その後も何度かかっちゃんの家にお呼ばれしたり逆に家に来たりしてその度に萌え死にしそうになりつつ、すくすくと順調に成長したある日･･････


「いじゅきゅ！」

･････････はい？
光己さんや引子さんもポカーンとしながらかっちゃんを見る。
そしてまたかっちゃんが天使スマイルをかまし私を抱きしめて

「いじゅきゅ！！」
「アハハハハハッ！まさか真っ先に出久ちゃんの名前を覚えるってブフッ！･･････ハー･･･どんだけ好きなのよ」
「あらいいじゃない可愛くて！嬉しいわ、ありがとう勝己くん」

いやいや嬉しいなんてものじゃないよ！昇天しちゃうよ！なんなのこの子可愛すぎて攫われちゃうって！

とりあえず私も抱きしめ返したら、かっちゃんにビンタされました。
はい、調子に乗るなということですね。すみませんでした！！

「かつきぃいいい！叩いたら駄目でしょ！女の子なんだから傷入ったらどうするの！」
「光己さん大丈夫ですよ！ほら、出久も笑ってますし･･･ね？子供達のじゃれ合いですよ」

そうそう、じゃれ愛だからいいんです！寧ろかっちゃんはデクくんを苛めてくれないといけないからね！

『そのデクはお主なんだがの･･･』
（考えないようにしてたのになんで言っちゃうかな？馬鹿なの？死ぬの？てか神って死ぬの？）
『日に日に口が悪くなってきて儂は心配じゃよ･･･』

それより、と神様が珍しく真剣な声色で話しかけてきた。

『どうやらこの世界はのぅ･･･平行世界ではないかと思うのじゃ』

おおぅ、またなんか壮大な話になりそうじゃないか。まあ、ここは暇神様の話に付き合ってやるか。

（平行世界って･･･パラレルワールドってこと？）
『そうじゃ！つまり、お主がいた世界も平行世界の一部であり、お主が好きなヒロアカという物語も実は平行世界の一部だったというわけじゃ』
（つまり、平行世界がある数の通り漫画の世界もその分の物語があると･･･なるほどわかった。今すぐ私が見てたヒロアカの世界に飛ばして）
『無理じゃ』
（なんでだよ！）
『お主はもうこの世界で生まれておる。つまり、お主が別の世界にまた飛ぶとどうなると思う？この世界のデクは死ぬぞ』

･･････それは困る。というよりそんなに本気で飛ばして欲しいとは実際思ってなかったし、このヒロアカの世界も少ししかまだ経験してないけど楽しいし何よりかっちゃんとの絡みが好きだしね。

『ついでにお主の魂が耐えれず木っ端微塵になって消滅するぞ？』
（私の魂についてはついでかよおい）
『まあ、この世界の主人公は君じゃ。好きに楽しむがよい』
（そのつもりですが何か？？？？）

･････････ん？ちょっと待て。好きに楽しんでいいって言った？え？好きにしていいってことは原作通りにいかなくてもいi（ry

『なるべく原作通りによろしくのぅ』
（チッッッッ！！！！！）

私の考えもお見通しってことかよ畜生！！！！