第9話 吊【つられたおとこ】
カルカッタのとあるホテルにて。
ホテル内のレストランで、五人は夕食を食べていた。メンバーの数が減ったせいか、喧嘩別れしてしまったせいか、その様子は普段と比べると静かなものだった。
「……………」
「…い。おい、桂木」
「……へっ?」
「どうしたんだい、弥子ちゃん。ぼーっとして」
「う、ううん。なんでもない」
笑ってごまかそうとする弥子だが、いつもより明らかに食事の量が少なくなっていることに、全員気がついていた。
「ポルナレフのことか?」
「あ、えっと…」
「彼には彼の旅の目的がある。今まではそれがわしらと偶然重なっていた。そして今回、その偶然が終わった。それだけの話じゃよ」
「うん、そうなんだけど…」
考え込む弥子に、ジョセフはじっと次の言葉を待った。
「どんなに冷静な人でも、どんなに戦い慣れている人でも…自分の家族を殺された人を目の前にすると、…自分を抑えられないの。誰だってそうだよ」
弥子の目は、どこか遠いところを見ていた。
(あの人もそうだったし、…私もそう。お父さんを殺した犯人を知ったとき、私は怒りとやるせなさでいっぱいだった)
そんな弥子を、四人は心配そうに見ていた。
ホテル内のレストランで、五人は夕食を食べていた。メンバーの数が減ったせいか、喧嘩別れしてしまったせいか、その様子は普段と比べると静かなものだった。
「……………」
「…い。おい、桂木」
「……へっ?」
「どうしたんだい、弥子ちゃん。ぼーっとして」
「う、ううん。なんでもない」
笑ってごまかそうとする弥子だが、いつもより明らかに食事の量が少なくなっていることに、全員気がついていた。
「ポルナレフのことか?」
「あ、えっと…」
「彼には彼の旅の目的がある。今まではそれがわしらと偶然重なっていた。そして今回、その偶然が終わった。それだけの話じゃよ」
「うん、そうなんだけど…」
考え込む弥子に、ジョセフはじっと次の言葉を待った。
「どんなに冷静な人でも、どんなに戦い慣れている人でも…自分の家族を殺された人を目の前にすると、…自分を抑えられないの。誰だってそうだよ」
弥子の目は、どこか遠いところを見ていた。
(あの人もそうだったし、…私もそう。お父さんを殺した犯人を知ったとき、私は怒りとやるせなさでいっぱいだった)
そんな弥子を、四人は心配そうに見ていた。
