トラファルガー・ローII
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朝起きたら猫になっていた。なんて、何処のお伽話だ?
悪魔の実の暴走っていうなら、分からなくもないが自分が口にした実は〝オペオペの実〟
動物になる要素なんて何処にもない、一欠片だってない。それなのに何故おれは猫の姿になっている?
「にゃにが起こった…?」
言葉を発して初めて気付く、滑舌が悪くなっていた。正確には語句の一部が変化しているという方が正しい。こうなれば話せば話すほどに自身の威厳が失われて行く気がして堪らない、緊張感さえも薄れて行く。慌てて口元を抑えると、小さなプニプニとした肉球が触れ、さらに匂いを嗅ぐと何とも言えない芳ばしさに色んな意味で意識が揺らぐ。
「じゃねェだろ、おれ…!!」
はぁはぁと、一人で突っ込む。こんな姿を他のクルーに見られた日には…と、考えた瞬間。後方でドサっと何かが落ちる音。恐る恐る振り向くと。
「…キャプテン……え…猫…猫ちゃん?え、え?」
「……一番見られたくねェ奴に見つかった…!」
「キャプテン…キャプテン…!!キャプテン猫ちゃん…!」
何を隠そう、こいつはクルーの中でも無類の猫好き。ゆっくりと近付いてくる相手の表情は正気ではなく、呼吸は荒く、目は血走り、口元からは涎、鼻からは血がたらり。
「きたにゃいっての、ナナシ!!ちょ、はなれろ…バラすぞ…!」
ジリジリと距離を詰められる。能力を発動しようとするも、身体に見合った小さなサークルしか出現させられず相手を囲う事が出来なかった。そうこうする間に背中に当たる壁、とうとう逃げ場を失った。
───さらば、おれの色々。
そこからの記憶といえば、抱き抱えられ、顔を埋められ、思いっきり匂いを嗅がれ、ありとあらゆる場所を撫でられた。人間の時には一切近寄って来ない癖に、この扱いの差は何だ?
こいつとは特に恋仲でも何でもなかったが気になっていた女には違いない。
猫の姿になった途端、こんな風に情熱的に触れられたんだから人間に戻った時はおれのターンで問題ねェよな?ともかく呪いでも何でもなければ、いつかは治る現象のはず。覚悟していろ。
悪魔の実の暴走っていうなら、分からなくもないが自分が口にした実は〝オペオペの実〟
動物になる要素なんて何処にもない、一欠片だってない。それなのに何故おれは猫の姿になっている?
「にゃにが起こった…?」
言葉を発して初めて気付く、滑舌が悪くなっていた。正確には語句の一部が変化しているという方が正しい。こうなれば話せば話すほどに自身の威厳が失われて行く気がして堪らない、緊張感さえも薄れて行く。慌てて口元を抑えると、小さなプニプニとした肉球が触れ、さらに匂いを嗅ぐと何とも言えない芳ばしさに色んな意味で意識が揺らぐ。
「じゃねェだろ、おれ…!!」
はぁはぁと、一人で突っ込む。こんな姿を他のクルーに見られた日には…と、考えた瞬間。後方でドサっと何かが落ちる音。恐る恐る振り向くと。
「…キャプテン……え…猫…猫ちゃん?え、え?」
「……一番見られたくねェ奴に見つかった…!」
「キャプテン…キャプテン…!!キャプテン猫ちゃん…!」
何を隠そう、こいつはクルーの中でも無類の猫好き。ゆっくりと近付いてくる相手の表情は正気ではなく、呼吸は荒く、目は血走り、口元からは涎、鼻からは血がたらり。
「きたにゃいっての、ナナシ!!ちょ、はなれろ…バラすぞ…!」
ジリジリと距離を詰められる。能力を発動しようとするも、身体に見合った小さなサークルしか出現させられず相手を囲う事が出来なかった。そうこうする間に背中に当たる壁、とうとう逃げ場を失った。
───さらば、おれの色々。
そこからの記憶といえば、抱き抱えられ、顔を埋められ、思いっきり匂いを嗅がれ、ありとあらゆる場所を撫でられた。人間の時には一切近寄って来ない癖に、この扱いの差は何だ?
こいつとは特に恋仲でも何でもなかったが気になっていた女には違いない。
猫の姿になった途端、こんな風に情熱的に触れられたんだから人間に戻った時はおれのターンで問題ねェよな?ともかく呪いでも何でもなければ、いつかは治る現象のはず。覚悟していろ。
