第拾壱話 祭り篇 後編
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『・・・・どうしたらι』
と・・・・
「ここで "紅姫"に会えるなんてな」
『(Σ殺気!?)』
殺気を感じた蘭
『・・・何者?』
背後から男の声がし 後ろに向き刀を手に掛けていた
「・・・クク あいつに・・・いや 月夜空に似ているな」
暗くて顔は見えないが 桂と橋の上で話しをしていた
派手な着物を着た男
『・・・・』
「"姫"とも呼ばれ "夜叉の娘"と呼ばれているしな」
雲に隠れていた月が出て来て
月明かりで ようやく顔が見えた
「・・・・"夜叉の娘"と頷けるよな」
片目に包帯を巻いて
『・・・・』
綺麗な黒髪
「真選組副長補佐」
そして 獣を思わせる鋭い瞳
「月夜 蘭さんよォ」
『・・・・何故 母の名前を知っている』
蘭も殺気を出す
「以前の攘夷戦争の時に 世話になっただけだ」
『・・・・攘夷戦争』
蘭は 記憶を思い出していた
「晋助にも 会うかもね」
「今は 片目の方に 包帯を巻いている 会うとしても気をつけろ」
父親と母親の言葉で思い出し・・・・
『・・・・元鬼兵隊総督・・・高杉晋助』
「ほぅ あいつらに教えてもらったのか」
『それもありますが 真選組にも有名なので』
「ククク・・・確かに」
そう この男こそ 攘夷浪士の中で・・・・
もっとも過激で
もっとも危険な男・・・・高杉晋助
『・・・・なにか 私に用でも』
周りの空気が ピリピリする
「まぁ 挨拶がてらに会いに来たんだが・・・」
『・・・・』
「俺と来ないか 蘭」
『Σ!?』
突然の言葉に 驚いている蘭
『なっ・・・・なにを』
「・・・・・」
その時・・・・
「蘭!!?」
「『Σ!?』」
声の方を見ると・・・
『土方さん!?』
「Σ高杉!?」
「蘭 次の時には連れて行くからな "紅姫"」
『!』
それだけを言って 高杉は逃げて行った
「ッ!逃げたかァ・・・オイ 大丈夫か?蘭!?」
『・・・・土方さん』
そう言って 蘭は土方に抱き着いた
「Σちょっ おまっ!?/////」
蘭が抱き着いて来たのを
驚いていたが・・・・
『・・・・すみません』
「Σ!?」
蘭は混乱していた
先程 高杉に言われた言葉に・・・・
「・・・・無事でなによりだ」
『Σ!?・・・・・ッ』
土方は何も言わず
背中をさすりながら優しく言葉を掛けていた
翌日
カラクリの騒動は 銀時達によって止まり
翌日から 源外の手配書が張られていた
それを見ていた高杉
「・・・・」
と・・・・
「どうやら 失敗したよーだな」
「!」
高杉の隣に並んで立っていたのは 僧の格好をしている桂
「思わぬ邪魔が入ってな・・・・・・・・牙なんぞ とうに失くしたと思っていたが とんだ誤算だったぜ」
「何かを護るためなら人は 誰でも牙をむこうというもの 護るものも何もない お前は ただの獣だ・・・高杉」
「獣でけっこう 俺は護るものなんぞないし必要ない 全てを壊すだけさ 獣の呻きが止むまでな」
そう言って去ろうとする高杉
「高杉」
「・・・・なんだァ」
「・・・・蘭をこれ以上 巻き込むな」
一旦 高杉は立ち止まり
「・・・・俺の勝手だァ」
そう言って 去ってしまった
「・・・・」
桂は 高杉が去った方向を見ていた
と・・・・
「・・・オイ 生臭坊主!」
声を掛けられたので 下を見ると・・・・
「何すんだよ!壊れちゃったじゃねーか」
足をどかすと カラクリのおもちゃを踏んでいた
「生臭坊主じゃない桂だ」
カラクリを見る桂
「? これはカラクリか?」
「あーあんま さわんじゃねーよ!お前 それ買えよ コノヤロー」
「!」
桂は 大声の方を見ると・・・
源外がカラクリのおもちゃを売っていた
「フン なかなか いい表情してるじゃないか」
そう言って 桂も その場を去った
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