序章
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事の始まりは中国・軽慶市。「発光する赤子」が産まれた!というニュースが報じられた。
以降、世界各地で超常能力を持った者が確認され、その原因は不明のまま時が流れていった・・・。
いつしか「超常」は「超常」でなくなり、「日常」に変わる。
そして現代。
世界は、今や総人口のうち約8割が何らかの「特異体質」を持つ、超人社会となっていた。
そして、私与無 衰はその2割の「特異体質」というものが一切ない俗にいう・・・無個性だ。
私も小さい頃はよくヒーローに憧れた。私も平和の象徴、オールマイトみたいになりたい、と・・・
でも現実は甘くなかった。普通だったら幼稚園3歳くらいから徐々に個性が出始めるのにも関わらず、私には何も個性が出てこなかった。
そこで私は無個性なんだと幼いながらも理解した。
私はそれでも夢が諦めきれなくて、個性が無いなら代わりに身体能力を上げればいいとスポーツ関連は手当り次第覚え身につけた。
初めはみんな無個性の私を馬鹿にしていた。
個性だらけのこの世界で無個性である私はみんなから見れば異端者だろう。
そのことは理解はしていたけど、やっぱり悔しい。
この悔しさをスポーツにひたすら想いを込めて鍛錬をしまくった。
すると周りも嘲笑っていたが、段々馬鹿にしてくる人達が少なくなっていき中学に入った頃、ようやく親友と思える友達もできた。
そして、月日は経ち3年のとある日ーーー・・・・・・・・・
「はーい、皆さん受験シーズンとなってきましたー!今から配るこの用紙に志望校書いてねー♪」
先生がルンルンでプリントを配る。
「んー、でもぉ・・・みんな、ヒーロー志望だよね☆」
「「「「うおおおおおおおおおお!!!!!!」」」」
その言葉を皮切りにクラスの皆が個性をひけらかしながら雄叫びをあげる。
その雄叫びに私は思わず顔を顰める。
あぁ、煩いなぁ・・・
「衰ちゃん衰ちゃん!」
後ろの席にいるかわいい親友が私の肩を可愛くトントンと叩きながら呼びかける。
「なに?どうしたの透?」
後ろにいる親友、葉隠透の方へ身体を向け話しかける。
「えへへへへ、あのねあのね!私雄英受けることにしたんだよ!」
えっへん!と鼻息荒くふんすふんすしてる透。
うん、可愛い。
・・・でも、確か雄英って・・・・・・・・・
「雄英って超エリート校だよね?もしかして、ヒーロー科に?」
「もちのろんだよ衰ちゃん!受かったらお祝いしてよね!ね!」
「おーけー、受かったら北海道生キャラメルあげるわ」
「やったぁー!絶対だよ!?あげなかったら絶交だからね!」
「生キャラメルで絶交って・・・」
流石、キャラメルには目がないなぁ・・・
苦笑しながら手元に渡されたプリントを見る。
・・・受験先どこにしようかなぁ・・・
「衰ちゃんもしかしてまだ決めてない????」
「うーん、実はそうなんだよねぇ・・・スポーツ強い所に行こうかなと思ってるけど」
「すいちゃんスポーツ馬鹿だもんね!」
「馬鹿は余計だ!」
軽く拳骨食らわせてやると、可愛らしく痛いよぉ〜と言いながら頭を抱える仕草をしてる。
うん、可愛い。
「はいはーい!みんな静かにー!このプリントは明日までに出すこと!では今日のHRは終了!」
それと同時にクラスのみんなは帰ったりお話したりとざわつき始めた。
「衰ちゃん今日はなんの訓練するの?」
「あー、今日はパルクールの練習がてら帰ろうかと思ってる」
「また!?本当に凄いよね衰ちゃん!私も見習って雄英に受かるために頑張らなきゃ!」
透は本当に凄い。もう将来に向かって目標をたててるんだから。
なら、私は?無個性なのにそれでもヒーローになるのを諦めきれなくてただ身体を鍛え続けてる私は将来何になりたいんだろ・・・
「衰ちゃん?」
うーん・・・・・・
「おーい?」
警察官・・・とか?
「もしもーし」
いやいや、私柔道とか格闘技苦手だし・・・
「わぁ!!!!」
「うわあああ!!!!?」
心臓止まるかと思った!
突然耳元で大きな声出されたからビクッとなったよ!
声の先に目をやるともう!とぷんすこな透がいた。
「声掛けても全然反応無いし考え事してたでしょ!」
「あははー・・・まぁ、ね」
「んもう!とにかく一緒に帰ろ!」
「あー、ごめん!今日行くとこあんのよ」
「えー!」
「ほんとごめん!今度埋め合わせするから!」
絶対だからねー!
多分両手を上げながらブンブンと手を振ってる友人に手を振り返しながら走り階段を駆け下りる。
そしてそのまま下駄箱に着き、靴に変えて走り出す。
まあ、靴と言っても運動靴なんだけど。
3年になって部活も引退になり普段より身体を動かす機会が少なくなったから最近保須市にあるジムに通い始めた。
あそこは学校からも距離的にそんな遠くないし都合がいいからほぼ毎日通いつめてるんだよねぇ。
ごめん、透。私はどうしても限界まで動きまわらないと生きていけない身体になってしまったのだ。
そう頭で考えながら駅までのいつものコースを飛び回ったり走り回ったりしてる。
え?なんで飛び回るかって?
そりゃ、ビルとビルの間を屋上まで連続飛びして屋上着いたら駅まで建物から建物へ忍者の如く走り回っているからだよ。
ヒーローといったって自分自身の身体能力の高さ、反射神経さが必要不可欠だからね。
私はそこに5歳くらいの頃に気づいて即行動に移した訳だがーーー・・・
どんどん嫌な気持ちになりながら徐々にスピードを落としてとうとう、立ち止まってしまい、その場に蹲る。
「個性が無けりゃ、ヒーローにはなれないよね・・・?」
ポツリと吐いたその言葉は空をさ迷った・・・
以降、世界各地で超常能力を持った者が確認され、その原因は不明のまま時が流れていった・・・。
いつしか「超常」は「超常」でなくなり、「日常」に変わる。
そして現代。
世界は、今や総人口のうち約8割が何らかの「特異体質」を持つ、超人社会となっていた。
そして、私与無 衰はその2割の「特異体質」というものが一切ない俗にいう・・・無個性だ。
私も小さい頃はよくヒーローに憧れた。私も平和の象徴、オールマイトみたいになりたい、と・・・
でも現実は甘くなかった。普通だったら幼稚園3歳くらいから徐々に個性が出始めるのにも関わらず、私には何も個性が出てこなかった。
そこで私は無個性なんだと幼いながらも理解した。
私はそれでも夢が諦めきれなくて、個性が無いなら代わりに身体能力を上げればいいとスポーツ関連は手当り次第覚え身につけた。
初めはみんな無個性の私を馬鹿にしていた。
個性だらけのこの世界で無個性である私はみんなから見れば異端者だろう。
そのことは理解はしていたけど、やっぱり悔しい。
この悔しさをスポーツにひたすら想いを込めて鍛錬をしまくった。
すると周りも嘲笑っていたが、段々馬鹿にしてくる人達が少なくなっていき中学に入った頃、ようやく親友と思える友達もできた。
そして、月日は経ち3年のとある日ーーー・・・・・・・・・
「はーい、皆さん受験シーズンとなってきましたー!今から配るこの用紙に志望校書いてねー♪」
先生がルンルンでプリントを配る。
「んー、でもぉ・・・みんな、ヒーロー志望だよね☆」
「「「「うおおおおおおおおおお!!!!!!」」」」
その言葉を皮切りにクラスの皆が個性をひけらかしながら雄叫びをあげる。
その雄叫びに私は思わず顔を顰める。
あぁ、煩いなぁ・・・
「衰ちゃん衰ちゃん!」
後ろの席にいるかわいい親友が私の肩を可愛くトントンと叩きながら呼びかける。
「なに?どうしたの透?」
後ろにいる親友、葉隠透の方へ身体を向け話しかける。
「えへへへへ、あのねあのね!私雄英受けることにしたんだよ!」
えっへん!と鼻息荒くふんすふんすしてる透。
うん、可愛い。
・・・でも、確か雄英って・・・・・・・・・
「雄英って超エリート校だよね?もしかして、ヒーロー科に?」
「もちのろんだよ衰ちゃん!受かったらお祝いしてよね!ね!」
「おーけー、受かったら北海道生キャラメルあげるわ」
「やったぁー!絶対だよ!?あげなかったら絶交だからね!」
「生キャラメルで絶交って・・・」
流石、キャラメルには目がないなぁ・・・
苦笑しながら手元に渡されたプリントを見る。
・・・受験先どこにしようかなぁ・・・
「衰ちゃんもしかしてまだ決めてない????」
「うーん、実はそうなんだよねぇ・・・スポーツ強い所に行こうかなと思ってるけど」
「すいちゃんスポーツ馬鹿だもんね!」
「馬鹿は余計だ!」
軽く拳骨食らわせてやると、可愛らしく痛いよぉ〜と言いながら頭を抱える仕草をしてる。
うん、可愛い。
「はいはーい!みんな静かにー!このプリントは明日までに出すこと!では今日のHRは終了!」
それと同時にクラスのみんなは帰ったりお話したりとざわつき始めた。
「衰ちゃん今日はなんの訓練するの?」
「あー、今日はパルクールの練習がてら帰ろうかと思ってる」
「また!?本当に凄いよね衰ちゃん!私も見習って雄英に受かるために頑張らなきゃ!」
透は本当に凄い。もう将来に向かって目標をたててるんだから。
なら、私は?無個性なのにそれでもヒーローになるのを諦めきれなくてただ身体を鍛え続けてる私は将来何になりたいんだろ・・・
「衰ちゃん?」
うーん・・・・・・
「おーい?」
警察官・・・とか?
「もしもーし」
いやいや、私柔道とか格闘技苦手だし・・・
「わぁ!!!!」
「うわあああ!!!!?」
心臓止まるかと思った!
突然耳元で大きな声出されたからビクッとなったよ!
声の先に目をやるともう!とぷんすこな透がいた。
「声掛けても全然反応無いし考え事してたでしょ!」
「あははー・・・まぁ、ね」
「んもう!とにかく一緒に帰ろ!」
「あー、ごめん!今日行くとこあんのよ」
「えー!」
「ほんとごめん!今度埋め合わせするから!」
絶対だからねー!
多分両手を上げながらブンブンと手を振ってる友人に手を振り返しながら走り階段を駆け下りる。
そしてそのまま下駄箱に着き、靴に変えて走り出す。
まあ、靴と言っても運動靴なんだけど。
3年になって部活も引退になり普段より身体を動かす機会が少なくなったから最近保須市にあるジムに通い始めた。
あそこは学校からも距離的にそんな遠くないし都合がいいからほぼ毎日通いつめてるんだよねぇ。
ごめん、透。私はどうしても限界まで動きまわらないと生きていけない身体になってしまったのだ。
そう頭で考えながら駅までのいつものコースを飛び回ったり走り回ったりしてる。
え?なんで飛び回るかって?
そりゃ、ビルとビルの間を屋上まで連続飛びして屋上着いたら駅まで建物から建物へ忍者の如く走り回っているからだよ。
ヒーローといったって自分自身の身体能力の高さ、反射神経さが必要不可欠だからね。
私はそこに5歳くらいの頃に気づいて即行動に移した訳だがーーー・・・
どんどん嫌な気持ちになりながら徐々にスピードを落としてとうとう、立ち止まってしまい、その場に蹲る。
「個性が無けりゃ、ヒーローにはなれないよね・・・?」
ポツリと吐いたその言葉は空をさ迷った・・・
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