短編集
自然に降ろした髪をにぎにぎと掴んで遊んでいた。
魔法で乱れた服装は直したが、髪はミスラが遊び始めたのでそのまま。
「楽しい?」
「いえ別に」
別にと応えるのに全く離す気配がないのでウルは溜息を態と零す。ミスラは魔法で服を着ることもぜず、ベッドに転がったまま。ウルはベッド脇に座っている。
「もう帰るんですか」
「そう思ってたんだけど」
離す気がないミスラを見て、また露骨に息を吐く。それが気に入らなかったのか、髪は掴んだまま、腕を引いてベッドに倒すと唇に噛み付く。ウルは最早抵抗する気もなくされるがままだ。
「俺が寝るまで一緒にいてください」
「ええぇ」
嫌がるとまた噛み付く。今度は唇ではなく、折角直したシャツの襟ぐりを無理やり引っ張って首元を露出させて吸い付く。
「もう一回します」
「……やだ」
肯定しても否定してもどうしようもない状況に置かれたウルは、取り敢えず否定おいた。
魔法で乱れた服装は直したが、髪はミスラが遊び始めたのでそのまま。
「楽しい?」
「いえ別に」
別にと応えるのに全く離す気配がないのでウルは溜息を態と零す。ミスラは魔法で服を着ることもぜず、ベッドに転がったまま。ウルはベッド脇に座っている。
「もう帰るんですか」
「そう思ってたんだけど」
離す気がないミスラを見て、また露骨に息を吐く。それが気に入らなかったのか、髪は掴んだまま、腕を引いてベッドに倒すと唇に噛み付く。ウルは最早抵抗する気もなくされるがままだ。
「俺が寝るまで一緒にいてください」
「ええぇ」
嫌がるとまた噛み付く。今度は唇ではなく、折角直したシャツの襟ぐりを無理やり引っ張って首元を露出させて吸い付く。
「もう一回します」
「……やだ」
肯定しても否定してもどうしようもない状況に置かれたウルは、取り敢えず否定おいた。