与無覚醒編
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私はステインの個性でどうすることも出来ず、ただこの戦いを眺めてることしか出来なかった。
圧倒的な戦力差。
無駄のない動き。
見てるだけで分かった。奴は私と戦った時かなり手加減していたことを。
そして今もどこか余裕な雰囲気だ。
飯田くんが大振りの蹴りを繰り出すも難なく避け、右腕を棘が付いた靴で蹴られる。
痛みで蹣跚けた所に頭を踏まれ地面に突っ伏する。
「やめて!相手は子どもよ!」
思わず叫ぶもステインは私を見ようともせず、無慈悲に飯田くんの左肩を刀で突き刺す。
「こいつが望んだことだ・・・警告はしたがこいつは私利私欲に溺れ復讐を優先した、ヒーローにあるまじき行為だ・・・・・・よって、粛清対象だ・・・ハァ・・・こいつもこいつの兄も弱い・・・分かるか?贋物だからだ」
「それでも!!私はーー「黙れ悪党・・・!」!?飯田・・・くん?」
飯田くんは私の言葉を遮り、震えた声で続ける。
そこには、お兄さんに対し尊敬し憧れそしてステインによって憧れのヒーローを潰されてしまった悔しさが滲み出ていた。
「脊髄損傷で下半身麻痺だそうだ・・・!もうヒーロー活動は適わないそうだ!!兄さんは多くの人を救け・・・導いてきた!立派なヒーローなんだ!!おまえが潰していい理由なんてないんだ・・・!」
そうだ。
ステインに飯田くんやネイティヴさんを殺されていい理由なんてない。
ステインが刀を抜き、血を舐める。
舐めた瞬間、飯田くんの表情が変わる。
・・・・・・血?
そういえば、私とステインが初めて会った時もいつの間にかお腹を斬られてた。それに刀で何かを舐めるような仕草をしてた。
そして、私と二度目の戦闘の時も血を舐めていた。
てことは血を舐めることで個性が発動するってことか。
ということは今飯田くんは動けない状態。
やばい。
このままだと私も動けずただ2人が殺される所を何も出来ず眺めることになる。
それは絶対嫌だ!
(・・・・・・どうして?)
不意に頭の中から声が聞こえてきた。
幻聴?いや、幻聴でもなんでもいい。
この現状を変えてくれるなら悪魔だって構わない。
(・・・・・・力が、個性が欲しいの?)
ーーー欲しい
(・・・・・・それによって貴方が忘れたかった記憶が甦ったとしても?)
ーーー目の前で人が死ぬよりはマシだ!
(・・・そう、なら手伝ってあげます・・・コントロールは私に任せて)
声がぱったりと消えた時、喉の奥から暖かい何かがなだれ込んできた。
それを声に出して身体が動き出したと同時にステインが誰かによって殴られ飛ばされる。
「緑谷・・・くん・・・!?」
「救けに来たよ、飯田くん!・・・て、あれ?君は確か・・・」
「与無衰!!それより気をつけて!飯田くんもネイティヴさんもステインの個性で動けなくなってる!」
ナイフを二丁持って警戒しつつ緑谷くんの近くへ行く。
「なるほど・・・与無さん」
「・・・・・・なに?」
「大通りに行ってプロの応援を頼める!?」
「ステインとはちょっと腐れ縁でね・・・あいつが簡単に逃がしてくれるとは思えない・・・それより気をつけて!血を舐められたら身体が動けなくなる!」
「貴重な情報ありがとう・・・(血を舐められたら動きが封じられる・・・そうすると3人が危ない・・・どうする!?)!?与無さん!?」
圧倒的な戦力差。
無駄のない動き。
見てるだけで分かった。奴は私と戦った時かなり手加減していたことを。
そして今もどこか余裕な雰囲気だ。
飯田くんが大振りの蹴りを繰り出すも難なく避け、右腕を棘が付いた靴で蹴られる。
痛みで蹣跚けた所に頭を踏まれ地面に突っ伏する。
「やめて!相手は子どもよ!」
思わず叫ぶもステインは私を見ようともせず、無慈悲に飯田くんの左肩を刀で突き刺す。
「こいつが望んだことだ・・・警告はしたがこいつは私利私欲に溺れ復讐を優先した、ヒーローにあるまじき行為だ・・・・・・よって、粛清対象だ・・・ハァ・・・こいつもこいつの兄も弱い・・・分かるか?贋物だからだ」
「それでも!!私はーー「黙れ悪党・・・!」!?飯田・・・くん?」
飯田くんは私の言葉を遮り、震えた声で続ける。
そこには、お兄さんに対し尊敬し憧れそしてステインによって憧れのヒーローを潰されてしまった悔しさが滲み出ていた。
「脊髄損傷で下半身麻痺だそうだ・・・!もうヒーロー活動は適わないそうだ!!兄さんは多くの人を救け・・・導いてきた!立派なヒーローなんだ!!おまえが潰していい理由なんてないんだ・・・!」
そうだ。
ステインに飯田くんやネイティヴさんを殺されていい理由なんてない。
ステインが刀を抜き、血を舐める。
舐めた瞬間、飯田くんの表情が変わる。
・・・・・・血?
そういえば、私とステインが初めて会った時もいつの間にかお腹を斬られてた。それに刀で何かを舐めるような仕草をしてた。
そして、私と二度目の戦闘の時も血を舐めていた。
てことは血を舐めることで個性が発動するってことか。
ということは今飯田くんは動けない状態。
やばい。
このままだと私も動けずただ2人が殺される所を何も出来ず眺めることになる。
それは絶対嫌だ!
(・・・・・・どうして?)
不意に頭の中から声が聞こえてきた。
幻聴?いや、幻聴でもなんでもいい。
この現状を変えてくれるなら悪魔だって構わない。
(・・・・・・力が、個性が欲しいの?)
ーーー欲しい
(・・・・・・それによって貴方が忘れたかった記憶が甦ったとしても?)
ーーー目の前で人が死ぬよりはマシだ!
(・・・そう、なら手伝ってあげます・・・コントロールは私に任せて)
声がぱったりと消えた時、喉の奥から暖かい何かがなだれ込んできた。
それを声に出して身体が動き出したと同時にステインが誰かによって殴られ飛ばされる。
「緑谷・・・くん・・・!?」
「救けに来たよ、飯田くん!・・・て、あれ?君は確か・・・」
「与無衰!!それより気をつけて!飯田くんもネイティヴさんもステインの個性で動けなくなってる!」
ナイフを二丁持って警戒しつつ緑谷くんの近くへ行く。
「なるほど・・・与無さん」
「・・・・・・なに?」
「大通りに行ってプロの応援を頼める!?」
「ステインとはちょっと腐れ縁でね・・・あいつが簡単に逃がしてくれるとは思えない・・・それより気をつけて!血を舐められたら身体が動けなくなる!」
「貴重な情報ありがとう・・・(血を舐められたら動きが封じられる・・・そうすると3人が危ない・・・どうする!?)!?与無さん!?」