第1話
夢小説設定
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山口「えー今日は臨時授業としてみんなに作文を書いてもらいます。それ配って」
日向「なに眠いこといってんの?」
山口「みんなのことよく知りたいし。テーマは高校生活の思い出。」
隼人「そんなもんねえっつの。」
山口「ひとつぐらいあるでしょ?修学旅行とかクラブ活動とか。」
ツッチー「だからねえっつってんだろ!」
山口「楽しかったこととか悲しかったことでもいいし。」
タケ「それもなし。」
山口「なんかあるでしょ?まさかなにも感じないで生きてるわけじゃないでしょ?」
隼人「別になにも感じないけど?」
「やなことは忘れる主義だから!」
「俺も〜」
山口「わかった!じゃあ、将来の夢!これは?」
ツッチー「将来の夢?」
タケ「俺。…金持ちになりてえ〜」
麗奈「お金持ちって将来の夢??私はなにかなー?」
日向「俺、ヒモになるっ」
麗奈「ヒモはよくないっ」
「俺、お嫁さーん♪」
ツッチー「俺の嫁になってくれよっ!」
なんて抱きつきに行くツッチー。
山口「ちょっとみんなー!静かにー!」
ツッチー「お前がうるせえんだよっ!」
山口「お前?」
日向「黙ってろよっ」
ツッチー「相手にしてほしかったらなせめてミニスカートくらい履いてもらわなきゃっ」
山口「もってねーよ。」
麗奈「みんなミニスカート好きなんだ〜ね?隼人」
隼人「れいは短すぎ〜」
麗奈「そうかな〜?」
日向「見たくねえよあんなダッサイ女の足なんて…」
タケ「俺もみたくねえー!」
麗奈「絶対細いと思うんだけどな〜」
隼人「れいは細すぎっちゃんとたべよーな」
3Dはバカにした笑いに包まれる。
山口「こいつら子山羊保育園の皆さん以下か…」
バキッ
山口はボールペンを片手で折る。
麗奈がふと見る…
麗奈(えっ…うそ…)
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職員室
山口が入ってくる。
馬場「山口先生っ!お怪我ありませんかっ!」
山口「いえ、別に。」
馬場「あ〜よかった。」
亀山「奴らも初日ですから手加減したんでしょう。」
猪又「これからは注意した方がいいですよ〜」
鰐淵「彼らには決して背中を見せないように!」
山口「はあ。…あ、それよりうちのクラスの小田切竜っていう生徒が全然登校してないようなんですが。」
先生達は目をそらす。
山口「なにか?」
猿渡「あ、小田切竜ね。気にしなくていいから。」
山口「え?いや、そういわれましても。」
犬塚「教頭先生が気にするなとおっしゃってるんだからそれでいいんです。」
山口「いや、でも」
猿渡は目で山口に訴える。
山口「はい…」
白鳥「いい男なんだけどな〜小田切くんて」
山口「は?」
白鳥「三学期に入ってから1日も来てないの。」
山口「不登校ってやつですか?」
白鳥「ううん。そういう約束なのっ」
山口「約束?」
馬場「あー相当な悪でしてね。中学時代から何度も暴力沙汰起こしてるんです。」
白鳥「本当なら少年院送りなんだろうけど、彼のお父さんが地元の有力者なのよね〜」
馬場「どこも入学拒否だったんですが、理事長は小田切の父親に泣きつかれて断りきれなかったようです。」
白鳥「でも、1ヶ月くらい前に矢吹くんと派手な喧嘩しちゃって!」
山口「矢吹?…あっ…」
白鳥「彼も結構タイプなのよね〜」
馬場「その後、理事長は彼の父親と話し合ってまあ席を置くだけで登校はさせないということになったんです。その代わり高校卒業の資格は与えると言うことで…」
山口「そんなむちゃくちゃなっ!」
猿渡「山口先生。いま余計なことを考えませんでしたか?」
山口「いえっ…なにも…」
猿渡「本当に?」
山口「本当に!」
猿渡「くれぐれも余計なことしないように!」
山口「んっ!…あとうちのクラスの篠山 麗奈のことなんですが。」
猿渡「彼女のことを気にしなくていいから。」
馬場「彼女も大きな会社の令嬢で、彼女のご両親に頼み込まれて入学資格を与えたようです。多額の寄付金もしていただいてるようで…」
山口「そうなんですか。」