その3　セラフライバー編

私：「いらっしゃい。珍しいね、突然来るなんて。」
セラフ：「来ちゃマズかった？」
私：「そんな事ないよ！今日休みだし。」
セラフ：「休みだと思って来た。」

セラフも私も一人暮らしをしているけど、たまにこうして遊びに行き来する事もある。

セラフは疲れているのか、リビングのソファーにダイブした。

私：「なに？疲れてるの？」
セラフ：「昨夜ずっと作業して、さっき打ち合わせで事務所行ってきた。」
私：「ライバーも大変なんだね。」
セラフ：「でも、楽しいし。」
私：「それなら良いけど。」

私はうつ伏せでソファーに寝っ転がっているセラフの肩をマッサージしてあげた。

私：「お客さん、凝ってますねぇ。ｗ」
セラフ：「あっ…めっちゃ気持ちい…」
私：「このまま寝そうじゃない？」
セラフ：「魂、飛んでいくかも…」
私：「配信は？」
セラフ：「出来たら…する。」
私：「もう負けそうじゃん。ｗ」
セラフ：「姉ちゃんがいると、普通に癒されてしまって。。。」

そう言い途中で、セラフは眠ってしまった。

私：「気持ちよさそうに寝ちゃって。いくつになっても、可愛いんだから。」

私は寝室から毛布を取って来て、セラフにそっと掛けてあげた。

2～3時間程経つと、セラフが起きて来た。

私：「おはよう。眠れた？」
セラフ：「うん。毛布ありがとう。」
私：「どういたしまして。」
セラフ：「何観てんの？」
私：「これ？雲雀さんの歌ってみたの動画。」
セラフ：「雲雀の？」
私：「この人歌凄い上手なんだね。」
セラフ：「・・・」
私：「セラ？」

セラフ：「雲雀は歌上手いけど…なんか嫌。」