トラファルガー・ロー
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「ロー、ロー、ロー」
「そう何回も呼ばなくても聞こえてる」
「ロー、ロー、ロー!」
「……」
甲板でベポの腹を枕代わりにして本を読んでいると、クルーのナナシがおれの名を連呼。本に向けていた目線を相手に向け、ちゃんと反応したというのに相変わらず呼び続ける此奴の脳内はどうなっている。一度バラしてみても良いんじゃねェかと、少しだけイラっとした感情が纏う。
「ロー、ロー…ふぎゃっ…!」
「ったく、うるせェ。さっきから何なんだ、お前は?返事しただろ」
「むむむむぅ〜」
読んでいた本を閉じ其のまま相手の頬を掴んで制止。掴んだ手を離さずに話し掛けているので言葉にならない語句を口から溢す。そんな光景に苛立ちはすぐに消え失せ、笑いさえ出てくる。パッと手を離し相手の手を引いて自身の膝の上に座らせた。
「で、構ってほしかったのか?」
「……それもあるけど、名前!」
「…名前がどうした?」
「私はローっていっぱい呼んだのに、ローは私の名前を全然っ呼んでくれないとかヒドイ!!」
つまり何だ、おれに自分の名前を呼んで欲しいが為の行動だったと?自然と緩んでいく頬を隠すように口元に手をやる。天然というか、何というか。
「ナナシ」
「ん」
「ナナシ、お前が呼んで欲しいなら何度だって呼んでやるよ」
口元を覆っていた手を相手の顎にやり、そっと上を向かせて唇を奪った。ナナシに名前を呼ばれるのは嫌いじゃないが、どうせ呼ばれるならベッドの上で甘い甘い吐息と共に呼んで欲しいと思う。其れはきっと男の欲望。
「そう何回も呼ばなくても聞こえてる」
「ロー、ロー、ロー!」
「……」
甲板でベポの腹を枕代わりにして本を読んでいると、クルーのナナシがおれの名を連呼。本に向けていた目線を相手に向け、ちゃんと反応したというのに相変わらず呼び続ける此奴の脳内はどうなっている。一度バラしてみても良いんじゃねェかと、少しだけイラっとした感情が纏う。
「ロー、ロー…ふぎゃっ…!」
「ったく、うるせェ。さっきから何なんだ、お前は?返事しただろ」
「むむむむぅ〜」
読んでいた本を閉じ其のまま相手の頬を掴んで制止。掴んだ手を離さずに話し掛けているので言葉にならない語句を口から溢す。そんな光景に苛立ちはすぐに消え失せ、笑いさえ出てくる。パッと手を離し相手の手を引いて自身の膝の上に座らせた。
「で、構ってほしかったのか?」
「……それもあるけど、名前!」
「…名前がどうした?」
「私はローっていっぱい呼んだのに、ローは私の名前を全然っ呼んでくれないとかヒドイ!!」
つまり何だ、おれに自分の名前を呼んで欲しいが為の行動だったと?自然と緩んでいく頬を隠すように口元に手をやる。天然というか、何というか。
「ナナシ」
「ん」
「ナナシ、お前が呼んで欲しいなら何度だって呼んでやるよ」
口元を覆っていた手を相手の顎にやり、そっと上を向かせて唇を奪った。ナナシに名前を呼ばれるのは嫌いじゃないが、どうせ呼ばれるならベッドの上で甘い甘い吐息と共に呼んで欲しいと思う。其れはきっと男の欲望。
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