真実を映す鏡 5
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「おいしいパンですよー!!」
井上が廃棄パンをニコニコと持って来る。今の俺の部屋にはいつものメンバーとイモ山さんの後任の死神がいる。だけど。紫乃だけがいない――。
イモ山さんの後任の二人の死神は虚に襲われ重傷だった。一人はわりと早めに起きたがもう一人の男の方はまる一日寝込んでいた。
男の方の死神が起きて二人でギャーギャーと騒いでいる中、俺は「そういや」と声をかける。
「お前の名前まだ聞いてなかったな――……」
「そうだな」
この場にそぐわないやけに落ち着いた声が耳に入る。
「!!!」
誰だっ!
「答えておこう。イーバーン」
「!!!」
いつの間にか男が部屋に入ってきている。男は白い服を纏い、左目は仮面で覆われている。しかもベッドの上に立っていた。
「フルネームが知りたいか? アズギアロ・イーバーンだ。他に質問は?」
「誰だか知らねーが。とりあえずベッドから下りろ」
男はジロリと周囲を眺め、俺に目線を移す。
「失礼。もう一度言って貰えるかな。よく聞き取れなかった」
「誰だか知らねーが。とりあえずベッドから下りろって言ったんだよ」
「断る!」
その言葉を相手が言い終わるか、終わらないかの間に、首に右足を当てた。男は俺の蹴りで一気に後方に飛ばされる。
「何者だ?」
「破面じゃないのか? 顔についていたのは虚の仮面に見えた」
茶渡と石田の言葉に俺は「さあな」と答えてから、代行証で装束姿に変わる。
「とりあえずここに戻ってくると面倒だから外で追い返してくる!」
「わかった! 俺達もパンを食べたらすぐに行く!」
そう言った茶渡はともかく、石田は既にパンを頬張っている。
ったくあいつら……。
俺は外に出ながら少し考える。
あの男の出現に紫乃の失踪。何かが緩やかに起きている気がする。
男は地面でうずくまっていた。
「ぐウ……ッ。なんでいきなり蹴るんだ……。バカなんじゃないのか……!」
「おい! お前どうせ俺に用があるんだろ! 構ってやるからついて来い!」
そう問いかけると男は顔を上げる。
「貴様に用があるだと……? うぬぼれるなよ。貴様こそ私が何者なのか興味があるんじゃないのか……!?」
「無えよ! 行くぞ!」
俺が移動を始めると男もなんだかんだ言いながらついてくる。
やっぱり俺に用があるんじゃねーか。
そう思いながらチラリと後ろを振り返る。男の顔にはやはり仮面がついている。
「……石田の見立て通り、お前、破面なのか? 俺に何の用だ? 藍染の復讐って訳じゃねぇんだろ?」
「……破面?」
「一人か? 誰かの命令か? 俺に戦いを仕掛けて何の得がある?」
「私が破面?」
一気に男の雰囲気が変わる。空気がビリビリと震えた。
「……何だよ」
「……私は破面では無い」
男がふいに左手を振りかざす。と、巨大な弓型の武器を出現させる。だが……。その武器を出現させるほんの一瞬前。銀で出来たどこか見覚えのあるブレスレットを目で捉えていた。
井上が廃棄パンをニコニコと持って来る。今の俺の部屋にはいつものメンバーとイモ山さんの後任の死神がいる。だけど。紫乃だけがいない――。
イモ山さんの後任の二人の死神は虚に襲われ重傷だった。一人はわりと早めに起きたがもう一人の男の方はまる一日寝込んでいた。
男の方の死神が起きて二人でギャーギャーと騒いでいる中、俺は「そういや」と声をかける。
「お前の名前まだ聞いてなかったな――……」
「そうだな」
この場にそぐわないやけに落ち着いた声が耳に入る。
「!!!」
誰だっ!
「答えておこう。イーバーン」
「!!!」
いつの間にか男が部屋に入ってきている。男は白い服を纏い、左目は仮面で覆われている。しかもベッドの上に立っていた。
「フルネームが知りたいか? アズギアロ・イーバーンだ。他に質問は?」
「誰だか知らねーが。とりあえずベッドから下りろ」
男はジロリと周囲を眺め、俺に目線を移す。
「失礼。もう一度言って貰えるかな。よく聞き取れなかった」
「誰だか知らねーが。とりあえずベッドから下りろって言ったんだよ」
「断る!」
その言葉を相手が言い終わるか、終わらないかの間に、首に右足を当てた。男は俺の蹴りで一気に後方に飛ばされる。
「何者だ?」
「破面じゃないのか? 顔についていたのは虚の仮面に見えた」
茶渡と石田の言葉に俺は「さあな」と答えてから、代行証で装束姿に変わる。
「とりあえずここに戻ってくると面倒だから外で追い返してくる!」
「わかった! 俺達もパンを食べたらすぐに行く!」
そう言った茶渡はともかく、石田は既にパンを頬張っている。
ったくあいつら……。
俺は外に出ながら少し考える。
あの男の出現に紫乃の失踪。何かが緩やかに起きている気がする。
男は地面でうずくまっていた。
「ぐウ……ッ。なんでいきなり蹴るんだ……。バカなんじゃないのか……!」
「おい! お前どうせ俺に用があるんだろ! 構ってやるからついて来い!」
そう問いかけると男は顔を上げる。
「貴様に用があるだと……? うぬぼれるなよ。貴様こそ私が何者なのか興味があるんじゃないのか……!?」
「無えよ! 行くぞ!」
俺が移動を始めると男もなんだかんだ言いながらついてくる。
やっぱり俺に用があるんじゃねーか。
そう思いながらチラリと後ろを振り返る。男の顔にはやはり仮面がついている。
「……石田の見立て通り、お前、破面なのか? 俺に何の用だ? 藍染の復讐って訳じゃねぇんだろ?」
「……破面?」
「一人か? 誰かの命令か? 俺に戦いを仕掛けて何の得がある?」
「私が破面?」
一気に男の雰囲気が変わる。空気がビリビリと震えた。
「……何だよ」
「……私は破面では無い」
男がふいに左手を振りかざす。と、巨大な弓型の武器を出現させる。だが……。その武器を出現させるほんの一瞬前。銀で出来たどこか見覚えのあるブレスレットを目で捉えていた。