第3話 塔【はいいろ】
弥子たちが出発の準備をする傍ら、ジョセフの知り合いであるというSPW財団の人たちがやってきてホリィの看護を始めた。
制限時間は五十日。五十日が過ぎるまでにDIOを倒すしか、ホリィを救う道はないという。
▼▲▼▲▼
成田からカイロまで、飛行機に乗って飛び立った五人。
弥子は承太郎とジョセフの後ろの席に座って、仮眠を取っていた。
いくらか経った頃、弥子は妙な気配を感じ、ふっと目が覚めた。薄暗い機内に虫の羽音が響いた気がしたのだ。他の四人も目を覚まし、周囲の様子を窺っている。
よくよく見ると、クワガタ虫のような灰色のスタンドが座席の間を縫うようにして飛び回っていた。
「早くも新手のDIOのスタンド使いか!」
「ありうる…虫の形をしたスタンド…JOJO! 君の頭の横にいるぞ!」
承太郎が星の白金スタープラチナで攻撃を仕掛ける。が、それはいともたやすく避けられてしまった。そして敵スタンドはその勢いのまま、星の白金スタープラチナの口に針のようなものを突き刺した。
間一髪のところで針を止めた承太郎。そしてアヴドゥルによると、そのスタンドの名前は『灰色の塔タワーオブグレー』。
灰色の塔タワーオブグレーは挑発するように、乗客四人の舌をまとめて引きちぎり、舌から溢れ出た血で、機内の壁に『Massacre!皆殺し!』と綴った。
(ひどい…!)
ただ自分の力を見せつけるためだけに、無関係の人を殺す。規模は異なるが、かつてシックスやその部下達がしたのと同じ行為に、弥子は無意識にこぶしを握った。
「焼き殺してくれる! 魔術師の赤マジシャンズレッド!」
「イルミネイト・スルー・ロンリネス!」
アヴドゥルに続いて弥子もスタンドを出すが、二人のスタンドのスピードでは灰色の塔タワーオブグレーを仕留めきれない。
「待て! 待つんだ、弥子、アヴドゥル!」
二人を制した後、起きてきた乗客に当て身をくらわせて、花京院は宣言した。
「ここは私のスタンド、法皇の緑ハイエロファントグリーンこそヤツを始末するのにふさわしい」
▼▲▼▲▼
撃ち出したエメラルドスプラッシュを囮に使い、ハイエロファントの触脚で灰色の塔タワーオブグレーを捕らえた花京院。その本体は先ほど花京院が当て身をくらわせたはずの老人だった。
本体が戦闘不能になったのを確認した後、飛行機が傾くのを感じたジョセフは操縦室に向かった。そして五人は、機長・副機長共に舌を抜かれて絶命しているのを発見する。
ジョセフの操縦により飛行機はなんとか海上に不時着し、香港まで辿り着いたのだった。
制限時間は五十日。五十日が過ぎるまでにDIOを倒すしか、ホリィを救う道はないという。
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成田からカイロまで、飛行機に乗って飛び立った五人。
弥子は承太郎とジョセフの後ろの席に座って、仮眠を取っていた。
いくらか経った頃、弥子は妙な気配を感じ、ふっと目が覚めた。薄暗い機内に虫の羽音が響いた気がしたのだ。他の四人も目を覚まし、周囲の様子を窺っている。
よくよく見ると、クワガタ虫のような灰色のスタンドが座席の間を縫うようにして飛び回っていた。
「早くも新手のDIOのスタンド使いか!」
「ありうる…虫の形をしたスタンド…JOJO! 君の頭の横にいるぞ!」
承太郎が星の白金スタープラチナで攻撃を仕掛ける。が、それはいともたやすく避けられてしまった。そして敵スタンドはその勢いのまま、星の白金スタープラチナの口に針のようなものを突き刺した。
間一髪のところで針を止めた承太郎。そしてアヴドゥルによると、そのスタンドの名前は『灰色の塔タワーオブグレー』。
灰色の塔タワーオブグレーは挑発するように、乗客四人の舌をまとめて引きちぎり、舌から溢れ出た血で、機内の壁に『Massacre!皆殺し!』と綴った。
(ひどい…!)
ただ自分の力を見せつけるためだけに、無関係の人を殺す。規模は異なるが、かつてシックスやその部下達がしたのと同じ行為に、弥子は無意識にこぶしを握った。
「焼き殺してくれる! 魔術師の赤マジシャンズレッド!」
「イルミネイト・スルー・ロンリネス!」
アヴドゥルに続いて弥子もスタンドを出すが、二人のスタンドのスピードでは灰色の塔タワーオブグレーを仕留めきれない。
「待て! 待つんだ、弥子、アヴドゥル!」
二人を制した後、起きてきた乗客に当て身をくらわせて、花京院は宣言した。
「ここは私のスタンド、法皇の緑ハイエロファントグリーンこそヤツを始末するのにふさわしい」
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撃ち出したエメラルドスプラッシュを囮に使い、ハイエロファントの触脚で灰色の塔タワーオブグレーを捕らえた花京院。その本体は先ほど花京院が当て身をくらわせたはずの老人だった。
本体が戦闘不能になったのを確認した後、飛行機が傾くのを感じたジョセフは操縦室に向かった。そして五人は、機長・副機長共に舌を抜かれて絶命しているのを発見する。
ジョセフの操縦により飛行機はなんとか海上に不時着し、香港まで辿り着いたのだった。
