真実を映す鏡 5
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「卍解」
「やめろ!!!」
恋次が一歩を踏み出したのを戒める。
「……で、でも、隊長……!! それじゃあ……、それじゃあ俺達は……こんな奴等と…………。どうやって戦えばいいんだ!!!」
白哉は恋次の言葉に眉をひそめ、エス・ノトを睨む。
卍解を奪われる際、掌大の金属盤の「ナニカ」を持っていた。「ナニカ」が卍解を奪ったことは間違いない。
そして「ナニカ」が卍解を奪った際――――紫乃の霊圧をわずかに感じた。
白哉は横目で恋次を見る。
恋次がそのことに気付いた様子はない。
一体、紫乃は滅却師とどう関わっているのか。いや、どう関わっているにしても……。
あの「ナニカ」の秘密が解ければ。――――尸魂界の勝機はある。
―一護視点―
男の速度は、卍解の速度には劣るらしい――というのは気付いた。
俺は攻撃を全て刀で跳ね返し、男を真正面から見据える。
「――前に会った奴も、俺の卍解を封じようとしたみてぇだった。お前ら。なんでそんなに卍解を封じたいんだ?」
「……そんな事、貴方に答える義理はありませんねぇ……」
そう答える男の視線は、あちこち揺らいでいる。その男を見て、今まで感じていた疑念が確信に変わった。
「……もしかして」
膝をついた男の顔がゆっくりとこちらを見上げる。
「お前ら、卍解が怖いのか?」
その問いに、男の顔色が変わり、一気に立ち上がる。
「そっ……。そんな訳があるか!!! 我等「(見えざる 帝国 」におそれるものなどある訳っ」
その瞬間、男の胸元に光線が当たる。
「!」
男が地面に崩れ落ちていく。
俺は崩れ落ちる男から、後ろに視線を向けた。
「……ありがとうございます。黒崎サンのお陰で敵サンの霊子が崩れて、致命傷にできました」
「浦原さ……」
俺が名前を呼ぶ前に、浦原さんがケータイを投げて寄越してきた。
「緊急事態です。すぐに尸魂界へ向かって下さい」
そう伝える浦原さんの顔はいつものようにヘラヘラしていない。浦原さんの後ろには穿 開門 が広がっている。
「詳細は移動しながら阿近サンから聞いて下さい」
俺は浦原さんの迫力に思わず唾を飲みこんで、ケータイ電話を耳に当てた。
『黒崎 一護か。……絶望せずに聞いてくれ』
―浦原視点―
黒崎サンが穿開門に入っていくところを見送る。それを見ながら、思わずここに紫乃サンがいたら――と余計なことを考えてしまう。
紫乃サンの記憶能力があれば。もっと事態は楽に進んだでしょうに。
…………いけませんねぇ。アタシも。
首を軽く横に振る。
さて。アタシはアタシの成すべきことをしなくては。
そこに「浦原さん!!」と声がかかる。
「茶渡サン、井上サン! いいところへ!」
浦原は虚圏の砂にうつ伏せで倒れている滅却師の男に目を向けた。
「そこの死体が掌大の金属盤を持っている筈です。探し出してこちらへ!」
「浦原さん……。黒崎くんは……」
「黒崎サンには尸魂界へ向かって貰いました。事情は後で説明します! 今は敵サンの解剖を!」
「やめろ!!!」
恋次が一歩を踏み出したのを戒める。
「……で、でも、隊長……!! それじゃあ……、それじゃあ俺達は……こんな奴等と…………。どうやって戦えばいいんだ!!!」
白哉は恋次の言葉に眉をひそめ、エス・ノトを睨む。
卍解を奪われる際、掌大の金属盤の「ナニカ」を持っていた。「ナニカ」が卍解を奪ったことは間違いない。
そして「ナニカ」が卍解を奪った際――――紫乃の霊圧をわずかに感じた。
白哉は横目で恋次を見る。
恋次がそのことに気付いた様子はない。
一体、紫乃は滅却師とどう関わっているのか。いや、どう関わっているにしても……。
あの「ナニカ」の秘密が解ければ。――――尸魂界の勝機はある。
―一護視点―
男の速度は、卍解の速度には劣るらしい――というのは気付いた。
俺は攻撃を全て刀で跳ね返し、男を真正面から見据える。
「――前に会った奴も、俺の卍解を封じようとしたみてぇだった。お前ら。なんでそんなに卍解を封じたいんだ?」
「……そんな事、貴方に答える義理はありませんねぇ……」
そう答える男の視線は、あちこち揺らいでいる。その男を見て、今まで感じていた疑念が確信に変わった。
「……もしかして」
膝をついた男の顔がゆっくりとこちらを見上げる。
「お前ら、卍解が怖いのか?」
その問いに、男の顔色が変わり、一気に立ち上がる。
「そっ……。そんな訳があるか!!! 我等「(
その瞬間、男の胸元に光線が当たる。
「!」
男が地面に崩れ落ちていく。
俺は崩れ落ちる男から、後ろに視線を向けた。
「……ありがとうございます。黒崎サンのお陰で敵サンの霊子が崩れて、致命傷にできました」
「浦原さ……」
俺が名前を呼ぶ前に、浦原さんがケータイを投げて寄越してきた。
「緊急事態です。すぐに尸魂界へ向かって下さい」
そう伝える浦原さんの顔はいつものようにヘラヘラしていない。浦原さんの後ろには
「詳細は移動しながら阿近サンから聞いて下さい」
俺は浦原さんの迫力に思わず唾を飲みこんで、ケータイ電話を耳に当てた。
『黒崎 一護か。……絶望せずに聞いてくれ』
―浦原視点―
黒崎サンが穿開門に入っていくところを見送る。それを見ながら、思わずここに紫乃サンがいたら――と余計なことを考えてしまう。
紫乃サンの記憶能力があれば。もっと事態は楽に進んだでしょうに。
…………いけませんねぇ。アタシも。
首を軽く横に振る。
さて。アタシはアタシの成すべきことをしなくては。
そこに「浦原さん!!」と声がかかる。
「茶渡サン、井上サン! いいところへ!」
浦原は虚圏の砂にうつ伏せで倒れている滅却師の男に目を向けた。
「そこの死体が掌大の金属盤を持っている筈です。探し出してこちらへ!」
「浦原さん……。黒崎くんは……」
「黒崎サンには尸魂界へ向かって貰いました。事情は後で説明します! 今は敵サンの解剖を!」