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GS3嵐×バンビ

『遠征練習』

遠征前 ~不二山

 茶碗に残った飯粒を残さずつまんで口にほおばる。
「おかわり?」
「うん」
 空のどんぶりを母親に差しだす。
「お味噌汁も?」
「うん」
 もうひとつの空の椀を渡して。
 母親が飯と味噌汁を盛って戻る間、ちらりと向かいに座った父を見る。無言で箸を動かしながら、つまんだ漬物を小さな音を立てて齧っている。
 食事時にはテレビをつけないという家のルールのせいか飯時はいつも静かだ。両親も自分も無口ではないが、それほどよくしゃべるほうでもない。たまに母親から学校でのことを聞かれたりもするが、まあそれなりにうまくやっているという答えで大体納得してくれている。
「はい」
「うん」
 受け取った山盛り飯を箸で崩しながら、父の様子を気にしつつ口を開く。
「母さん、今度の日曜ちょっと学校の用事で出かける。弁当頼んでいい?」
 学校の用事というのは間違いではない。
 父親に疑われないように、できるだけ自然に。
「いくつ要るの?」
「二つ」
 特になんの用事か聞き返すことなくいつものように弁当の数を聞いてくる母の反応に安心しつつ、口に飯をほおばったまま味噌汁をすすって飲み込んだ。
 日曜。
 柔道同好会を立ち上げてから初めての遠征練習。
 そもそも柔道同好会として発足したものの、肝心の部員が自分だけの為、練習といってもまともに乱取りも型練習もできず基礎トレーニングばかりだった。
 やっとまともに柔道ができる。そう考えただけで体がうずく。
 心なしか飯をかっ込む手が勢いを増していた。
 
 きっかけは小波だった。
「調べてきたよ」
 休み時間、いつものように二つ目の弁当のふたを開けて箸を伸ばしていると、教室に戻ってきた小波が得意げに手にしたノートを開いて机に広げた。
「なんだ?」
「ふふん、こないだミヨにはばたき市の柔道部リストもらったって話したでしょ?」
「うん」
 ウインナーを齧りながら、目でノートの上を滑る小波の指を追う。
 びっしりと並んだ学校名とその頭に○×マーク、そして○がついたものにはさらにいくつか注釈文が入っている。
「一応全部に問い合わせてみたんだけど、この○印がついてるとこは合同練習オッケーな所、とりあえずメモ書きで都合の会う日と連絡方法もメモしておいたよ」
 口の中のウインナーを飲み込んでノートを見返す。
「お、すげぇ」
「でしょ、とりあえずこのバスで行けるこの学校が今のところ有力かな?問い合わせの電話した時に顧問の先生がすごく親身になってくれて、いつでも合同練習に来ていいよって言ってくれたし」
「さすがだな、マネージャー」
「えへへ」
 ノートに書かれた○のついた高校はリストの中でもあまり多くない。それでもざっと見ただけでも十校以上が合同練習を受け入れてくれて、メモ書きで問い合わせた時の反応や活動日の注釈もきっちり入っている。
「そうだ。あとこないだミヨが調べてくれた学校なんだけど」
 ノートの上を滑る小波の指がリストの一番下へと動く。
「ここ、はばたき市からはちょっと遠いけど柔道の強豪校なんだって」
 指差した名前に、一瞬箸を動かす手が止まった。
「北辰工業高校。昔からの強豪校で全国クラスの生徒が来てるんだって。ここにも問い合わせてみたけど、ちょうど監督さんが不在で詳しいことはわからなくて、また今度聞いてみようと思って……不二山くん?」
 箸を持つ手を止めて黙り込んだ自分の顔を見上げて小波が不思議そうに首をかしげる。
「あ、わりぃ」
「そう?とりあえずこっちの近場の高校に今日の放課後もう一度聞いてみるね。こっちの都合が会えば週末でも平気みたいだけど不二山くんは?」
「俺は平気」
 一人練習でなくやっとまともに相手を組める。そう考えただけでわくわくしてきた。
「よかった、じゃあまた後でね」
「ああ、どうもな」
 閉じたノートを机にしまって教室を出て行く小波に小さく手を上げた。
 
 北辰工業高校。
 つまんだブロッコリーを口に放り込んで、ノートの最後にあった高校の名前を頭の中でつぶやく。
 昔住んでいた家の近くの学校。柔道の強豪校で道場の連中も何人か通っているはずだ。自分もできるならばそこに行きたかった、思いっきり柔道をやりたかった。
 でも、いまさらあいつらに顔を会わせられるだろうか?
 今の一人きりの俺を見てどう思うだろうか。
「……わかんねぇ」
 最後に残った唐揚げを口に放り込んできつく噛み締めた。
 
 バスに揺られて20分程。
「こっちのほうあんまりこないから初めて見るね」
「そうだな、俺もあんまこっち詳しくねぇし」
 繁華街から少し離れて、住宅街に囲まれた中にある公立伏見高校。
 小波と二人で訪れた先で見たのは、広い畳敷きの格技棟と大勢の柔道部員達の姿だった。
「はばたき高校柔道同好会の不二山です」
「小波です」
「本日は合同練習の許可をいただきありがとうございます」
 深々と頭を下げる自分達に顧問の初老の教師が笑って答えた。
「いや、よくきてくれたね。熱心な生徒さんは歓迎です」
 年のころは自分の父親よりも少し上くらい。白髪交じりの頭、目を細めて笑う姿はこっちを落ち着かせる緩さがある――少なくとも、見た目は。
「他校の生徒と組み合うのもうちにはいい刺激になります。着替えは向こうの更衣室を使ってください」
「はい」
「よろしくお願いします」
 頭を下げる自分らに応えるように顧問の後ろに整列した柔道部員達が一斉に頭を下げた。

 スポーツバッグを肩に担いで少し表面の剥げた廊下を歩く。
「あの人、つええな」
「そうなの?優しそうな先生だったよ」
 小波はまるで気づいてない。
「ああ、一見緩くて柔らかそうに見えるけど動きが怖いくらい自然だ、全然隙がない」
 強い奴ほど緩さがある、これはどの武道や格闘技にも言えることだ。
 どんな手合いも見た目で強そうだというのは上限がある。見た目でわかる強さから更に突き抜けると、逆に緩さが表に出る。本当に強い奴であるほど緩さを持たせつつ、なおかつ全く隙を見せない。
 あれだけ自然に振舞い、かつ隙を隠せる手合いというのは道場でも早々いない。
「そうなんだ、全然わからないけど……うん、覚えとく」
 特に運動を謳ってない公立校でこれだけ活気のある柔道部を作り上げて維持している、それはあの先生がいるからだろう。
 同様に北辰もそうだ、あそこにも昔から実力のある指導者が勤めているのを前から知っている。
 やっぱり環境というのは大事なんだと思う。
 きちんと指導する者が居て、部員たちを引っ張っていける。そういう人が。
 だが、はばたき高校には?
「不二山くん」
「ん?」
 袖を引かれて立ち止まる。
「更衣室すぎちゃうよ」
「あ、悪い」
 足を止めて、袖をつかんだまま不思議そうに首をかしげる小波の顔をまじまじと見る。
「そっか」
「どうしたの?」
「一人じゃねーなって」
「え?」
 目を丸くした小波の頭をくしゃくしゃと掴むように撫でて。
「わっ、ちょっと!」
「後でな。記録頼むぞ、マネージャー」
「もうっ、変な不二山くん」
 足りないところをあげればきりがない。
 けれど、少なくとも一人じゃない。
 
 肌を滑る道着の感触。
 初めて袖を通した頃はごわごわと固くて違和感ばかりだったが、だんだん使い込むうちにもう体の一部と言っていいほどにすっかり馴染んだ。
 袖を通して両襟を掴んで軽く引っ張り、腰にまわした帯を両手で引いて締める。それだけで背筋が伸びて体が引き締まる。
「がんばってね、不二山くん!」
「押忍、いってくる」
 背中越しに聞こえる小波の声に片腕を上げて。
 細く、長く、腹から息を吸う。
 腹から吸ってヘソで溜める。
 頭の中で師範の言葉を反芻する。
 
 今は自分が思うままに自分がやりたいことを必死にやる、それだけだった。


その実力 ~美奈子

「わぁ」
 踏みしめる畳の感触。固いようでいてちょっと弾力があって、ぎゅっと受け止めてくれる感じのする懐かしい感じ。やっぱり日本人って畳だなぁとしみじみ思う。
「ほら、いつまでやってんだ。来い」
「あ、ご、ごめん」
 畳の感触が嬉しくてつい夢中になって踏んでいたら、不二山くんはもうとっくに部員さんたちに混ざって集まってる。慌てて手招きする不二山くんの元へと駆け寄って頭を下げた。

「それでは改めて」
 道着姿の顧問先生の声に部員たちが整列する。
「礼!」
「よろしくお願いします!」
 部員たちの太い声が響いて一斉に皆が頭を下げる。列の端っこに並ばせてもらった私もぺこりと頭を下げた。
「なんか、すごいね……」
「ああ」
 これまで柔道同好会マネージャーを務めてきたけど、実際に大勢の練習に参加するのは初めてだ。
 畳敷の広い道場に道着を着込んだ大勢の部員たちが整列する姿はちょっと圧倒される。
「それじゃ、後でな。しっかり記録とっとけよ」
「うん!がんばってね、不二山くん」
「押忍、いってくる」
 片手を挙げて弾んだ足取りで顧問の先生の所に走っていく不二山くんの背中を見送って。
「よしっ!」
 ノートを開いてシャーペンを握る。

 初めて見た柔道部の練習風景。
「うわぁ」
 ひっきりなしに響く掛け声と、投げられて畳に叩き付けれられる音と振動がビリビリと伝わってくる。
 柔道同好会マネージャーと言っても、実際の柔道技を目の前で見るのは正直初めてだ。
とりあえずどういうものかだけでもしっかり見て練習内容のメモを取ろうと思っていたけれど、とてもじゃないけどそれどころじゃない。
 技を覚えるどころか動きを追うのがやっとといった感じ。技はわからなくてもせめて動きだけでも覚えようと、乱取り練習中の不二山くんの姿を必死に追いかけて目に焼き付ける。
「……予想してたのより、ずっとすごいんだ……」
 こうして相手とぶつかり合って投げ飛ばしてたりする姿を見ていると、活き活きとしてるのが良くわかる。
「本当、柔道好きなんだね」
 練習する大勢の部員たちの中でも、不二山くんの姿はひときわ目立ってる気がする。私の気のせいかもしれないけど。
「がんばって、不二山くん」
 掛け声を上げて組み合う姿を目で追いながら、小さくつぶやいた。

 そして合同練習の最後。
 顧問先生の一声で向こうの主将の子と不二山くんとで練習試合をしようという話になり。
 試合というからには今度こそ記録の出番とばかりに意気込んだのだけど。
 それはあっという間の出来事だった。
 はじめの掛け声に続いて両者がつかみ合った所までは目で追えたけど、その先はもう本当に一瞬といっていいくらいの早さで終わっていた。
 相手の主将。背はちょっとだけ不二山くんの方が高くて、でも体格はどちらもあまり変わらない。練習中の動きもきびきびとしていて、素人目から見ても彼がこの部で一番強いだろうと思っていたのに。
 大きく揺れた畳の振動で空気がビリビリと震える。
「一本!」
 顧問の先生の声でようやく我にかえって慌ててシャーペンを取り直して、といってもあっという間すぎて試合内容のメモを取るどころじゃない。
 相手陣営のほうもよほど驚いているのか、部員達が顔を見合わせてどよめく様子が見て取れる。
「礼!」
「ありがとうございました!」
 襟を正してお互いに礼を済ませて不二山くんが戻ってくる。
「……お」
 おめでとうとか、おつかれさまとか、色々声を掛けたいのに驚きすぎて言葉が喉からさっぱり出てこない。
「お?」
「お……かえりなさい」
「押忍、ただいま」
 すごかったねとかかっこよかったとか、言いたいことはたくさんあったけど、咄嗟に出てきた言葉に不二山くんは笑ってうなずいてくれた。
「不二山くんって、強いんだね」
 一呼吸おいてようやくまともな感想が出てきた。
 そりゃあ一人で柔道部を立ち上げようっていうからには、今までそれなりに柔道をやってきて実力があるのだろうとは思っていたけど、正直想像以上だった。
 一人のトレーニングの時やこの間組んでもらった時とはまるで違う顔。もちろん普段の練習の時だって今日の乱取りの時だっていつも真剣な顔だけど、それとはまた質が違う。ピンと張り詰めたような、睨まれただけですくみあがりそうなくらいの気迫があった。
「久しぶりの試合だったからな、いい相手と組めた」
「でも、一瞬だったよ?」
 ちらりと相手側を見やる。戻ってきた主将の背を叩いたりこちらを見て顔を見合わせたり、驚きを隠せずに居るみたい。
「あれは丁度こっちの狙いが決まったんだ」
「狙いって、この前言ってた、崩しの?」
「そう」
 あの組み合った瞬間で何をどう崩したのか、正直早すぎて何が起こったかもよくわかってない。
「こう、掴んですぐにガッと相手の体が飛んだよね?」
「うん」
 掴み合って、そして……気がついたら一本だった。
「えっと、何があったのか全然わからなかった」
「前にも言ったろ。動きがある時には必ず隙ができる」
「うん」
 つまり相手の動きを読んでたってことなのかな?
「試合開始直後は一番動きが起きやすい。一気に仕掛けるか、相手の動きを誘って切り返すか。一番でかい勝負をかけ易い」
「つまり、相手の動きを読んでたとか」
「違うな」
「え?」
「開始直後の一瞬でそんなの考えてられねーよ。決まるかどうかなんて保障もねえし。どうやって、って聞かれても説明すんの難しい。こればっかは練習と試合の積み重ねで鍛えた勘、としか言えねえ」
「なるほど」
「くると思った。だから咄嗟に裏をかいた」
 説明が直感過ぎてなんだかわけがわからないけど。
「積み重ね、か。狙いと崩し」
 とりあえずノートにメモ書きしていく。とりあえず今はわからなくても積み重ねれば私にもわかる日が来る、かもしれないかな?
 眉根を寄せてノートを睨んでいると。
「不二山くん、小波さん」
 顔を上げると、直ぐ隣に顧問の先生とさっきの試合相手が立っている。
「今日は勉強になりましたっ」
 主将の子がほとんど直角ってくらいに深々と頭を下げる。
「いや、本当にいい経験になりましたよ。私も久々に心が躍りました」
「こちらこそ、ありがとうございました」
「あ、ありがとうございます」
 ぺこりとお辞儀する不二山くんの隣で慌てて頭を下げる。
「また合同練習お願いします」
「こちらこそ、是非またいらしてください」
「はい、お願いします!」
 お互いに挨拶、なのだけど。部員達の前であんなにあっさり負けちゃって主将さんは大丈夫なのかちょっと心配になって、こっそり横目で主将と不二山くんの様子をうかがう。
「今日は完敗だったな」
「いい試合だった、またやろうな」
「おう、またこい」
 がしっと握った手。なんだか凄く爽やかというか、実にスポーツマンらしいというか。
「小波さんもまた来てください」
「あ、は、はい!よろしくお願いします!」
 余計な心配だったみたい。
 でも、なんかちょっとうらやましい気がする。
 でもああいうのは私じゃ無理かな?柔道ができるできない以前に、いかにも男同士の共感って雰囲気だったし。
「よし整列!」
「押忍!小波行くぞ」
「うん」
 不二山くんの背中を追いかけて、なんだ寂しいような羨ましいような、ちょっと複雑。
「……うらやましい、な」
 こうして柔道同好会初の合同練習は終わった。
 
 
勝負の余韻 ~不二山

 ぎゅっと噛み締めるように手を握って開く。
 もうとっくに合同練習も終わったというのに、まだ感触が残ってる気がする。
 伏見高校を出て帰りのバスの中。座席に腰掛けると、今さらのように稽古の疲れが体にのしかかってきた。朝から昼休憩を挟んで夕方過ぎまでぎっちり続く練習メニューは流石に響いた。
 全身の力を抜くように腹からゆっくり息を吐いて背もたれに寄りかかる。
「疲れた?」
「さすがにな」
 すぐ隣に座った小波の声が耳元に聞こえる。
「試合、楽しかった?」
「ああ、すげー気持ちよかった」
「そっか」
 隣に座った小波はそれ以上聞かずに黙って笑ってる。
 半分落ちそうな意識の中、よぎるのは最後の練習試合。
 あの対戦相手の主将、只者でない顧問の先生の教え子だけはあって、目の前に立った時から肌を震わすような気迫があった。
 試合開始の掛け声、向かってくる相手の動き、そして……こちらの動きを狙ってきた腕を捌いて足を払って。
 あそこまで狙いが決まったのは随分久しぶりだった。
 どんなに相手を研究して練習を重ねて感覚を磨いても、確実に決められるという保証はない。それは数え切れない稽古の中で積んだ反応か、掴んだ勘か、あるいは運か。
 百の稽古のうち九十九が辛苦を極めたものであっても、最後に残った一の達成感が全てを覆すものであるなら。
 まだ手が、体が、心が、全身があの感覚を覚えている。
「すげーよかった。あの試合」
 あの全身を突き抜けるような達成感を。
「うん。ホント、すごかったよ」
 ダメだ、頭働かない。
「眠いならよっかかっても平気だよ。起してあげるから」
「……うん」
 崩れそうな体を少しずらして少し肩に寄りかかる。
「なぁ」
「ん?」
「ありがとな」
 細い肩に頬を載せて、そのまま沈むように意識が落ちた。


休息中 ~美奈子
 
 肩越しに伝わってくる寝息。
「……もう寝ちゃった」
 人って寝ると重くなるってホントなんだというのがわかる、一気に肩にずしりと重みが来た。
「お疲れさま、不二山くん」
 小さくつぶやいたけど、起こす心配がいらないくらいの熟睡みたい。肩に寄りかかったまままるで起きる気配がない。それとずっと運動していたからなのか元々体温が高いのかわからないけどくっついた体がほんのりあったかい。
「なんか、子供みたい」
 さっきの練習試合の時の気迫とはまるでかけ離れてて、とても同じ人に思えない。
 不二山くんはとても男らしいところがあって、でもそれでいてどこかアンバランスなくらいに子供っぽいところがあるような気がする。
 歳相応の男の子の顔をする時もあるし、逆にちょっと悪い顔する時もあるし、今みたいに子供みたいに寄りかかって眠ったりもする。そんなところが興味を惹かれる気がする、どっちかというとオカンの心境と言ったほうが近いかもしれない。クラスメイトのオカンというのもちょっとおかしいかもしれないけど。
「がんばろうね、一緒に」

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