第22話 狂【くりーむ】
一方、弥子と強制的に分断されたポルナレフ、アヴドゥル、イギーは地下から一階へと移動し、弥子を助けに向かうかどうかで揉めていた。
「アヴドゥル! なんでヤコを助けねえんだ! それでも仲間かよッ!」
「落ち着け、ポルナレフ! 助けると言ったって、どうやって助けるんだ。地下は崩壊してしまったのだぞ! その上、まだジョースターさんたちとも合流できていないんだ!」
「だけどよぉっ…。………アヴドゥル」
「ああ、誰かいるな」
アヴドゥルの生命探知機に何か引っかかった。二人ともスタンドを出し、警戒態勢に入る。それに対してイギーは、とくに警戒することもなく近寄っていった。
(バッ、おい、イギー!)
声を出せないポルナレフが止めようとするが、イギーは見向きもしない。
向こうも、臆せずに近づく気配に気づいたのか、立ち止まった。
「イギー! 君だったのか!」
その正体は花京院だった。承太郎とジョセフも共にいる。
「ジョースターさん!」
「承太郎、花京院! 無事だったのか!」
「ああ。なんとかね」
「……弥子はどうした」
承太郎の問いかけに、ポルナレフとアヴドゥルの顔が曇る。
「まさか、弥子ちゃんになにか…!?」
「何があったのか、聞かせてもらえるか?」
▼▲▼▲▼
「なるほどのう…」
二人の説明に、皆暗い顔をした。承太郎たちだって、地上階へと移動する際に地下が崩壊したのを見ている。絶望的だった。
「じじい、念写で居場所を特定することは?」
「可能じゃが…DIOがいつ襲ってくるのかも分からん場所で、救出作業は…」
「いいからやれ」
「そうじゃな…。では、紫の隠者ハーミットパープル!」
ジョセフが弥子の現在地を念写すると、弥子を示す小石は弥子が地上にいることを示した。
「生きてる…ヤコは生きてるぜッ」
「ああ、よかった…本当に」
「それに、敵のスタンド使いを示す小石が動かんところを見ると…どうやら桂木が敵を倒したようじゃな」
「だが、さっきから弥子は一歩も動いてねーぜ…。動けねえんじゃねえのか」
「なら、早く助けにいかないと」
「しかし、そうこうしている内に日が暮れてしまう。そうなるとDIOを倒す算段がつかなくなるぞ」
「…ふむ、ならばこうしよう。このメンバーから一人選出し、そいつが桂木を助けに行く。…イギー、頼めるな」
「いぎ」
「イギー、事前にSPW財団の隠れアジトを教えたのを覚えているな?……よし、ではそこまで桂木を連れて行ってくれ。メモを渡すから、SPW財団員に見せるんだ。そして、我々が戻るまで待機していてくれ」
「ふんっ」
「ヤコのこと、頼むぜ。お前も前足怪我してんだから、無理すんじゃねーぞ」
「あぎっ」
弥子の元まで走るイギーを見送って、五人はDIOがいるであろう二階に足を踏み入れた。
「アヴドゥル! なんでヤコを助けねえんだ! それでも仲間かよッ!」
「落ち着け、ポルナレフ! 助けると言ったって、どうやって助けるんだ。地下は崩壊してしまったのだぞ! その上、まだジョースターさんたちとも合流できていないんだ!」
「だけどよぉっ…。………アヴドゥル」
「ああ、誰かいるな」
アヴドゥルの生命探知機に何か引っかかった。二人ともスタンドを出し、警戒態勢に入る。それに対してイギーは、とくに警戒することもなく近寄っていった。
(バッ、おい、イギー!)
声を出せないポルナレフが止めようとするが、イギーは見向きもしない。
向こうも、臆せずに近づく気配に気づいたのか、立ち止まった。
「イギー! 君だったのか!」
その正体は花京院だった。承太郎とジョセフも共にいる。
「ジョースターさん!」
「承太郎、花京院! 無事だったのか!」
「ああ。なんとかね」
「……弥子はどうした」
承太郎の問いかけに、ポルナレフとアヴドゥルの顔が曇る。
「まさか、弥子ちゃんになにか…!?」
「何があったのか、聞かせてもらえるか?」
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「なるほどのう…」
二人の説明に、皆暗い顔をした。承太郎たちだって、地上階へと移動する際に地下が崩壊したのを見ている。絶望的だった。
「じじい、念写で居場所を特定することは?」
「可能じゃが…DIOがいつ襲ってくるのかも分からん場所で、救出作業は…」
「いいからやれ」
「そうじゃな…。では、紫の隠者ハーミットパープル!」
ジョセフが弥子の現在地を念写すると、弥子を示す小石は弥子が地上にいることを示した。
「生きてる…ヤコは生きてるぜッ」
「ああ、よかった…本当に」
「それに、敵のスタンド使いを示す小石が動かんところを見ると…どうやら桂木が敵を倒したようじゃな」
「だが、さっきから弥子は一歩も動いてねーぜ…。動けねえんじゃねえのか」
「なら、早く助けにいかないと」
「しかし、そうこうしている内に日が暮れてしまう。そうなるとDIOを倒す算段がつかなくなるぞ」
「…ふむ、ならばこうしよう。このメンバーから一人選出し、そいつが桂木を助けに行く。…イギー、頼めるな」
「いぎ」
「イギー、事前にSPW財団の隠れアジトを教えたのを覚えているな?……よし、ではそこまで桂木を連れて行ってくれ。メモを渡すから、SPW財団員に見せるんだ。そして、我々が戻るまで待機していてくれ」
「ふんっ」
「ヤコのこと、頼むぜ。お前も前足怪我してんだから、無理すんじゃねーぞ」
「あぎっ」
弥子の元まで走るイギーを見送って、五人はDIOがいるであろう二階に足を踏み入れた。
