第19話 影【せとしん】
目を負傷した花京院を残し、ジョースター一行は旅を進めた。
エドフにて刀のスタンド、「アヌビス神」との戦いで承太郎とポルナレフが負傷した。いわく、策や術を使わない正統派スタンドだったらしく、かなり苦戦したようだ。
そして一行は、「死者の都」と呼ばれるネクロポリスまでやってきた。先日のアヌビス神との戦いもあり、全員何かしらの怪我を負っている。DIOと戦うには不十分と言える状態だ。そこで一行はルクソールに滞在して傷を癒やそうという結論に達した。
▼▲▼▲▼
ルクソールのホテルに泊まった翌日、承太郎、ポルナレフ、弥子の三人はアヴドゥルとジョセフが起きてくるのを待っていた。
途中ジョセフと同室だったアヴドゥルが様子を確認しに行った、が、それ以来二人とも降りてくる気配がない。
ぐきゅるるるぅ~。ぐぅおぅるるるぅ~。
「ヤコ。お前のその腹の虫、どうにかならねえのか~?」
「う…ごめん、ポルナレフさん。お腹すいちゃって…」
盛大にお腹の音を鳴らす弥子を、ポルナレフがからかう。
「確かオメー、食ったもんがそのままスタンドに影響する、とか言ってなかったか」
「えっ、そうなの?」
承太郎の言葉に、ポルナレフが驚く。
「うん、実はそうなんだ。今まではなにかしら間食用に持ち歩いてたんだけど、今なにも持ってなくてさ…。この状態で敵に襲われたら、ちょっとやばいかも……」
「なるほどなー。お前のスタンドって便利な能力が多いけど、不便なとこも多いよな」
「まあね」
苦笑する弥子。
「…にしても、じじいとアヴドゥル、やはり遅すぎるな…」
「確かに。いつもならもうとっくに準備できてるはずなのに…」
「敵と遭遇しているのかもしれん」
「ちょいと見に行ったほうがいいかな」
「ああ。やれやれだがな」
三人はイギーを連れて、ジョセフとアヴドゥルを探しに行った。
▼▲▼▲▼
しばらく町を散策していると、弥子はポルナレフがいないことに気づいた。
「あれ? 承太郎くん、ポルナレフさんとはぐれちゃったみたい」
「…やれやれだ。探す対象が一人増えたな」
「もー、どこに行ったのかなー。ポルナレフさーん」
ぐねぐねと曲がり角の多い道を、承太郎と弥子は周囲を見まわしながら歩いていた。
すると、ドンッと子供が承太郎の足にぶつかる。
「わっ、君だいじょうぶ? 怪我はない?」
「…えっ、あっ…ヤ…えーと…ヤウ…ヤエ…」
「?」
その子供は弥子を見てなにかを言おうとしている、がまるで言葉が出てこないかのようにどもった。
「おい、ぼうや…。今、この辺でフランス人の男を見なかったか? 身長はこのぐらいで、君にちょっと似た髪型をしているんだが…」
「! そっ、それはぼくだッ! ぼくっ、ぼくっ」
承太郎の言葉に、少年は自分を指さして主張した。
「やれやれ。子供に聞いたのが間違いだったぜ」
承太郎はそう言って、立ち去ろうとした。
「待って、承太郎くん」
弥子の声に、承太郎が振り向く。
「この子、ポルナレフさんとなにか関係しているのかもしれない」
「えっ」
「あ?」
エドフにて刀のスタンド、「アヌビス神」との戦いで承太郎とポルナレフが負傷した。いわく、策や術を使わない正統派スタンドだったらしく、かなり苦戦したようだ。
そして一行は、「死者の都」と呼ばれるネクロポリスまでやってきた。先日のアヌビス神との戦いもあり、全員何かしらの怪我を負っている。DIOと戦うには不十分と言える状態だ。そこで一行はルクソールに滞在して傷を癒やそうという結論に達した。
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ルクソールのホテルに泊まった翌日、承太郎、ポルナレフ、弥子の三人はアヴドゥルとジョセフが起きてくるのを待っていた。
途中ジョセフと同室だったアヴドゥルが様子を確認しに行った、が、それ以来二人とも降りてくる気配がない。
ぐきゅるるるぅ~。ぐぅおぅるるるぅ~。
「ヤコ。お前のその腹の虫、どうにかならねえのか~?」
「う…ごめん、ポルナレフさん。お腹すいちゃって…」
盛大にお腹の音を鳴らす弥子を、ポルナレフがからかう。
「確かオメー、食ったもんがそのままスタンドに影響する、とか言ってなかったか」
「えっ、そうなの?」
承太郎の言葉に、ポルナレフが驚く。
「うん、実はそうなんだ。今まではなにかしら間食用に持ち歩いてたんだけど、今なにも持ってなくてさ…。この状態で敵に襲われたら、ちょっとやばいかも……」
「なるほどなー。お前のスタンドって便利な能力が多いけど、不便なとこも多いよな」
「まあね」
苦笑する弥子。
「…にしても、じじいとアヴドゥル、やはり遅すぎるな…」
「確かに。いつもならもうとっくに準備できてるはずなのに…」
「敵と遭遇しているのかもしれん」
「ちょいと見に行ったほうがいいかな」
「ああ。やれやれだがな」
三人はイギーを連れて、ジョセフとアヴドゥルを探しに行った。
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しばらく町を散策していると、弥子はポルナレフがいないことに気づいた。
「あれ? 承太郎くん、ポルナレフさんとはぐれちゃったみたい」
「…やれやれだ。探す対象が一人増えたな」
「もー、どこに行ったのかなー。ポルナレフさーん」
ぐねぐねと曲がり角の多い道を、承太郎と弥子は周囲を見まわしながら歩いていた。
すると、ドンッと子供が承太郎の足にぶつかる。
「わっ、君だいじょうぶ? 怪我はない?」
「…えっ、あっ…ヤ…えーと…ヤウ…ヤエ…」
「?」
その子供は弥子を見てなにかを言おうとしている、がまるで言葉が出てこないかのようにどもった。
「おい、ぼうや…。今、この辺でフランス人の男を見なかったか? 身長はこのぐらいで、君にちょっと似た髪型をしているんだが…」
「! そっ、それはぼくだッ! ぼくっ、ぼくっ」
承太郎の言葉に、少年は自分を指さして主張した。
「やれやれ。子供に聞いたのが間違いだったぜ」
承太郎はそう言って、立ち去ろうとした。
「待って、承太郎くん」
弥子の声に、承太郎が振り向く。
「この子、ポルナレフさんとなにか関係しているのかもしれない」
「えっ」
「あ?」
