トラファルガー・ロー
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私は心が弱い。戦う事も出来なくて仲間に見守られるだけの日々を過ごしている。非戦闘員であるなら、それが普通だと何回も言ってくれる優しいキャプテンとクルーにどれだけ助けられているのだろう。
海を航海していると他の海賊や海軍と刃を交える事がどうしてある、いつものように戦闘を終え負傷した彼らを出迎え応急処置をする、それが私の役目。その度に瞳から大量の涙を流している姿を見て貴方が苦笑するのも見慣れた光景だ。
「相変わらず泣き虫だな、お前は…」
「だって、キャプテン怪我…他の人もっ…」
見れば至る所に傷を負い血を流している。その傷口を止血するように布の越しに身体に触れようとすれば、腕を掴まれスポっと相手の胸の中へ収まる形に。
「ナナシ、大丈夫だ。おれがいる限り誰も死なせねェ、それに医者だしな?おれの強さはお前が一番分かってるはずだろ」
「っ、それでも…ただ見てるだけで何も力になれない自分は嫌…」
「戦える者が戦うのは当たり前だ。寧ろ突っ込まれたら邪魔になる」
「分かってます、分かってます…」
ポンポンと背中をあやされると、緊張感が解れ安堵の意味でまた涙が溢れる。見た目は怖いし、厳しい事を言うがこれほど他人の事を思いやれる人なんてこの世に居ない。貴方は私の気持ちを汲みながらゆっくりと諭す。
「お前にずっと傍に居て欲しいから守りてェ。それじゃダメなのか?」
血のついた指が頬に触れ涙を拭うわれる。眉を下げながら首を傾げ問う姿に、何処か可愛いと感じてしまい涙と共に愛しい気持ちが溢れる。
「だったら、どんな戦闘があっても…絶対私の元へ帰って来て下さいっ」
「あァ、泣き虫なお前の涙を止めるのはおれしか居ねェからな」
困っていた顔から口角を上げ自信満々な笑顔を見せられると、胸がキュンと唸った。
ふと思う時がある。この世界にもし二人だけしかいないなら何も心配する事なんてないのではないかと。毎日、穏やかに過ごす日々。隣で笑っている貴方がいるなら、それ以外何も要らない。でもきっと其れは私の邪な思い。色んな柵から解放された貴方は、もっと此の海を、世界を見たいはずだから。邪魔は出来ない。
「ありがとう…キャプテン」
「どういたしまして」
泣き虫な自分、心が弱い自分とすぐにサヨナラなんて出来はしないけど笑顔で出迎えよう。心優しき愛しい貴方を。
海を航海していると他の海賊や海軍と刃を交える事がどうしてある、いつものように戦闘を終え負傷した彼らを出迎え応急処置をする、それが私の役目。その度に瞳から大量の涙を流している姿を見て貴方が苦笑するのも見慣れた光景だ。
「相変わらず泣き虫だな、お前は…」
「だって、キャプテン怪我…他の人もっ…」
見れば至る所に傷を負い血を流している。その傷口を止血するように布の越しに身体に触れようとすれば、腕を掴まれスポっと相手の胸の中へ収まる形に。
「ナナシ、大丈夫だ。おれがいる限り誰も死なせねェ、それに医者だしな?おれの強さはお前が一番分かってるはずだろ」
「っ、それでも…ただ見てるだけで何も力になれない自分は嫌…」
「戦える者が戦うのは当たり前だ。寧ろ突っ込まれたら邪魔になる」
「分かってます、分かってます…」
ポンポンと背中をあやされると、緊張感が解れ安堵の意味でまた涙が溢れる。見た目は怖いし、厳しい事を言うがこれほど他人の事を思いやれる人なんてこの世に居ない。貴方は私の気持ちを汲みながらゆっくりと諭す。
「お前にずっと傍に居て欲しいから守りてェ。それじゃダメなのか?」
血のついた指が頬に触れ涙を拭うわれる。眉を下げながら首を傾げ問う姿に、何処か可愛いと感じてしまい涙と共に愛しい気持ちが溢れる。
「だったら、どんな戦闘があっても…絶対私の元へ帰って来て下さいっ」
「あァ、泣き虫なお前の涙を止めるのはおれしか居ねェからな」
困っていた顔から口角を上げ自信満々な笑顔を見せられると、胸がキュンと唸った。
ふと思う時がある。この世界にもし二人だけしかいないなら何も心配する事なんてないのではないかと。毎日、穏やかに過ごす日々。隣で笑っている貴方がいるなら、それ以外何も要らない。でもきっと其れは私の邪な思い。色んな柵から解放された貴方は、もっと此の海を、世界を見たいはずだから。邪魔は出来ない。
「ありがとう…キャプテン」
「どういたしまして」
泣き虫な自分、心が弱い自分とすぐにサヨナラなんて出来はしないけど笑顔で出迎えよう。心優しき愛しい貴方を。
