフ:「何これ?」
奏斗:「リーダーからのお年玉さ!」
セラフ:「もうすぐ2月ですけど?」
オフコラボで会った時に、奏斗がセラフに1枚の封筒を渡した。
セラフ:「これ…旅館のチケット?」
奏斗:「そう!別の会社の社長さんから貰ったんだけど。僕あいにくペアで行く人なんていないからさ…」
セラフ:「そんな寂しそうに言わないでよwwてか、俺だって行く人いないけど?…まぁ、凪ちゃんとかなら付いて来てくれそうな気もするか…」
奏斗:「何言ってんのアンタ!!いるじゃん!」
奏斗はセラフの肩を思いっきり叩いた。
セラフ:「いった!…痛くはないか。えっ?誰?」
奏斗:「雪平さん!」
セラフ:「マ?無理でしょ!」
奏斗:「無理かは分かんないじゃん!誘ってみなよ。」
どうせ断られると思いながらも、OK貰えるといいなと淡い期待を持ちながら、その日の夜彼女に電話した。
セラフ:『もしもし、今大丈夫?』
美弥:『大丈夫だよ。』
セラフ:『美弥ちゃんが良かったらんだけど…』
セラフは緊張していた。
セラフ:『今度さぁ、旅行行かない?』
美弥:『旅行?誰が来るの?』
セラフ:『誰っていうか…俺だけなんだけど…』
美弥:『セラフくんと二人?』
セラフ:『うん。ダメかな?』
美弥:『私で良ければ。いつ行くの?』
セラフ:『今月末とかどう?』
美弥:『大丈夫だよ。楽しみにしてるね!』
別の日の奏斗との通話中…
セラフ:『奏斗が言った通り、美弥ちゃんと旅館行くことになった。』
奏斗:『ほら!断らなかったじゃん!ww』
セラフ:『何で分かってたの?』
奏斗:『そりゃ~!お前らのリーダーだからさっ!ww』
セラフ:『意味分かんないんだけどww』
当日
セラフ:「良いの?ホントに運転お願いしても。」
美弥:「大丈夫だよ。昨日遅くまで配信してたんでしょ?寝てていいよ。」
セラフ:「配信観たの?」
美弥:「流石に起きてられなかったww」
雲雀の運転で奏斗が寝てた理由が分かる気がすると思いながら、セラフはウトウトしていた。
それに気付いたのか、美弥は流していた音楽のボリュームを落とした。
セラフ:「んっ…」
美弥:「おはよ。」
セラフ:「あっ、ゴメン。めっちゃ寝てた。」
美弥:「もうすぐ着くよ。」
セラフ:「ありがと。てか、凄い自然だね。」
美弥:「ねっ!こういう所って、空気美味しいんだろうね。」
女将:「お待ちしておりました。お部屋にご案内しますね。」
宿に着いて二人は驚いた。
全部屋離れになっていて、とても高級なお宿だった。
仲居:「お荷物はこちらに置かせて頂きますね。お風呂は温泉かけ流しになっております。お食事は18時からとなっております。全てこちらにお持ちする形でございます。」
セラフ:「分かりました。ありがとうございます。」
仲居:「何かありましたら、そちらからお電話頂けると都度対応させて頂きますので、お気軽にお申しつけ下さいませ。それでは、失礼致します。」
美弥:「ありがとうございます。一日よろしくお願いします。」
そういって、仲居にポチ袋を渡そうとした。
仲居:「サービス料も頂いておりますので、お気遣いなさらず。」
美弥:「こんな素敵な旅館と丁寧な対応をして下さっているお礼です。」
仲居:「有難く頂戴いたします。」
そういって仲居さんは部屋を出て行った。
セラフ:「もしかして、今のチップ?」
美弥:「まぁ、そんな感じかな。」
セラフ:「めっちゃスマートで凄いじゃん。」
美弥:「そう?ありがと。」
それから部屋を一通り見て回って、和室でくつろぐ事にした。
美弥:「見て!ここの浴衣可愛いね!」
赤い浴衣に着替えた美弥が、嬉しそうにセラフに見せに来た。
セラフ:「よく似合ってるじゃん。」
美弥:「ホント?良かった。セラフくんの衣装の色と似てるよね。」
セラフは持参していたラフな洋服に着替えていた。
浴衣ははだけるのが嫌いだから着なかったけど、ちょっと着てみても良かったかもと、少し後悔していた。
夕方になり、食事が運ばれてきた。
仲居:「浴衣よくお似合いですよ。」
美弥:「ありがとうございます。とても気に入ってます!」
仲居:「赤色にして正解でしたね。」
美弥:「色んな色があるんですか?」
仲居:「いらっしゃった時に、私共が選んでるんです。気に入って頂けたなら嬉しゅうございます。」
美弥:「私、この色大好きなんです。」
仲居は嬉しそうに、食事を並べて行った。
仲居:「食事と一緒に、お酒は如何いたしましょうか?」
セラフ:「お酒…w」
仲居:「美園様はお酒好きなんですね。」
セラフ:「えっ…いやぁ…」
美弥:「今凄く嬉しそうな顔したよ。ww」
仲居:「雪平様の分もご準備してよろしかったでしょうか?」
美弥:「私は弱いので、彼の分だけお願いします。」
テーブルの上には豪華な食事の数々が並べられており、セラフの前には日本酒が置かれた。
美弥:「豪華…」
セラフ:「めっちゃ美味そう!いただきまーす。」
どれもとても美味しく食べてしまった。
セラフが先に温泉に入り、その後美弥が入った。
寝るにはまだ早い時間だったので、TVを観たりSNSをしながら喋ったりして過ごす。
セラフ:「そういえばさぁ…」
美弥:「何?」
セラフ:「何で旅行来て良かったの?」
美弥:「どういう事?」
セラフ:「こういうのってさ、大切な人とかと一緒に来るもんじゃない?」
美弥:「…それを言ったら、セラフくんもでしょ?何で私を誘ったの?ってなるよ。」
そう言われて、一瞬セラフは言葉を吞んだ。
セラフ:「俺は、奏斗から美弥ちゃんと行けって言われたから誘ったんだけど…何でそんな事言うんだろうって考えててさ。」
美弥:「うん。」
セラフ:「そういえば、凪ちゃんが自分も奏斗も雲雀も雪平さんとか、貴方って呼んでるのに、俺だけ下の名前で呼んでるって言われた事があって。」
美弥:「確かに。そう言われてみればそうだね。」
セラフ:「そん時に雲雀が『独占欲出してるのかと思ってた』って言われたんだよね。」
美弥:「うふふ…そうなんだ。w」
セラフ:「それにさ、依頼が終わって引っ越しするってなった時も、何かモヤモヤしたのを思い出してさ。」
美弥:「…」
セラフ:「俺、美弥ちゃんの事…好きだと思う。」
美弥:「えっ…」
セラフ:「依頼は終わっちゃったけどさ…俺…美弥ちゃんの事好きだからさ…これからも俺に…美弥ちゃんの事を守らせて欲しい。」
美弥:「私もセラフくんの事が好きです。これからも、側にいて欲しいな…」
セラフ:「ホント!?良かった!」
嬉しそうにしていたセラフが、急に暗い顔になった。
美弥:「どうしたの?」
セラフ:「でも俺…あんまりスキンシップしないタイプなんだよ。」
美弥:「そうなんだね。」
セラフ:「でも!一番大切に思ってるし、やりたいって言われれば何でもするけど…」
美弥:「フフっ…分かった。その時は遠慮なくお願いするね。」
セラフ:「うん、そうして!w」
セラフの言葉通り、その後もそれまでと何も変わりなく、朝を迎え家に帰った。
その後…
四季凪との案件配信で事務所に来ていた。
四季凪:「お疲れ様です。そういえば、奏斗から聞きましたよ。彼女と旅館に行ったんですって?」
セラフ:「凪ちゃん、お疲れ~。うん、行ったよ。めっちゃ高級旅館だった。」
四季凪:「それで、どうだったんですか?」
セラフ:「美弥ちゃん凄かったよ。めっちゃ普通にチップみたいなの渡すし、浴衣も綺麗に着こなしたりして。慣れてるな~って関心しちゃった。あとは、温泉も良かったし、料理も美味しくてね。そこで出されたお酒も美味いのなんのって。」
四季凪:「それは良かったですね。それで?」
セラフ:「それで?」
何を聞かれているのか全く分からないといった表情で四季凪を見つめた。
四季凪は半ば呆れたようにため息をついて続けた。
四季凪:「彼女との進展はあったんですか?」
セラフ:「一応…両想いだった。」
セラフは耳を赤くして、ボソボソと答えた。
四季凪:「アナタそれを先に言いなさいよ!奏斗や雲雀にはもう言ったんですか?」
セラフ:「凪ちゃん急にテンションたっか!ちょっとうるさっ…」
四季凪:「やっとですか!も~、どんだけ焦らしたら気が済むのかと…」
セラフ:「やっとって…俺意識したの旅行行くこと決まった後だけど?」
四季凪:「あなたの鈍感さには驚かされましたよ。」
セラフ:「えっ?美弥ちゃんからアピールされてたの!?」
四季凪:「彼女じゃなくて、あなたがアピールしてたでしょうが!」
セラフ:「俺!?」
恐らく噛み合ってないやり取りをしていたら、スタッフに呼ばれた。
四季凪:「これ終ったら2人に報告しましょうね。」
セラフ:「なんか大袈裟だなぁ…」
仕事が終わり、各々家に帰ってからメンバーでの通話が行われた。
雲雀:『どうしたんよ?アキラから招集って珍しくない?』
奏斗:『確かに。てか、セラおかえり~。』
セラフ:『ただいま。お土産買って来たから、今度会った時渡すね。』
奏斗:『マジ?楽しみにしてるよ。』
四季凪:『そこなんですよ!』
雲雀:『何が?えっ?全く分からんのだが?』
四季凪:『セラ夫、彼女と旅行に行ったじゃないですか?』
奏斗:『えっ!?もしかして!?』
セラフ:『あっ…えっと…両想い…でした。』
奏斗:『やった~~~~~!!!!』
雲雀:『おめでとさんやな!!」
奏斗:『長かったな。ww」
雲雀:『ホントだよ!どんだけ待たすつもりだよ!ってな!!ww』
セラフ:『凪ちゃんと同じ事言ってる…w』
奏斗:『で?で?どこまでやっちゃったのさ?www』
雲雀:『えっ?教えてくれんの!?www」
四季凪:『ちょっとw…デリカシー無さ過ぎませんか…?』
セラフ:『何もしてないよ?』
奏斗&雲雀:『・・・・・え~~~~~~~~~~!?』
セラフ:『うるさっ…』
奏斗:『何もって…何も?』
セラフ:『wwwうん。』
雲雀:『いや、一緒に寝たりとか…キス…位は?』
セラフ:『無いよ!ww…てか、触れてないもん!』
奏斗:『えっ?えっ?手!手つなぐ位は!』
セラフ:『してないwww』
奏斗&雲雀:『・・・・・・・・』
四季凪:『二人共固まっちゃったじゃないですか。www』
セラフ:『何で?俺悪く無くない?』
四季凪:『ふふっwまぁ~…悪いか悪くないかで言うと…悪くは無いんですが…w』
セラフ:『でしょ?』
四季凪:『確かに。アナタいつかの配信でも、自分からしないって言ってましたもんね。言われたらするみたいな。』
セラフ:『そうだよ。』
雲雀:『それは~、彼女可哀想過ぎんか?』
奏斗:『ね!愛のキューピットになったつもりだったけど…こ~れ、やっちゃったか?』
セラフ:『何でだよ!wwてか、ちゃんと彼女にも伝えてあるし。』
奏斗:『俺はスキンシップしませんよって?』
セラフ:『そう。』
奏斗:『それに対して彼女は?』
セラフ:『その時は言うねみたいな事言われた。』
雲雀:『やっぱ、彼女可哀想過ぎんか?ww」
四季凪:『まぁまぁ、いろんな付き合い方がありますから…付き合っていくうちに、色々変わってくるでしょうよ。』
セラフは何が変なのか分かってなかったが、付き合った事は喜んでくれているから、まぁいっかと思う事にした。
セラフ:「何これ?」
奏斗:「リーダーからのお年玉さ!」
セラフ:「もうすぐ2月ですけど?」
オフコラボで会った時に、奏斗がセラフに1枚の封筒を渡した。
セラフ:「これ…旅館のチケット?」
奏斗:「そう!別の会社の社長さんから貰ったんだけど。僕あいにくペアで行く人なんていないからさ…」
セラフ:「そんな寂しそうに言わないでよwwてか、俺だって行く人いないけど?…まぁ、凪ちゃんとかなら付いて来てくれそうな気もするか…」
奏斗:「何言ってんのアンタ!!いるじゃん!」
奏斗はセラフの肩を思いっきり叩いた。
セラフ:「いった!…痛くはないか。えっ?誰?」
奏斗:「雪平さん!」
セラフ:「マ?無理でしょ!」
奏斗:「無理かは分かんないじゃん!誘ってみなよ。」
どうせ断られると思いながらも、OK貰えるといいなと淡い期待を持ちながら、その日の夜彼女に電話した。
セラフ:『もしもし、今大丈夫?』
美弥:『大丈夫だよ。』
セラフ:『美弥ちゃんが良かったらんだけど…』
セラフは緊張していた。
セラフ:『今度さぁ、旅行行かない?』
美弥:『旅行?誰が来るの?』
セラフ:『誰っていうか…俺だけなんだけど…』
美弥:『セラフくんと二人?』
セラフ:『うん。ダメかな?』
美弥:『私で良ければ。いつ行くの?』
セラフ:『今月末とかどう?』
美弥:『大丈夫だよ。楽しみにしてるね!』
別の日の奏斗との通話中…
セラフ:『奏斗が言った通り、美弥ちゃんと旅館行くことになった。』
奏斗:『ほら!断らなかったじゃん!ww』
セラフ:『何で分かってたの?』
奏斗:『そりゃ~!お前らのリーダーだからさっ!ww』
セラフ:『意味分かんないんだけどww』
当日
セラフ:「良いの?ホントに運転お願いしても。」
美弥:「大丈夫だよ。昨日遅くまで配信してたんでしょ?寝てていいよ。」
セラフ:「配信観たの?」
美弥:「流石に起きてられなかったww」
雲雀の運転で奏斗が寝てた理由が分かる気がすると思いながら、セラフはウトウトしていた。
それに気付いたのか、美弥は流していた音楽のボリュームを落とした。
セラフ:「んっ…」
美弥:「おはよ。」
セラフ:「あっ、ゴメン。めっちゃ寝てた。」
美弥:「もうすぐ着くよ。」
セラフ:「ありがと。てか、凄い自然だね。」
美弥:「ねっ!こういう所って、空気美味しいんだろうね。」
女将:「お待ちしておりました。お部屋にご案内しますね。」
宿に着いて二人は驚いた。
全部屋離れになっていて、とても高級なお宿だった。
仲居:「お荷物はこちらに置かせて頂きますね。お風呂は温泉かけ流しになっております。お食事は18時からとなっております。全てこちらにお持ちする形でございます。」
セラフ:「分かりました。ありがとうございます。」
仲居:「何かありましたら、そちらからお電話頂けると都度対応させて頂きますので、お気軽にお申しつけ下さいませ。それでは、失礼致します。」
美弥:「ありがとうございます。一日よろしくお願いします。」
そういって、仲居にポチ袋を渡そうとした。
仲居:「サービス料も頂いておりますので、お気遣いなさらず。」
美弥:「こんな素敵な旅館と丁寧な対応をして下さっているお礼です。」
仲居:「有難く頂戴いたします。」
そういって仲居さんは部屋を出て行った。
セラフ:「もしかして、今のチップ?」
美弥:「まぁ、そんな感じかな。」
セラフ:「めっちゃスマートで凄いじゃん。」
美弥:「そう?ありがと。」
それから部屋を一通り見て回って、和室でくつろぐ事にした。
美弥:「見て!ここの浴衣可愛いね!」
赤い浴衣に着替えた美弥が、嬉しそうにセラフに見せに来た。
セラフ:「よく似合ってるじゃん。」
美弥:「ホント?良かった。セラフくんの衣装の色と似てるよね。」
セラフは持参していたラフな洋服に着替えていた。
浴衣ははだけるのが嫌いだから着なかったけど、ちょっと着てみても良かったかもと、少し後悔していた。
夕方になり、食事が運ばれてきた。
仲居:「浴衣よくお似合いですよ。」
美弥:「ありがとうございます。とても気に入ってます!」
仲居:「赤色にして正解でしたね。」
美弥:「色んな色があるんですか?」
仲居:「いらっしゃった時に、私共が選んでるんです。気に入って頂けたなら嬉しゅうございます。」
美弥:「私、この色大好きなんです。」
仲居は嬉しそうに、食事を並べて行った。
仲居:「食事と一緒に、お酒は如何いたしましょうか?」
セラフ:「お酒…w」
仲居:「美園様はお酒好きなんですね。」
セラフ:「えっ…いやぁ…」
美弥:「今凄く嬉しそうな顔したよ。ww」
仲居:「雪平様の分もご準備してよろしかったでしょうか?」
美弥:「私は弱いので、彼の分だけお願いします。」
テーブルの上には豪華な食事の数々が並べられており、セラフの前には日本酒が置かれた。
美弥:「豪華…」
セラフ:「めっちゃ美味そう!いただきまーす。」
どれもとても美味しく食べてしまった。
セラフが先に温泉に入り、その後美弥が入った。
寝るにはまだ早い時間だったので、TVを観たりSNSをしながら喋ったりして過ごす。
セラフ:「そういえばさぁ…」
美弥:「何?」
セラフ:「何で旅行来て良かったの?」
美弥:「どういう事?」
セラフ:「こういうのってさ、大切な人とかと一緒に来るもんじゃない?」
美弥:「…それを言ったら、セラフくんもでしょ?何で私を誘ったの?ってなるよ。」
そう言われて、一瞬セラフは言葉を吞んだ。
セラフ:「俺は、奏斗から美弥ちゃんと行けって言われたから誘ったんだけど…何でそんな事言うんだろうって考えててさ。」
美弥:「うん。」
セラフ:「そういえば、凪ちゃんが自分も奏斗も雲雀も雪平さんとか、貴方って呼んでるのに、俺だけ下の名前で呼んでるって言われた事があって。」
美弥:「確かに。そう言われてみればそうだね。」
セラフ:「そん時に雲雀が『独占欲出してるのかと思ってた』って言われたんだよね。」
美弥:「うふふ…そうなんだ。w」
セラフ:「それにさ、依頼が終わって引っ越しするってなった時も、何かモヤモヤしたのを思い出してさ。」
美弥:「…」
セラフ:「俺、美弥ちゃんの事…好きだと思う。」
美弥:「えっ…」
セラフ:「依頼は終わっちゃったけどさ…俺…美弥ちゃんの事好きだからさ…これからも俺に…美弥ちゃんの事を守らせて欲しい。」
美弥:「私もセラフくんの事が好きです。これからも、側にいて欲しいな…」
セラフ:「ホント!?良かった!」
嬉しそうにしていたセラフが、急に暗い顔になった。
美弥:「どうしたの?」
セラフ:「でも俺…あんまりスキンシップしないタイプなんだよ。」
美弥:「そうなんだね。」
セラフ:「でも!一番大切に思ってるし、やりたいって言われれば何でもするけど…」
美弥:「フフっ…分かった。その時は遠慮なくお願いするね。」
セラフ:「うん、そうして!w」
セラフの言葉通り、その後もそれまでと何も変わりなく、朝を迎え家に帰った。
その後…
四季凪との案件配信で事務所に来ていた。
四季凪:「お疲れ様です。そういえば、奏斗から聞きましたよ。彼女と旅館に行ったんですって?」
セラフ:「凪ちゃん、お疲れ~。うん、行ったよ。めっちゃ高級旅館だった。」
四季凪:「それで、どうだったんですか?」
セラフ:「美弥ちゃん凄かったよ。めっちゃ普通にチップみたいなの渡すし、浴衣も綺麗に着こなしたりして。慣れてるな~って関心しちゃった。あとは、温泉も良かったし、料理も美味しくてね。そこで出されたお酒も美味いのなんのって。」
四季凪:「それは良かったですね。それで?」
セラフ:「それで?」
何を聞かれているのか全く分からないといった表情で四季凪を見つめた。
四季凪は半ば呆れたようにため息をついて続けた。
四季凪:「彼女との進展はあったんですか?」
セラフ:「一応…両想いだった。」
セラフは耳を赤くして、ボソボソと答えた。
四季凪:「アナタそれを先に言いなさいよ!奏斗や雲雀にはもう言ったんですか?」
セラフ:「凪ちゃん急にテンションたっか!ちょっとうるさっ…」
四季凪:「やっとですか!も~、どんだけ焦らしたら気が済むのかと…」
セラフ:「やっとって…俺意識したの旅行行くこと決まった後だけど?」
四季凪:「あなたの鈍感さには驚かされましたよ。」
セラフ:「えっ?美弥ちゃんからアピールされてたの!?」
四季凪:「彼女じゃなくて、あなたがアピールしてたでしょうが!」
セラフ:「俺!?」
恐らく噛み合ってないやり取りをしていたら、スタッフに呼ばれた。
四季凪:「これ終ったら2人に報告しましょうね。」
セラフ:「なんか大袈裟だなぁ…」
仕事が終わり、各々家に帰ってからメンバーでの通話が行われた。
雲雀:『どうしたんよ?アキラから招集って珍しくない?』
奏斗:『確かに。てか、セラおかえり~。』
セラフ:『ただいま。お土産買って来たから、今度会った時渡すね。』
奏斗:『マジ?楽しみにしてるよ。』
四季凪:『そこなんですよ!』
雲雀:『何が?えっ?全く分からんのだが?』
四季凪:『セラ夫、彼女と旅行に行ったじゃないですか?』
奏斗:『えっ!?もしかして!?』
セラフ:『あっ…えっと…両想い…でした。』
奏斗:『やった~~~~~!!!!』
雲雀:『おめでとさんやな!!」
奏斗:『長かったな。ww」
雲雀:『ホントだよ!どんだけ待たすつもりだよ!ってな!!ww』
セラフ:『凪ちゃんと同じ事言ってる…w』
奏斗:『で?で?どこまでやっちゃったのさ?www』
雲雀:『えっ?教えてくれんの!?www」
四季凪:『ちょっとw…デリカシー無さ過ぎませんか…?』
セラフ:『何もしてないよ?』
奏斗&雲雀:『・・・・・え~~~~~~~~~~!?』
セラフ:『うるさっ…』
奏斗:『何もって…何も?』
セラフ:『wwwうん。』
雲雀:『いや、一緒に寝たりとか…キス…位は?』
セラフ:『無いよ!ww…てか、触れてないもん!』
奏斗:『えっ?えっ?手!手つなぐ位は!』
セラフ:『してないwww』
奏斗&雲雀:『・・・・・・・・』
四季凪:『二人共固まっちゃったじゃないですか。www』
セラフ:『何で?俺悪く無くない?』
四季凪:『ふふっwまぁ~…悪いか悪くないかで言うと…悪くは無いんですが…w』
セラフ:『でしょ?』
四季凪:『確かに。アナタいつかの配信でも、自分からしないって言ってましたもんね。言われたらするみたいな。』
セラフ:『そうだよ。』
雲雀:『それは~、彼女可哀想過ぎんか?』
奏斗:『ね!愛のキューピットになったつもりだったけど…こ~れ、やっちゃったか?』
セラフ:『何でだよ!wwてか、ちゃんと彼女にも伝えてあるし。』
奏斗:『俺はスキンシップしませんよって?』
セラフ:『そう。』
奏斗:『それに対して彼女は?』
セラフ:『その時は言うねみたいな事言われた。』
雲雀:『やっぱ、彼女可哀想過ぎんか?ww」
四季凪:『まぁまぁ、いろんな付き合い方がありますから…付き合っていくうちに、色々変わってくるでしょうよ。』
セラフは何が変なのか分かってなかったが、付き合った事は喜んでくれているから、まぁいっかと思う事にした。