銀桂の薫りはあなたの気を惹く -Exhibition -
課題の提出期限が迫っている。
毎度のことなのでいい加減学習しろ、と己に言いたいところなのだが、本当に毎回こうなるので今はひたすら手を動かすしかない。
大学生の今が楽しければ良いという先延ばし思考は誰にでもあるので仕方ないのだ、うん。
ピロンッ
ん、通知が来た。薫ちゃんからだ。
『今日飲みに行かない?』
行きたい!
薫ちゃんからのお誘い! しかも店のURLまで。薫ちゃんのおすすめって珍しいな。
ん、薫ちゃんも授業の課題はあるよな。もう終わった? え、つい二日前も俺と一緒にデート行ったりしてたよな。
『薫ちゃんはもう課題終わったの?』
『二日前のデートに行く前には完成してたけど。もしかしてまだ終わってない?』
本当にスケジュール管理が上手いなこの子。先延ばしにするとかしないのだろうか。いやしなくていいけど。
『じゃあ今日はなし。課題出したら行こうね』
ちくしょ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜行きたい〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜! 薫ちゃんと酒飲みてえ!
行けなくなったわけではなく延期なのだが、レポートによって抑制された欲が爆発しそうである。
行きたい。滅茶苦茶行きたい。酒が飲みたい。薫ちゃんのイチャイチャしたい〜〜〜〜〜。
『頑張れ。応援してるよ』
…俺頑張る。
