トラファルガー・ロー
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「なァなァ、お前ってキャプテンのこと好きだよな?」
「へっ?」
昼食後、食器の片付けを共にしていたシャチからの問い掛け。あまりに唐突な内容に間抜けな声を出してしまい、持っていたお皿が手から滑り落ちた。
「危なっ…!」
シャチが先に反応するが、間に合わずにガシャン!という音を立てて足元に散らばる破片。やってしまった、お皿もタダではないというのに。
割れた破片を素手のまま片付けようとすると、ガシッと腕を掴まれて阻止された。何故か先程まで居なかったキャプテンに。
「え、きゃ…ぷ…」
「ったく、派手な音がしたと思ったらお前か。…シャチ、ここの片付けは任せるが良いか?」
「もちろんっス!」
ヒョイっと抱き抱えられると、能力でキャプテンの自室へ移動。
「ほら、足出せ」
「あ、足…?」
「…お前、もしかして気付いてねェのか?」
ここだ、と左ふくらはぎ辺りを指差される。何だろうと思い見てみると、薄らと血が滲んでいた。飛び散った破片がいつの間にか当たっていて出来た傷のようだ。
「全然気付かなかった…」
あの一瞬で判断するなんて、さすが我らがキャプテン。また、惚れ惚れするほど手際の良い手当てに目を奪われる。
「そもそも何でツナギを着ねェで足出してんるんだよ」
「あ、全部洗濯しちゃいました」
「おいおい、纏めて洗う奴が居るか?」
ここに居ます、と肩身を狭くしながら態とらしく上目遣い。
これで男はイチコロだと以前シャチが言っていたが、果たしてキャプテンに通じるのか?
じっと見上げて相手の様子を伺っていると、ワシャワシャと髪を弄られる。
「わわ、ちょっとキャプテン!乙女の髪をめちゃくちゃにする罪は重いですよ?」
「へェ、乙女だったのか?なんだ、もしかして恋する乙女ってヤツか?」
「うっ…」
髪を弄られたかと思うと、グッと顔を近付けてきたキャプテン。良い顔過ぎて心臓止まりそう。さらに腰を引き寄せられてしまい、口が金魚のようにパクパクとなる。
「…なァ、ナナシ。誰に恋してるんだよ?」
貴方にです、なんて言えたらどれだけ楽か。
そもそもキャプテンは絶対私の気持ちに気付いているはず。
ただの戦闘員が船長に恋するだなんて烏滸がましいから、目で追うだけでずっと我慢していた。
なのに、こんな風に密着して優しい声で言われたら想いは止まらない。
「っ〜〜キャプテンです、キャプテンに恋してますっ」
「キャプテンじゃなくて名前で呼べ」
「ろ……ローに恋してる」
「恋してるだけか?」
何の苛めだ!でも腹を括る、ここまで来て逃げるなんて情けないから。返事は二の次、頑張れ私。
「───好き大好き、愛してる!」
「へっ?」
昼食後、食器の片付けを共にしていたシャチからの問い掛け。あまりに唐突な内容に間抜けな声を出してしまい、持っていたお皿が手から滑り落ちた。
「危なっ…!」
シャチが先に反応するが、間に合わずにガシャン!という音を立てて足元に散らばる破片。やってしまった、お皿もタダではないというのに。
割れた破片を素手のまま片付けようとすると、ガシッと腕を掴まれて阻止された。何故か先程まで居なかったキャプテンに。
「え、きゃ…ぷ…」
「ったく、派手な音がしたと思ったらお前か。…シャチ、ここの片付けは任せるが良いか?」
「もちろんっス!」
ヒョイっと抱き抱えられると、能力でキャプテンの自室へ移動。
「ほら、足出せ」
「あ、足…?」
「…お前、もしかして気付いてねェのか?」
ここだ、と左ふくらはぎ辺りを指差される。何だろうと思い見てみると、薄らと血が滲んでいた。飛び散った破片がいつの間にか当たっていて出来た傷のようだ。
「全然気付かなかった…」
あの一瞬で判断するなんて、さすが我らがキャプテン。また、惚れ惚れするほど手際の良い手当てに目を奪われる。
「そもそも何でツナギを着ねェで足出してんるんだよ」
「あ、全部洗濯しちゃいました」
「おいおい、纏めて洗う奴が居るか?」
ここに居ます、と肩身を狭くしながら態とらしく上目遣い。
これで男はイチコロだと以前シャチが言っていたが、果たしてキャプテンに通じるのか?
じっと見上げて相手の様子を伺っていると、ワシャワシャと髪を弄られる。
「わわ、ちょっとキャプテン!乙女の髪をめちゃくちゃにする罪は重いですよ?」
「へェ、乙女だったのか?なんだ、もしかして恋する乙女ってヤツか?」
「うっ…」
髪を弄られたかと思うと、グッと顔を近付けてきたキャプテン。良い顔過ぎて心臓止まりそう。さらに腰を引き寄せられてしまい、口が金魚のようにパクパクとなる。
「…なァ、ナナシ。誰に恋してるんだよ?」
貴方にです、なんて言えたらどれだけ楽か。
そもそもキャプテンは絶対私の気持ちに気付いているはず。
ただの戦闘員が船長に恋するだなんて烏滸がましいから、目で追うだけでずっと我慢していた。
なのに、こんな風に密着して優しい声で言われたら想いは止まらない。
「っ〜〜キャプテンです、キャプテンに恋してますっ」
「キャプテンじゃなくて名前で呼べ」
「ろ……ローに恋してる」
「恋してるだけか?」
何の苛めだ!でも腹を括る、ここまで来て逃げるなんて情けないから。返事は二の次、頑張れ私。
「───好き大好き、愛してる!」
